微量でも超危険!フグが持つ毒の威力はどのくらい?【テトロドトキシン】|動物雑学

フグの持つ毒の威力に関する雑学

月に一度の給料日! 頑張った自分へのご褒美や家族サービスなどで、焼き肉・すき焼き・お寿司などなど、贅沢な料理に舌鼓をうつ方も多いだろう!

そんな贅沢な料理の中でもまた、異彩を放つ料理といえば…フグ料理だ。

みなさんご存知のとおり、フグには毒がある。毒があるものをわざわざ食べるぐらい、おいしいということだ。

ところでフグに毒があることは知っていても、その毒がどれくらいの毒なのか、ご存知の方は少ないのではないだろうか…。今回の雑学テーマは、このフグの毒について。

実はその威力は自然界においても、かなり上位に食い込んでくるというぞ!

【動物雑学】フグの持つ毒の威力とは?

フグのもつ毒は、塩の結晶10粒分ほどの摂取で致死量となる。

【雑学解説】致死量は1~2ミリグラム

一般的にフグ毒として注目されるのは、高級魚のトラフグなどがもつ「テトロドトキシン」である。これはフグの内臓にあり、フグ肝などを食べると舌がピリピリして、その快感がたまらないという人もいるそうだ…。生き急ぎすぎだろう…。

そのテトロドトキシンだが、一体どれくらい危険なのか…。毒といっても少し体がしびれたり、舌が回らなくなるくらいで、実はそこまで大したことないのでは? と思っている方もいるだろう。

たしかに食べることができているのだから、そう思うのもわかる。しかし…我々がフグ料理を食べるときは当然、毒のある内臓部分を食べるようなことはしない。

なぜならば、テトロドトキシンの致死量は約1~2ミリグラム。ちょっとでも取り入れればアウトの、超強力な毒なのだ! 実際、フグ毒で亡くなられる方は毎年後を絶たない。自分で釣っても、専門知識なしに食べるのは絶対にダメだ。

実際の1~2ミリグラムはどの程度の量なのか

「1~2ミリグラムといわれても、どれくらいすごいのか実感がわかない…」という方のために、もう少しわかりやすい例を挙げておこう。

テトロドトキシンは、刑事ドラマなどによく出てくる青酸カリの850倍の毒素をもつ。

…これでもまだピンとこない…。では1~2ミリグラムというのがどのぐらいの量かを、塩の結晶で表してみるとどうなるか…。だいたい10~20粒だ。小さじ一杯などというレベルではない。

たった塩10粒分を摂取するだけで、人が死んでしまう。こう考えるとその恐ろしさもおわかりいただけるだろう。

しかも、このテトロドトキシンは加熱しても毒素が消えない…。さらになんと、解毒剤もないというではないか。中毒になってしまえば、その命は運に任せるほかないということだ。

そんな中でフグ肝を食べる人がいるなんて信じられない…。どれだけおいしいのだろうか…。

【追加トリビア①】フグ毒をもつ生き物はフグだけではない

フグ毒というのだから、テトロドトキシンはフグしかもっていないと思われがちだ。しかし実はテトロドトキシンをもつ生物は、フグのほかにもたくさんいる。その一例を紹介していこう!

アカハライモリ

本州から九州の川に生息するアカハライモリ。名前の通り、おなかの部分が赤いことが特徴だ。さすがに食べることはないので、中毒になる可能性は低いかもしれないが、触った後には手洗いを徹底しよう!

以下に飼育されているアカハライモリの動画を紹介しておこう。近くで見ると可愛らしい顔をしている…ペットにする人が多いのも納得だ。

マルオカブトガニ

いわずと知れた、生きた化石の仲間。海外ではカブトガニを食べる文化も存在しており、カブトガニとマルオカブトガニを間違って食べてしまい死亡したケースもあるのだとか。カブトガニにもいろいろ種類があるのだな…。

ヒョウモンダコ

こいつは食べることはもちろんダメだが、唾液にもテトロドトキシンが含まれているので噛まれてもいけない。海水浴中などにうっかり噛まれてしまわないよう、気を付けてほしい。

以下のニュース動画は、ヒョウモンダコの目撃情報から注意を促す内容となっている。以前は日本の南の海にしか分布していないとされていたが、近年は太平洋沿岸や日本海側でも目撃例、捕獲例があり、その脅威は身近なものとなってきたのだ。

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【追加トリビア②】実はフグは毒をもっていない

フグ毒とはいうものの…実はフグ自体が、生まれながらに毒をもっているというわけではない。フグが好んで食べるヒトデや貝などにテトロドトキシンが含まれており、毒をもつのはそれが蓄積された結果だ。

もちろん、フグ自体には耐性が備わっているため、テトロドトキシンの毒でやられることはない。ということは…フグを研究すればテトロドトキシンの解毒剤や抗体も作れるのでは…? そこは医療の進歩に期待しよう!

【追加トリビア③】自然界にある毒…紹介します!

自然界にはテトロドトキシン以外にも注意すべき毒がたくさんあるぞ! 特に強力なものを紹介していくので、もしものときに役立ててほしい。

ボツリヌス菌

自然界に存在する最強の毒。1グラムで100万人を殺せるといわれている。しかも私たちの生活圏内に普通に存在するのが怖いところ。

ハムやソーセージなどのお肉や、真空パックの製品などはボツリヌス菌が発生しやすいので、殺菌が不十分な状態で大量に摂取すると中毒を起こしかねない。

といっても酸素があるところでは活動がにぶく、しっかり加熱していれば問題なく食べられる。仮に摂取しても、少量なら大腸菌がやっつけてくれるので安心だ。

また、はちみつなどに含まれていることもある。これを1歳以下の乳幼児に与えると、大腸菌が未発達なため、体内で増殖し、中毒を起こしてしまう。絶対に与えてはいけないぞ! ちなみに大人は大丈夫なので、カロリーだけ気にしておこう!

イボテン酸

イボテン酸はテングダケに含まれる毒。食べると下痢や嘔吐、意識障害などの症状を引き起こす。テングダケ自体は非常に有名な毒キノコだが、その見た目はシイタケに似ており、誤って食べてしまう例もある。

ちなみにイボテン酸はうまみ成分でもあるので、テングダケはかなりおいしいらしいぞ! 毒なのだから、おいしいも何も…といった感じだが。

コトノキシン

コトノキシンは、イモガイという貝の仲間がもつ毒だ。体内に入るとマヒを引き起こし、海中なら溺れてしまうこと必至である。

アンボイナなど、イモガイの仲間は日本に広く分布しており、海でのレジャーやダイビングの際に刺されてしまうケースもある。いくら興味深いといっても、海洋生物は危険なものが多い。触ったり刺激したりしないよう、十分に注意しよう!

トリビアまとめ

今回はフグの毒についての雑学を紹介してきた。

まさかフグ毒がここまで強力だったとは…。塩10粒分という、味すらしない量でも死んでしまうとは、なんとも恐ろしい。今我々がフグ料理をおいしくいただけるのは過去の犠牲のおかげなのか…。

またフグ以外にも、水辺の生物には毒をもつものが多い。海や川で遊ぶときなどは、安易に触ったりしないよう気を付けてほしい!

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