小学生の頃、夏休みの朝にラジオ体操をしに行ったことがある人はどのくらいいるだろう。体育の授業でラジオ体操を習った人のほうが多いだろうか? 私の場合は体育の授業でラジオ体操を習ったクチだ。
日本人の多くが知っているラジオ体操。それがどうやって広まったのかご存知だろうか? 今ではテレビやネットで何でも知ることができるが、ラジオ体操ができた当時は、ネットはもちろんテレビもない時代だ。
それでは当時の日本人は、ラジオから流れる指示から振り付けを想像して浸透させていったのか…? いや、そうではない。ラジオ体操の周知に一役買ったのは、ラジオではなく郵便局員だったのだ! 今回はそんなラジオ体操の歴史についての雑学をご紹介していくぞ!
【生活雑学】ラジオ体操の振り付けは郵便局員が広めていた
【雑学解説】郵便局員を通してラジオ体操を普及
冒頭でも話したが、ラジオ体操ができた時代は、ネットはおろかテレビすらない時代だった。そんな中で、ラジオ体操を普及させるのは至難の業だっただろう。
ラジオでは振りの指示があるが、そこから想像させて体操をするのは難しい。このままではラジオ体操の正しい動きを伝えることができない…。そこで頼りになったのが郵便局員というわけだ。
郵便局員が正しい動きをマスターし、実際に動きを見せて町の人たちにラジオ体操を教えていった。その他にも、ラジオ体操の動きの図解を配布して、徐々にラジオ体操の正しい動きが広まっていったのだ。
とても地道だが、町の家々を回る郵便局員だったからこそ、多くの人に広めることができたのかもしれない。郵便局員が頑張ったおかげでラジオ体操の振り付けが残り、今も私たちはラジオ体操ができるのだ。
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【追加雑学】ラジオ体操を参考に作られた「郵便体操」という体操もある
ラジオ体操には派生版があるのを知っているだろうか? その名も「郵便体操」。名前の通り、郵便局員のための体操だ。せっかくなので、追加雑学として紹介しよう。
郵便体操というのは、1975年に、ラジオ体操を参考にして作られた体操だ。今でも主に郵便配達を担当する課の人たちが、毎朝郵便体操をしている。
実際の郵便体操の動画を見つけたので、どういった体操なのか見てみよう。
ラジオ体操を参考に作られただけあって、どことなくラジオ体操っぽさも感じられるのではないだろうか。
雑学まとめ
ラジオ体操にまつわる雑学をご紹介してきた。ラジオ体操がここまで多くの日本人に浸透したのは、郵便局員が町の人たちにラジオ体操の振り付けを教えてくれたからだ。
もしもラジオ体操の周知に郵便局員が採用されていなかったら、今ほどラジオ体操は広まっていなかったのかもしれない。
テレビもネットもなかった時代、アナログながらも郵便局員によるラジオ体操の周知は、とても理にかなった方法だったのだろう。
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