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MOTTAINAI。日本発の"もったいない"精神が世界で評価されている

雑学カンパニー編集部

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「もったいない」という日本語が、今世界中から注目される言葉になっていることをご存知だろうか。日本人としては何の気なしに使う言葉だが、どうやら「もったいない」と同じ意味の言葉は世界を探してもないらしい

日本人としては、とても誇らしいことではないか! ということで、今回は「もったいない」に関する雑学をお届けする。言葉の意味をきちんと考えてみると、日本語がいかに難しいか、そして奥が深いかを思い知らされるぞ!

【世界雑学】「もったいない」という言葉は日本にしかない

ロバート
日本語の『もったいない』ってどういう意味なんだ?

エイミー
うーん…いろいろな使われ方をするから、ちょっと説明が難しい言葉なんだけど…英語はもちろん、世界中どこを探してもコレにピッタリ当てはまる言葉ってないのよ。

【雑学解説】ゴミや資源の問題解決に関わるキーワードを一言で言い表せる言葉は「もったいない」だけ

ゴミや資源の問題解決に関わるキーワードを一言で言い表せる言葉は「もったいない」だけというトリビア

「もったいない」は、物の価値を活かしきれず、無駄になっている状態を惜しむニュアンスで使われる言葉である。

これがゴミや資源の問題解決に繋がる3つのキーワード「Reduce(ゴミ削減)」・「Reuse(再利用)」・「Recycle(再資源化)」、そして資源に対する尊敬を表した「Respect」を一言で言い表した言葉として、注目されている。

ロバート
REALLY?この言葉全部が『もったいない』って言葉には含まれているのかい?!

たしかに「捨てるのはもったいない」という気持ちはゴミ削減に、「使わないともったいない」という気持ちは再利用や再資源化に繋がっている。これと同じニュアンスの言葉は、世界中探しても見つからないのだ。

さらに自分が「もったいない」を使うシチュエーションを思い浮かべると、思ったより多面的な意味が込められた言葉だということもわかる。

たとえば物を捨てるときだけでなく、「時間がもったいない」や、機会を逃したときに「もったいないことをした」ということもある。また身に余る振る舞いを受けたときなんかも「私にはもったいないです!」などといってしまうことがあるだろう。

失うことを惜しむ言葉かと思えば、与えられる機会にも使われているのは興味深い。近いニュアンスの英語は「It’s wasted(無駄になっている)」が挙げられるが、これを物を惜しむこと以外に当てはめるとやはり違和感がある。

特に手厚い振る舞いを受けたときに「無駄だ!」なんて言おうものなら、失礼でしかない。「もったいない」に込められたニュアンスの違いを外国人に説明するのは、少々骨が折れそうだ。

ロバート
うーん…日本語って難しいぜ…。

エイミー
『もったいない』を『与えられた機会』でも使うのって、日本人の持つ奥ゆかしさが関係してるんじゃないかってアタシは思うんだけど…。

【追加雑学①】2005年より「MOTTAINAI」を世界共通語にしようという働きが始まる

2005年より「MOTTAINAI」を世界共通語にしようという働きが始まる。についてのトリビア

ワンガリ・マータイ

この「もったいない」が世界から注目されるようになったのは、2005年のこと。ケニア人女性のワンガリ・マータイさんが、これを世界共通語にしようという働きかけをしたのがきっかけだ。

マータイさんは2004年11月に、環境分野としては初のノーベル平和賞を受賞過去には「グリーンベルト運動」という植林活動を実施し、政府から圧力を掛けられながらも5100万本もの苗木を植えた

元は政府から反対されていたのに、地道な活動の末、現在の栄誉を手に入れたことは実に素晴らしい。そんな世界的な偉業を成し遂げた女性が「もったいない」に感銘を受け、世界に広めようといい出せば、それだけ注目も集まるというものだ。

ロバート
マータイさんが『もったいない』に注目したって理由、何となくわかる気もするぜ!

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【追加雑学②】「MOTTAINAIキャンペーン」の影響

マータイさんの呼びかけで2005年から「MOTTAINAIキャンペーン」が始まると、日本の各地でフリーマーケットや、ごみ拾い大会が開催されるなど、早速その影響が見え始める。

また「MOTTAINAIキャンペーン」のコンセプトを伝えるための動画も発見した!

エイミー
『もったいない』って物だけじゃなくって、人に対する思いやりのニュアンスもあるのね?

みずほグループの総合商社・伊藤忠商事もこのキャンペーンに参加。環境問題に関わる3つのキーワード「3R」を理念にした商品ブランドを展開している。

2009年には「MOTTAINAI GREEN PROJECT」と題し、マータイさんの故郷のケニアでも植林活動が始まった。

日本発信の言葉ということもあり、日本の活動が主になっているが、今後も世界に広がっていくことを期待したい。

ロバート
『もったいない』って今の地球に必要な言葉だと思うぜ!

雑学まとめ

日本のステキな言葉「もったいない」についての雑学、いかがだっただろうか。「もったいない」は一言で実に多面的な意味をもっている。そして物を大切にする精神を表した、素晴らしい言葉だ。何より日本語をきっかけに、環境に配慮した世界的な活動が行われているのは誇らしい。

今回の例もそうだが、日本語はやはり奥が深い。意味を知れば、日本人の私たちでも感銘を受ける言葉だってまだまだあるだろう。

ロバート
日本語って、アメリカ人のオレ達からすると分かりにくいところもあるけど、深いな。
エイミー
本当よね。響きだって美しいし、すごく豊かな言語だって思うわ!

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