筆者は焼き菓子大好き。日持ちのしない高級生ケーキももちろん好きだが、気軽につまめる焼き菓子は甘党の心の安らぎだ。
中でも大好きなのは台湾の「パイナップルケーキ」なのだが…最近大注目のスイーツとはいえ、日本の地方で店頭入手するのはまだまだ難しい。この魅力、ぜひ多くの甘党に伝えたい!
【食べ物雑学】台湾みやげで大人気の「パイナップルケーキ」とは?
【雑学解説】最近ブームの台湾旅行&スイーツ!パイナップルケーキの人気っぷり
ほどよく近くて親日派が多いことから、ここ最近台湾旅行がブームだ。タピオカミルクティーも台湾の有名店が根強く、台湾旅行とスイーツ文化は日本に浸透している。
一度でも台湾旅行をしたことがある人なら、お土産として必ず知っているだろう焼き菓子。それがパイナップルケーキである。台湾の百貨店やお土産売り場、空港には絶対に置いてあるお土産の大定番だ。
100年以上の歴史を誇る伝統菓子で、口に入れた瞬間ホロホロと崩れる甘さ控えめのクッキー生地。中には甘酸っぱいパイナップルのジャムが入っていて、台湾名産のウーロン茶との相性は抜群である。
筆者は約30年前から知っている焼き菓子なのだが、正直ここまでパイナップルケーキが人気になるとは思わなかった…。いや、実際においしいんだけど!
パイナップルケーキがお土産の定番化したワケ
台湾は熱帯・亜熱帯気候の島国なので、日本にはないエキゾチックなフルーツがたくさんある。マンゴー・パパイヤ・ライチを筆頭に、名前も知らない南国のフルーツが並んだ市場は圧巻だ。
しかし、そのフルーツを日本にそのままお土産で持って帰ることはできない。生の果物は国外持ち出し禁止、空港で没収されてしまう。
このため、お菓子として加工されたパイナップルケーキをお土産にするのが流行した。パイナップルは他の南国系フルーツより加工がしやすかったのだ。
また、黄色く熟れたパイナップルは縁起がいい。風水的に金運アップの黄色である。台湾語でパイナップルは「(鳳梨)オンライ」というのだが、福がくるという意味の「旺来(オンライ)」と発音が一緒というのもウケた理由である。
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【追加雑学①】パイナップルケーキは主に2種類
パイナップルケーキには、パイナップル100%ジャムを使った「土鳳梨酥」と、冬瓜(トウガン)の果肉を混ぜて作った「鳳梨酥」がある。
土鳳梨酥を「本物」という人もいるようだが、筆者はそこは好みで構わないと思っている。実際に伝統的なパイナップルケーキは、口あたりをよくするために冬瓜も使われているし…。
土鳳梨酥はパイナップルの果肉感が強くて、酸味もあって食べ応えがある。対する鳳梨酥は中身がジャムというよりあんこに近い。パイナップル風味の白あんといった感じで口あたりがいいので、高齢者にはむしろ冬瓜入りをおすすめしたい。
ジャムの加工技術が上がったので、最近ではメロンケーキやマンゴーケーキも登場して、バリエーションが増えている。
【追加雑学②】あまりの人気にパイナップルケーキ有名店が日本支店を出した
パイナップルケーキが日本人観光客に大人気なので、有名店が日本に支店も出している。現地でも必ずランキング上位に食い込む「Sunny Hills(サニーヒルズ)」だ。漢字で書くと「微熱山丘」、このロゴが入ったお土産袋は本当によく目にする。
東京の南青山に日本支店ができたこの店のケーキは、長方形の生地にギッシリ詰まった酸味の強いパイナップルジャムが特徴。
筆者は台湾店しか行ったことがないのだが、日本支店でも台湾同様に、試食として丸ごと1個ぜいたくに食べさせてくれる上、ウーロン茶もサービスされるとか。
ここに行けば日本でもパイナップルケーキを買うことができるぞ!
旅行に行ったらぜひ寄ってみて!現地でパイナップルケーキを購入する動画
サニーヒルズ台湾本店で試食を堪能する動画がこちら。う~ん、やっぱりおいしそう! 店員さんは日本人にとっても親切で、日本よりかなりお得にパイナップルケーキをゲットできる。
雑学まとめ
いかがだろうか。甘党ならきっと満足できるおいしさなので、食べたことがない人はぜひ一度食べてみてほしい。台湾旅行の機会があったら、サニーヒルズ台湾本店は行く価値大である。
サニーヒルズではないのだが、現地伝統の「玉子の黄身の塩漬け入り」もおすすめだ。甘じょっぱさがクセになる。メロンケーキも捨てがたいおいしさなので、いろんなメーカーのものを食べ比べてみよう!