日本でワールドカップが開催されたこともあって、盛り上がりを見せているのがラグビーだ。ラグビーといえば激しいタックルや華麗なトライが象徴的なスポーツだが、それ以外のプレーはよく分からないという方も多いだろう。
実はラグビーの花形プレーのひとつに「ジャッカル」というプレーがある。これが決まるとトライと同じくらい会場が盛り上がるのだ。今日はそんなラグビーのジャッカルについて詳しく解説するぞ!
【スポーツ雑学】ラグビーの「ジャッカル」って何?
【雑学解説】「ジャッカル」は立ったままボールを奪う行為
ラグビーの試合を見てるとよくレフェリーが笛をピッピと鳴らす。あれは選手がペナルティを犯したときに鳴らされることが多い。ペナルティを犯してしまうと相手ボールで試合が再開となるので、ラグビーではペナルティを犯すのは好ましくないことだ。
ジャッカルとは、タックルを受けたあとボールを離そうとする相手の妨害をするために、ボールに絡みつくプレー。相手が一定時間ボールを離すことができなければ、相手チームはペナルティを取られ、こっちのボールで試合が再開。ジャッカル成功だ!
前提としてラグビーには、タックルを受けた選手は持っているボールを地面に置くか、余裕があればパスを出すかしてボールを自分の手から離さなければいけないというルールがある。
タックルされてボールをすぐに手離さないとレフェリーに取られるのが「ノット・リリース・ザ・ボール」という反則。つまり、ジャッカルはこの「ノット・リリース・ザ・ボール」を利用したプレーというわけだ。
ジャッカルをするためのポイントは、立ったまま相手のボールに絡みつくこと。ラグビーというスポーツは基本的に、横になったり膝をついた状態でボールに触れてはいけない。
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ジャッカルを成功させるには、タックルが行われたポイントに素早く駆け付けるスピードや体力、ボールの位置を見極める集中力や洞察力。そして、掴んだボールを離さない腕力や強靭な足腰といった様々な能力が必要となる。
一見すると何が行われているか分かりにくい、かなり高度なプレーだ。劣勢の状況でも流れを変えるプレーで、決まるとかなり盛りあがる。
実際にジャッカルをご覧いただいたほうがはやいかも。下記の動画をみてちょうだい!
【追加雑学】世界最強「オールブラックス」の名前の由来とは?
ラグビーで最も強い国といえばニュージーランド代表だ! ニュージーランド代表のことを「オールブラックス」と呼ぶことは知っている人も多いが、この二つ名の由来はご存知だろうか?
そんなもの黒色のユニフォームを着用してるからに決まってるでしょと考えているあなた! 実は別の有力な説がある。
それが、「言い間違い説」だ。
ニュージーランド代表と英国代表の試合を観戦した英国人記者が、ニュージーランドの選手がまるでバックスのように俊敏に走り回るのを見て「All Backs(オールバックス)」と表現した。それをどこで間違えたのか定かではないが、新聞紙上では「All Blacks(オールブラックス)」と記載してしまったらしい。
当時のニュージーランド代表は伝説のチームと評されるほど強かったものだから、フォワードの選手もバックスのように足が速かったとしても不思議はない。
- バックス…主にパスとランでボールをつなぐ役割のポジション。
- フォワード…スクラムを組んだり、ボールを奪い合うなどパワーが求められるポジション。
雑学まとめ
いかがだっただろうか? ラグビーのジャッカルとは一言でいえば「立ったままボールを奪う」プレーだ。
タックルやトライと比べて認知度が高くないが、決まると試合が盛り上がる玄人好みのプレーだと言える。
ちなみに、わたしは昔ラグビーをプレイしていたこともあるのだが、ジャッカルが好きでよく練習していた。まあ、試合で上手くいったことはなかったけどね!