ネコの可愛さを存分に味わうことのできるアイテムのひとつ、マタタビ。マタタビの粉末をおもちゃにふりかけた後はゴロゴロクネクネの応酬かと思いきや、いきなりおもちゃを抱きしめてキックし始めたりと、その興奮はとどまることを知らない。
昔からマタタビはネコの大好物! といった認識を持っているが、そもそもネコは本当にマタタビが好物なのか?
与えると酔ったように興奮するのはなぜなのか。マタタビがネコにとってどういった作用を引き起こすのか雑学として解説していこう!
【動物雑学】ネコにマタタビを与えるとなぜ酔ったようになるのか?
【雑学解説】ネコのフェロモンと似ているマタタビの成分
マタタビに含まれる成分のうち、マタタビラクトンと総称される臭気物質であるイリドミルミシン・アクチニジンなどに反応するようだ。これらの成分は猫が出すフェロモンと似ているため、酔っていると勘違いされるような行動をとる。
正しくは興奮しているのである。脳の中枢神経を刺激し、麻痺させて興奮させる作用がマタタビにはあるのだ。
最近ではキャットニップ・キャットハッカという、マタタビが自生していない欧米で代用されているものもおもちゃなどに使用されている。日本でも販売されており、効果はマタタビと同様に猫を興奮させる作用がある。
【追加雑学①】効果のないネコもいる?
マタタビを与えると、すべてのネコが興奮し酔ったようになるわけではないようだ。フェロモンに似た成分で興奮しているということは、性的興奮に近い。
子猫・去勢手術後の雄猫・妊娠中の母猫など、性的に興奮しにくい状態の個体には効果がみられないこともあるという。
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【追加雑学②】マタタビの危険性
マタタビを与えたときのネコの可愛さを動画で確認していただきたい。ゴロゴロ転がり悶絶級の可愛さであるのは確かだ。こんな姿が見られるならマタタビをどんどん与えたくなる気持ちはわからなくもない。
だが猫にとっては神経を麻痺させている状態が続くわけで、与えすぎると意識を失ったり呼吸困難になったりと深刻な問題が起こりうる。
可愛いからといって与えすぎは要注意である。しかし、マタタビは食欲不振の猫の餌にふりかけると食欲が戻ったりすることがあるため、安全かつ効果的に使用するのは悪いことではない。
【追加雑学③】マタタビの与え方
個体の大きさや効果の出やすさがあるため一概には言えないが、一度に与える量は耳かき半分ほどの量で十分なようだ。市販の粉末タイプのマタタビは、0.5グラムを1袋にわけられていたりすることが多い。初めて与えるなら、それらも半分くらいから試してみるといい。
それでも、あまりに効きの良すぎる猫には分量を減らしたりと調整は必要なため、飼い猫に初めてマタタビを与えた後は、しばらく様子をみてみるといいだろう。
マタタビは猫にとってなくてはならないものではない。一生与えなかったとしても問題のない嗜好品であることを認識したうえで与えてほしい。
雑学まとめ
ネコとマタタビについての雑学を紹介してきた。ネコにマタタビを与えると酔ったようにみえるのは、含まれる成分に反応し興奮するからである。見ている人にとってはゴロゴロ転がり可愛さ満点だが、ネコにとってはそれを長引かせることはあまり良くない。
マタタビは用法や用量を正しく理解し与えれば、ネコのストレスを軽減させてあげることも可能である。食欲不振の改善や、忙しくてかまってあげられない間にネコが溜めたストレスも発散させてあげられるアイテムだ。
たまに気分をリフレッシュさせてあげるために、うまくマタタビを利用しよう。そのときは、可愛い姿に飼い主のストレスも発散されること間違いなし!
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