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モンゴル帝国も騎乗!ポニーは小さいとは限らない

雑学カンパニー編集部

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ポニーは小さいとは限らないという雑学

ポニーのサイズ感は小さめ

日本の在来馬全てポニーだという。かつて、日本にもポニーよりも大きな馬が存在したという記録がある。しかし、大きいとされる馬全て絶滅してしまったため、正確なことはわかっていない。

ポニーより大きな馬がいた可能性はあるが、日本の馬の大多数がポニーだったことは間違いないようだ。日本では、戦国時代よりも前から馬は戦場で利用されていた。

ポニーだと戦場で役に立たないといわれることもある。しかし、そもそもポニーは意外と大きいのだ。今回は、ポニーは小さいとは限らないというトリビアをご紹介しよう。

【動物雑学】ポニーは小さいとは限らない

ポニーは小さいとは限らないという雑学

ライオンくん
『ポニー』って響き、小さくて可愛いイメージがあるよな。

ウサギちゃん
でもね、ポニーは肩までの高さが147cm以下の馬のことを指すんだ。意外と大きな馬もポニーに含まれることがあるし、体重がサラブレッドよりも重いポニーだっているんだよ。

【雑学解説】ポニーは体高を基準にしている

ポニーというと小型馬というイメージがあるだろう。古くから日本にはポニーしかいなかったといわれているが、ポニーでは戦場で人間を乗せるのに苦労したかもしれない。

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ポニーに乗ったら足が地面についてしまうという話まであるほど、小さいイメージがあるようだ。しかし実際はどうだろう? 下の動画はあの有名なジョッキー、武豊選手がポニーショーをしている様子である。

たしかにかなり小さい馬が登場しており、このくらいが一般的なポニーのイメージなのかもしれない。

ライオンくん
そうそう、ポニーっていったらこういう可愛らしい馬のイメージだよな~。

代表的なポニーの1種であるシェトランドポニーは、体高100cm以下のものがほとんどでたしかに小さい。

しかし、ポニーは小さいとは限らない。ポニーとは、肩までの高さが147cmまでの馬のことを指す。あくまで肩までの高さ、つまり体高である。頭の位置は当然、もっと高いところにある。

肩までの高さが140cm以上の馬は、人間から見るとかなり大きいことになる。ポニーと分類される場合でも、人間から見て小さいとは限らないのだ。

ウサギちゃん
140cmというと、日本人だと11~12歳くらいの子供の身長だから、意外に大きいよね。

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サラブレッドよりも重いポニーがいる

ポニーに分類される基準肩までの高さなので、体の大きなポニーは当然存在する。日本の代表的な軍馬として知られる木曽馬体高140cm以下だが、体重400kgのものもおり、サラブレッドと比べてもあまり体重は変わらない。

シュバル・ド・オーヴェルニュ種という馬は、平均体高145cmでギリギリポニーの範囲だが、平均体重630kgである。平均体重が500kg以下のサラブレッドよりもはるかに重いのだ。

ライオンくん
けっこう重い…この種類はがっしり体型なんだな~。

背は低いが体格はサラブレッドを圧倒しており、とてもポニーとは思えない見た目をしている。ポニーでも体の大きな馬がいることをお分かりいただけただろう。

【追加雑学】世界最強モンゴル騎馬軍団はポニーに乗っていた

世界最強モンゴル騎馬軍団はポニーに乗っていたという雑学モンゴル帝国はかつて世界最大の領土を誇った大帝国だ。ヨーロッパ連合軍とモンゴル帝国の戦い(ワールシュタットの戦い)では、1241年4月の数週間でヨーロッパ側数十万人の戦死者を出したといわれている。

この戦いの後、第2代皇帝オゴデイが急逝した影響でモンゴル帝国は撤退した。そうでなければヨーロッパ全土が、モンゴル帝国の領土になったともいわれている。バグダードも占領され大図書館が破壊されるなど、モンゴル帝国イスラム世界にも大きな被害を与えている。モンゴル帝国の強さ圧倒的だったのだ。

その強さの秘密は、個々の兵士全員が馬の扱いに長けた騎馬兵だったからといわれている。騎馬兵の移動能力は他国を圧倒しており、一日ヨーロッパの歩兵の3倍以上の距離を移動することができたのだ。

ウサギちゃん
モンゴルといえば、馬とのつながりが深い騎馬民族の国だもんね。

さらに、モンゴル騎馬隊は馬上からも正確に弓を撃つことが可能だったという。槍の届かない距離から攻撃し、敵が接近する前にすぐに逃げることができる機動力もあった。

ヨーロッパ側は、歩兵しか弓を撃つことができなかった。馬上から弓を撃つことはできなかったため、この差はかなり大きいだろう。

モンゴル騎馬隊のポニーは小さかった

これだけ優れたモンゴル騎馬隊だが、乗っていたモウコウマポニーである。しかも、サラブレッドよりも大きなポニーではなく、日本の木曽馬と比べても小さいものだ。

体高130cmほどで、体重200㎏から300kgと明らかに軽い。このくらいの体格の馬でも、人間を乗せて戦場を移動していた。決して足の速い馬ではない持久力が高く、戦場で動き回る機動力は十分だったようである。

またモンゴル兵は軽装だったため、馬の負担も軽かったようだ。モンゴル帝国が比較的小型の馬を利用していたのは、馬が必要とする食料が少ないからともいわれている。

頼りないイメージのあるポニーだが、このように世界最強軍団の軍馬として活躍していたのだ。

ライオンくん
世界最強軍団の軍馬…オレの中のポニーへの可愛らしいイメージが180度変わったぜ…!

雑学まとめ

ポニーは小さいとは限らないという雑学まとめポニーは小さいとは限らないというトリビアをご紹介した。ポニーは体高を基準にしているので、体高が低くても体が小さいとは限らない。とはいえ肩までの高さ147cm以下がポニーというのは、一般的なイメージと比べると大きいのではないだろうか?

体高が160cm以上あるサラブレッドと比べると小さいが、人間から見ると体高140cm以上というのは決して小さくない。多くの人がもつ「ポニーは小さい」というイメージは、特に小さなポニーを指すのである。

ウサギちゃん
ちなみに世界最小のポニーは『ファラベラ』といって、体高は平均70cmしかないんだ。人間たちの間ではペットとして人気らしいよ。
ライオンくん
そんなに小さい馬もいるのか!馬のサイズの振り幅はすごいな…!

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