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ナメクジは体の何%が水分でできてる?その生態とは?

雑学カンパニー編集部

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ナメクジは体の何%が水分でできてる?という雑学

小学生のころ、自主的に近所で空き缶拾いをする優秀な生徒だった筆者。ある雨上がりの日、いつものように道路や草むらに転がる空き缶を拾っていたところ、ビールの臭いがひどい空き缶がひとつ…それを拾い上げると、異様に重く感じたのだ。

「雨水かな? それとも、ビールの飲み残しかな?」と思いつつ、中身を思いっきり振り出してみると、飛び出てきたのはナメクジ…大量のナメクジだった。あの光景はいまだにトラウマとなって、脳裏にこびりついて離れない。

以来、筆者はナメクジ調査を行う、ナメクジ調査兵団隊員となったのである。駆逐してやる…この世から…1匹残らず!!

ということで、今回はナメクジ調査兵団に入団を希望するあなたのために、ナメクジのトリビアをご紹介しよう。

【動物雑学】ナメクジは体の何%が水分でできてる?

ライオンくん
ナメクジって、見るからに水分量が多そうな生き物だよな。
ウサギちゃん
そうだね。実際に体の90パーセントは水分でできているからね。

【雑学解説】ナメクジの90パーセントは水分でできている

憎きナメクジを倒すためには、なによりもまず、ヤツらの体について知っておきたい。

ご存じの方は多いと思うが、ナメクジはをかけるとみるみる間に小さくなっていく。これは、塩とナメクジが何らかの化学反応を起こし、ナメクジが溶けていく…ということではない。

塩により、ナメクジの体の水分が抜けていくのである。実は砂糖を振りかけても、ナメクジは体の水分を失い、小さくなってしまうのだ。

そんなナメクジ野郎、実は体の90%が水分でできているのである。これだけ水分が多いのだから、水分を奪うような物質をかけると、みるみる間に小さくなってしまうことも納得がいく。

ちなみに、小さくなってしまったナメクジをかけると、復活する。なんて奇妙な体をもつヤツらなんだ!!

ライオンくん
塩をかけることで負傷するわけじゃないから、失った水分を与えたらまた元に戻るんだな…!

【追加雑学】知られざるナメクジの生態

さて、ここからは憎きナメクジの生態をさらに追っていこう。

カタツムリとナメクジの違い

カタツムリナメクジは、本体はそっくりである。かたや巻貝状の殻を背負う人気者、かたや殻を背負っていない嫌われ者。いくら筆者の憎き敵とはいえ、この待遇の差は、なんだかかわいそうな気もしてくる。

…と思うところだが、実は、カタツムリとナメクジは、全く別の生き物なのだ。

まず、カタツムリは陸に生息する巻貝全般を指し、生物学的な定義はない。そして、背中に背負っているかわいらしい殻、あれを取ってしまうと彼らは死んでしまう。

カタツムリの殻は、体の一部なのだ。本体とは切り離された別個のものと思われがちだが、あれは本体から染み出た石灰分からできている。つまり、ヤドカリのように交換可能の殻というわけではないのだ。

一方ナメクジは、ナメクジ科の軟体動物を指す。そして、実はもともとナメクジはを背負っていた。

しかし、殻をもっていると、補給エネルギーは殻の分まで必要になるし、デカい殻は狭い場所の移動の邪魔となる。いってしまえば、殻をなくして省エネ化を目指して進化したカタツムリが、ナメクジなのだ。

ウサギちゃん
ナメクジは、カタツムリが『殻の退化』という進化をしたものなんだ。

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ナメクジは雌雄同体

ナメクジは、ひとつの個体雄・雌の両方の機能を備えている。

交尾をするときには、2匹のナメクジがそれぞれの生殖器を接触させ精子の交換をする。その後、その2匹ともが産卵をするのだ。どちらが受け、どちらが攻めという区別はないようである。

ちなみに、交尾相手がいないときには、自家受精することもできるのだという。「子供欲しいけど、周りにいいパートナーいねぇなぁ…ひとり子作りすっか!」というのは、けっこう便利な気もする…。

ライオンくん
モテないヤツには便利な機能だな。ちょっとむなしくなりそうだけど。
ナメクジとビール

冒頭で紹介した、ビールの空き缶に大量に詰まっていたナメクジの話。あれを数人に話してみると、同じような経験をした人が割といることを発見した。

実は、ナメクジはビールの匂いが好きらしい。それゆえ、雨上がりの濡れた地面に現れたナメクジたちは、「いい匂いがするぞ…お、ビール缶、転がってんじゃん!!」と喜び勇んでビールの匂いが残っている空き缶に入り込んでいくのだという。

以下の動画では、交尾中のヤマナメクジビールをかけるとどうなるかを紹介している。交尾そっちのけで、ビールに喜ぶナメクジたちの様子がうかがえるぞ。

ただし、ナメクジやウネウネした虫が苦手な人は、視聴注意である!

ウサギちゃん
繁殖本能よりも、ビールに対する欲の方が強いんだね。
ライオンくん
ビールの匂い…そんないいもんじゃないと思うけどな…?

雑学まとめ

ナメクジは体の90%が水分でできており、砂糖をかけると水分が抜けて小さくなってしまう。しかしをかけると復活するので、これは根本的な対策にはならない。駆除したい場合は駆除剤を使用することだ。

また殻を背負っているだけで人気者なカタツムリは、実はあの殻と体が一心同体で、取られると命を落としてしまう。そんなでっかい弱点をそうそうに脱ぎ捨てたナメクジは、案外頭の良いヤツなのかもしれない。

…いかんいかん!! 話が、ナメクジを誉める方向になってきたぞ! 筆者は、邪魔であってもあえて殻を背負うカタツムリが好きだ。

ナメクジとは似て非なる生物、カタツムリを応援しつつ、ナメクジをこの世から1匹残らず駆逐するため、これからも戦いを挑み続ける!!

ウサギちゃん
ちなみに、庭にコーヒーかすをまいておくとナメクジが寄りづらくなるよ。コーヒーかすは湿気を吸収するから、水分量が多いナメクジとっては敵なんだ。
ライオンくん
そうなのか!天然の素材でナメクジを遠ざけるのは環境にも優しいと思うぜ!

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