アニメ・「ポケットモンスター」に毎回登場する悪役・ロケット団。その一員に、長い赤髪に高飛車な性格が特徴の女性・ムサシがいる。
今はロケット団の紅一点を務めるムサシだが、実は意外な過去をもっているのをご存知だろうか。なんと悪の組織とは正反対の、人を助ける職業を目指していたというのだ…。今回は、そんなムサシの過去にまつわる雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「ポケットモンスター」の悪役・ムサシは看護師を目指していた
【雑学解説】なぜか手違いでラッキーの看護学校に!?
ムサシは昔、「ポケットモンスター」の世界の看護師であるジョーイさんを目指していた。そのためにポケモンの看護学校に入る予定だったのだが、なぜか手違いで「ラッキー」というポケモンが通う看護学校に入ってしまったのだ!
この話が見られるのは、アニメ・「ポケットモンスター」のジョウト編13話・「ハピナスのハッピーナース!」の回だ。ムサシがポケモンの病院であるポケモンセンターで、看護学校時代の友人だったハピナスと再会し、回想する形で過去が語られる。
手違いでラッキーのための看護学校に入ってしまったムサシだが、それでもジョーイさんになることを夢見て、ラッキーと一緒に勉強をすることにした。そこで1匹のラッキーと出会う。再会したハピナスは、このラッキーの進化した姿である。
ラッキーはとんだおっちょこちょいで、ドジを踏んでばかりだった。ムサシはそんなラッキーを放っておけなくて、交流を重ねるうちに友達になっていたのだ。
しかし、ムサシはポケモンの技である「うたう」が使えなかったため、夢半ばでラッキーの看護学校を中退することに…。
手違いがあっても諦めず、ラッキーに囲まれながら夢に向かって頑張ってきたのに…。仕方がないとはいえ、どこか理不尽さを感じてしまう。
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ラッキーとムサシのその後は?
ちなみにラッキーは無事に卒業することができ、ムサシも卒業式を見に来ている。ムサシに気づいたラッキーは、卒業の証に貰ったペンダントを半分に割って、ムサシに渡した。ムサシは今でも、このペンダントの片割れを大切に持っているのだ。
ポケモンと人間の友情の話は、アニメ・ポケットモンスターの中では何度も語られている。しかしその中でも、ムサシとラッキーの話は上位に入る感動ストーリーだと、個人的には思う。
回の後半でロケット団が主人公・サトシたちとバトルをするのはもはやお馴染みだが、この回にいたってはそんなバトルの展開も涙物である。
【追加雑学】ムサシの家庭は貧乏だった
ムサシの過去について、もう1つトリビアを紹介しよう。実はムサシはとても貧乏な家庭で育っていた。
もともとは裕福な家庭だったのだが、母親が行方不明になってしまったことから、祖母の家で育てられることになり、貧乏で贅沢のできない暮らしを強いられる。どのくらい貧乏だったのかというと、「雪に醤油をかけたものを寿司と思うほど」だ。
…辛い! 貧乏にもほどがあるではないか。ネタも乗っていないのに寿司とはいかがなものか。なんだかもう、いろいろとかわいそうになってくる…。100円の回転寿司でもいいから、ムサシに食べさせてやりたいものだ…。
このような極端な食事で育ったせいか(食事と呼んでいいものか…)、ムサシには味音痴という設定もついている。たしかに雪に醤油をかけたものが美味しいのなら、ほとんどの食べ物は美味しいと思えることだろう。
雑学まとめ
ロケット団の一員・ムサシに関する雑学を紹介したが、いかがだっただろうか。
ムサシは昔、ポケモンの看護師であるジョーイさんになりたかった。しかし、手違いでラッキーの通う看護学校に入ってしまい、結局は夢半ばで挫折をすることになってしまう。
ただ、ムサシは夢こそつかめなかったが、看護学校でかけがえのない友情を手に入れた。
また、のちにロケット団に入ることになるので、このありえない手違いは運命のいたずらだったのかもしれない。