アンデルセン童話「雪の女王」をモチーフにした、大人気ディズニー映画『アナと雪の女王』。
もって生まれた力に悩む姉・エルサと、彼女を助けようとする妹・アナのストーリーに感動した人は多いだろう。
実は、この作品にはディズニーならではのある遊び心が加えられている。ゲスト出演だ!
ゲストとして登場するのは、同じく人気作品のあのキャラクター…。彼女がアナ雪と同じ世界線上で生きていると思うとワクワクする! いったい誰なのか?
今回はそんな、知っていると誰かに教えたくなる『アナと雪の女王』に関する雑学だ!
【サブカル雑学】ディズニー映画「アナと雪の女王」にラプンツェルが登場している
【雑学解説】アナたちの城にやってくるラプンツェル!
『アナと雪の女王』には、映画『塔の上のラプンツェル』の主人公・ラプンツェルがゲスト出演する。
ラプンツェルが出てくるのは、戴冠式(たいかんしき)の前にアナやエルサが歌う「生まれて初めて」のシーンだ。
以下の動画で確認してみよう! 城の扉を開けてアナが外へ飛び出していくシーン、城に入場してくる人たちに注目してみよう。
画面左側から一瞬だけラプンツェルとユージーンが映る! 42秒あたりだ!
矢印の先にラプンツェルがいる!
ただ、ラプンツェルと聞いて長い金髪を思い浮かべていると見逃してしまう。彼女は『塔の上のラプンツェル』のラストシーンで見せた、髪が短くなった姿で出てくるからだ。
実際筆者も、最初はあの髪の長いラプンツェルを探していて「どこどこ?」となった。
登場シーンは後ろ姿だが、横顔でしっかりラプンツェルだとわかる。短い茶髪の姿を思い浮かべて探していればすぐに気付くはずだ!
スポンサーリンク
また上記ではわかりやすいように短い動画を紹介したが、フルバージョンでは『シュガーラッシュ』のチョコレートの山も出てくる。以下の動画1:30~、画面右端に注目だ!
【追加雑学①】エルサたちとラプンツェルは「いとこ」?
ラプンツェルとユージーンが城にやってきたことや、ラプンツェルの母親とエルサたちの母親が似ていることから、
という噂があった。
公式上の設定はないし、アニメーション制作者が同じなので、母親が似ていることは偶然ともいえる…。しかしディズニーは、発表していない裏要素をかなり細かく設定していることもある…。
実は、エルサ&アナとラプンツェルが「いとこ」という設定は、けっこうあり得る話なのだ。
エルサとアナの両親は、前出の戴冠式の3年前に船旅に出かけ、転覆事故で亡くなっている。監督・脚本を務めたジェニファー・リーによると、この船旅は結婚式に出席するためだ。
- 3年前
- 結婚式
- 船で出かけた
この3つの要素が、エルサ&アナとラプンツェルがいとこであることを匂わせているのである。
スポンサーリンク
3年前、エルサたちの両親はラプンツェルとユージーンの結婚式に向かっていた
まず3年前という要素に関しては作中の年月ではなく、なんと実際の公開時期とリンクしている。
『アナと雪の女王』が公開されたのは、2014年の話。そして『塔の上のラプンツェル』は2011年…そう、リアルの時間で考えれば、ラプンツェルとユージーンは戴冠式の3年前に結婚しているのだ。
そして物語の舞台設定を踏まえると、行き来するのに船での移動が必要になることもわかる。
- ラプンツェルのコロナ王国…ドイツ
- エルサ・穴のアレンデール王国…ノルウェー
ドイツとノルウェーの位置関係は、以下のグーグルマップを参考にしてほしい。
アナ雪やラプンツェルの時代設定は16~18世紀。飛行機など当然ないので、北海を挟んでガッツリ船で南下しなければならない。
これらを踏まえると、3年前、エルサたちの両親はラプンツェルの結婚式に向かう途中で事故に遭った…と予測できるのだ。そして今回は、ラプンツェルたちのほうが戴冠式にやってきた。
親戚同士なら、めでたい行事ごとに行き来するのは十分にあり得る話だ。あくまで憶測の域を出ないが、当たっているなら相当込み入った設定である…。
【追加雑学②】ディズニーは別作品のキャラを出演させることが多い
ディズニー映画は、実はゲストキャラクターを出演させることが多い。わかる人にはわかるファンサービスを随所に盛り込んでいるのだ。
どのような作品にどんなキャラがゲスト出演しているのか、簡単に紹介していこう。
スポンサーリンク
塔の上のラプンツェル
ラプンツェルとユージーンの前で、荒くれ者たちが「誰にでも夢はある」という歌を歌うシーンがある。
その中で、天使の格好をしたお爺さんが飛び回るくだりがあるのだが、この場面で壁に吊るされているユージーンの上部に注目してほしい。お爺さんが強烈すぎて普通は注目しない部分である。
そこにはなんと「ピノキオ」が座っているのだ! もちろんピノキオ本人がこんなところにいるはずはないので、そっくりの人形だろう。それでも見つけるとちょっとうれしい。
以下の動画の1:55~例のシーンだ。ほんとに一瞬なので、情報がないとほぼ気付けない…。
アラジン
『アラジン』のゲスト出演はけっこうわかりやすい。
その場面は、ジーニーが王子様の作り方を本で調べているところ。ここでジーニーは何かに指を挟まれる。出てきたのはそう、「リトルマーメイド」のセバスチャンだ!
さらにもうひとつあって、ジャスミンの父・サルタン王が動物の人形でタワーを作っているシーンには、よく見ると『美女と野獣』のビーストが紛れ込んでいる。
こちらは一瞬だし、ちょっとわかりにくいので目を凝らして探してみよう!
おすすめ記事
-
"アラジンと魔法のランプ"の舞台になった国はどこ?まさかのアノ国!
続きを見る
-
声優・山寺宏一は"ジーニーの歌"を一発録りで成功させた【アラジン】
続きを見る
ノートルダムの鐘
主人公のカジモドが「僕の願い」を歌うシーンにて、ノートルダム大聖堂からパリの街並みへカットが移る場面をよく見てみよう。『美女と野獣』のベルが、本を読みながら歩いている姿を見ることができる。
これはニクイ演出! どちらもフランスの物語なので、彼らが同じ世界線で生きていても不自然ではない。以下の動画の1:18~だ。
なんせ遠くからのアングルだし、ベルはすぐに通りを横切ってしまうので、注目していないと見逃してしまう。
初見の人はおよそ意識しない、まさにファンのためのお楽しみである。
アナ雪とラプンツェルの雑学まとめ
今回は『アナと雪の女王』をはじめ、ディズニー映画がもっと楽しくなる、ゲスト出演の雑学を紹介させてもらった。このようにディズニー映画では、違う作品のキャラクターがゲスト出演していることが多々ある。
何度も見返して楽しめるよう、細部に工夫が凝らされているのだ!
やっぱりディズニーは人を楽しませることにおいて超一流。普通は気付かないところに対してもこだわりがすごいのだ。
おすすめ記事
-
"Let It Go"のおかげ!"アナと雪の女王"のエルサは悪役設定だった
続きを見る