意識の高い人たちの話を聞いていると、登校前に勉強している人や、出社前にいわゆる朝活をしているという人がチラホラいる。よくもまあ、眠い目をこすりながら頑張るものだと感心させられるものだ。
筆者は夜更かしならいくらでもできるが、朝はできれば一生寝ていたい。第一、夜更かしができるなら、夜に勉強したって同じではないか。至福の二度寝タイムを勉強に費やすなど考えられない!
…などと思っていたのだが、どうやら朝は物を覚えるのにはもってこいの時間だというのだ。今回はそんな脳にまつわる雑学に迫っていく!
【人体雑学】暗記するなら「夜」より「朝」のほうがいい理由
【雑学解説】睡眠によって記憶を整理するため、朝は脳がスッキリしている!
人は睡眠によって、その日一日の記憶を整理して、脳に定着させようとする。つまり朝起きたばかりだと、脳の記憶が整理されて真っさらな状態になっているのだ。
情報は詰め込みすぎるとゴチャゴチャになってしまうので、何もインプットされていない朝に勉強をしたほうが馴染みやすい。勉強などいつやっても同じだと思っていたが、流行りの朝活にはちゃんと根拠があったのだ。
また人間の意志力には限りがあり、これも睡眠によって回復した朝は意志力がMAXの状態にある。そして一日の活動に備えて身体を起こすために、朝は交感神経が優位になる。つまりやる気満々の状態で勉強に臨むことができるのだ!
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【追加雑学①】朝食前だとより記憶力がアップ!
勉強に臨むのが朝食前だと、より集中力がアップする。空腹時には「グレリン」という食欲を司るホルモンが分泌され、これが集中を促すからだ。腹が減っていると集中力が増すなんて、なんだか不思議な話だが、考えてみれば道理である。
動物を見ていると、狩りのときは一番集中力が発揮される瞬間のはずだ。人間だって空腹のメカニズムは変わらない。
そしてご飯を食べた後に安心して眠くなるのも同じだろう。また食事の後は消化器官に多くの血流が回され、脳の血流が減ることも関係してくる。どちらが勉強に向いているかを考えれば、結果は明らかだ。
【追加雑学②】夜は復習に使うのがおすすめ
朝のように「やるぞ!」と取り組むのには、夜の時間帯は不向きだ。しかし夜に行うと良いこともある。
最初にいったように、人は睡眠によって記憶を整理する。つまり、睡眠に入る直前に朝やったことを復習すれば、「ここは大事だよ!」という脳に対する念押しになるのだ。
前項にもあったように、人間の意志力には限りがある。お察しの通り、夜は一日の終わりの時間なので、意志力はあまり残っていない。おまけに、睡眠に向けて副交感神経が優位になっていき、身体はリラックスモードになっている。
これを考えると、夜の勉強は問題を大量に解くなどして根を詰めても効果が薄い。朝にやった参考書をボーっと眺めるぐらいに留めるのがちょうどいいだろう。
雑学まとめ
今回は記憶に関する雑学をお届けした。
朝に物を覚えるほうがいい理由は、人間は睡眠時に記憶を定着させようとする、脳のメカニズムにあった。
それだけではなく、朝は勉強に集中できる条件が揃っている。これを機に朝活を始めてみようかという気にもなるが、相変わらず夜更かしは楽しいし、朝は一生寝ていたいのが悩みどころだ…。
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