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アシックスの代理店。"ナイキ"の創業とサクセスストーリーとは?

雑学カンパニー編集部

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「ナイキ」は元々代理店だったという雑学

「ナイキ(Nike)」といえば、いまや世界中の一流アスリートとタイアップする超有名企業だ。しかし実はこのナイキ、日本のスポーツ用品メーカーの代理店として出発した過去をもっていることをご存知だろうか。

他社の商品を扱う代理店から、世界的企業へと成長していったというのは、とんでもないサクセスストーリーである。今回はそんなナイキの創業に関する雑学に迫っていこう。

【生活雑学】もともと代理店だった!「ナイキ」の創業について

ナイキの前身である「ブルーリボン・スポーツ(BRS)社」は、現在の「アシックス」にあたる「オニツカタイガー」の代理店として出発した。

【雑学解説】「ナイキ」の創業についてと「アシックス」との意外な関係

「ナイキ」の創業についてと「アシックス」との意外な関係についてのトリビア

いまや世界的大企業として知られるナイキだが、その前身となる会社は、日本のシューズをアメリカ国内で販売するための輸入代理店として出発したものだった。

ナイキを設立したのは、オレゴン大学にて陸上競技を経験し、スタンフォード大学院で経営学を学んだ後に、経営者としての道をスタートさせた「フィル・ナイト」である。

以下の動画では、35秒~フィル氏が登場している。サングラスの似合う、気のいいおじさん…といった雰囲気だ。

フィル氏は大学院時代に、日本の運動靴に関する論文を執筆していたという。学生の頃からすでに、日本企業への興味が強かったのだ。

1964年、彼はオレゴン大学時代の陸上コーチだった「ビル・バウワーマン」という人物と、「ブルーリボン・スポーツ(BRS)」という会社を設立する。これが後のナイキである。

フィル氏がこの会社を設立したのは、大学院を卒業した後の1962年に、日本を訪れたことがきっかけだった。

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世界のナイキがアシックス製のシューズに感銘!

来日の際、神戸へ立ち寄った彼は、ある日本企業の商品に感銘を受けたというのだ。当時「オニツカタイガー」という社名だった、現在の「アシックス」の商品である。

フィル氏はそのシューズの品質の良さと低価格に感動し、アメリカ国内でオニツカタイガーのランニングシューズを輸入・販売することにしたのだ。

その後、BRS社はオニツカタイガーと商品を共同開発していたが、1971年には提携を終了し、自社でシューズを生産するようになった。

同年6月には、現在のナイキのロゴデザインとして有名な「スウッシュ」入り(英語のLを斜めにはねあげたようなデザイン)のシューズが発売されたことで、自社のブランド名を「ナイキ」とし、同時に社名もナイキへ変更された。

その後、積極的な広告キャンペーンによって、現在のような世界的大企業へと上り詰めていくのだ!

まさか世界のナイキが、アシックスの代理店に名乗りを上げた過去があったとは…。日本企業の底力を思い知らされる逸話である。

【追加雑学】「ナイキ」という社名の由来は?

「ナイキ」という社名の由来についてのトリビア

実はナイキという社名は、ギリシャ神話に登場する女神の名前から付けられたものである。

ナイキのトレードマークといえば、L字のような躍動感あふれるロゴデザイン「スウッシュ」だ。そのロゴマークを見たある社員が、ギリシャ神話に登場する女神「ニーケ」が翼を広げた姿に似ていることに気付いた。

このことから、シューズのブランド名が「Nike(ナイキ)」になったのだ。そのままローマ字読みすれば「ニーケ」となることがわかる。

ちなみにスウォッシュのロゴマークは、フィル氏がアメリカの大学で講師をしていた際に、「キャロライン・デビッドソン」という人物に依頼して制作されたものだ。

「スウッシュ」には「勢いよく動く」という意味があり、まさに「ナイキ」のその後の成長ぶりを思わせるかのような躍動感が込められている。

雑学まとめ

アシックスの代理店。"ナイキ"の創業とサクセスストーリーについての雑学まとめ

ナイキについての雑学、いかがだっただろうか。世界的企業であるナイキは、なんと日本のアシックスの代理店から始まった経歴をもっていた。どんな企業にも下積みの時代が必ず存在するものなのだ。

今となればスポーツシューズ市場においては、ナイキが頭一つ抜きんでているといえる。しかし製品としてはそのナイキですら、アシックスを認めているわけだ。

そういった職人肌な部分は、日本が世界に誇れる文化ではないだろうか。

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