人体の不思議

唾液の役割とは?1日に出る唾液の量は1.5リットル。

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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唾液の役割に関する雑学

人は1日に約1.5リットルもの唾液を分泌するという。一ヶ月にすれば、45リットルのゴミ袋を一杯にできてしまう量である。

そこまで大量に分泌されている唾液に、いったいどれだけ意味があるというのだろう。アルパカのように唾を吐きかけて威嚇するわけでもあるまいし…。

しかし唾液がそれだけの量分泌されることには、ちゃんと理由がある。その役割のすごさに思わず感心してしまうぞ!

【人体雑学】唾液の役割とは?

ダヴィンチさん
科学者くん、唾液が1日に1.5リットルも分泌されること、知っていたかい?
科学者くん
え?そんなに大量に?!それは何か意味があることなんですか?
ダヴィンチさん
もちろんだよ!人体の健康に欠かせないんだよ。

【雑学解説】唾液は口のなかのガードマン

唾液は口のなかのガードマンについてのトリビア

私たちが1日に1.5リットルもの唾液を出すのは、人体を健康に保つために、唾液がなくてはならないものだからだ。

唾液にはざっと数えて以下のような役割があるぞ!

汚れを洗い流す自浄作用

これは口をすすぐのと同じ理屈なのでわかりやすい。

唾液は雑菌や食べ物などを洗い流す役目を果たしているわけだ。唾液が少ないと、口内に汚れが溜まりやすく、病気の原因にもなる。また洗い流すだけでなく、口のなかを潤すことで抗菌作用にもなっているぞ。

唾液といわれるとあまり綺麗な印象はなかったが、分泌量が少ないほうが清潔じゃないとは…。

ダヴィンチさん
私の口から唾液が流れることがたまにあると思うけど、あれは唾液の量が多すぎてあふれてしまっただけなんだよ。
科学者くん
口の締まりが悪いとかじゃなかったんですね!よかったです!

消化を助ける作用

唾液に含まれる酵素アミラーゼは、糖質やデンプンを吸収しやすい形に分解する作用をもっている。

つまり食べ物をやわらかくし、飲み込みやすくするのはもちろん、胃のなかで消化しやすくしてくれるのである。唾液の効果が及ぶのは口内だけに留まらないのだ。

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歯の保護、再石灰化作用

唾液中のたんぱく質は、ペリクルという保護膜を歯の表面に作り、歯を守ってくれる。また食事をするごとに歯の表面は溶けていってしまうが、唾液はその表面を再石灰化…つまり修復する役割ももっている。

また食べ物によって口のなかが酸性に傾いてしまったとき、これを中性に整えるph緩衝作用もあり、これらで総じて虫歯などを防いでくれているぞ! ただし食べすぎや飲みすぎで効果の範囲を超えてしまうと、虫歯になってしまうので要注意だ。

科学者くん
唾液が虫歯から守ってくれてたなんて…!

傷を治す粘膜修復作用

傷を治す粘膜修復作用についてのトリビア

唾液にはリゾチームという、風邪薬などに含まれる成分も入っていて、これが傷口を消毒する作用をもっている。また上皮成長促進因子という、傷の治りを早める物質も含まれているぞ。

「唾つけときゃ治る!」なんてよくいうが、あながち間違いではないのかもしれない…。

唾液がこんなにも多くの役割を担っているとは…まさに人体の健康には欠かせない、口のなかのガードマンである。口は直接的に外部からのものを取り入れる場所だから、より強固に保護されているのだろう。なるほど、1.5リットルも出るわけだ。

ちなみに唾液は1日、同じ量が出続けているわけではない。一般的に昼から夕方…つまり午後の時間帯にかけて分泌量が増え、夜から朝にかけては減っていくという。

…意外だ。寝ている間にヨダレを垂らすから、夜は分泌量が多いのだと思っていたぞ!

ダヴィンチさん
そういえば、私も特に昼間よく唾液が口から流れていくな…。

なんでも、一番少ない早朝とピークの夕方では2倍も差があるらしい。朝は水分をよく摂って、口のなかを潤しておくのがいいだろう。

【追加雑学①】唾液はもともと血液

これも予想外だが、唾液は実は血液を原料として作られている。唾液を作る唾液腺という器官は、まず血液を細胞内に取り込み、さまざまな成分や水分、phなどの調整をしてから口内に分泌するのだ。すごい! まるで、適切に薬を処方する薬剤師さんのようだ!

ちなみに唾液腺で一番わかりやすいのは、舌の下にある「舌下腺(ぜっかせん)」だが、このほかにも耳の下にある「耳下腺(じかせん)」、顎の下にある「顎下腺(がっかせん)」がある。たしかに1.5リットルも分泌しようと思うと、一ヵ所では心もとない。

科学者くん
唾液腺っていっぱいあるんですね~。

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【追加雑学②】女性よりも男性の方が唾液量は多い

女性よりも男性の方が唾液量は多いというトリビア

九州歯科大学が行った研究では、女性よりも男性の方が唾液の分泌量が多いという結果も出ている。実験は健康な若い男女50名を対象に行われ、唾液腺の大きさが分泌量に関係していることがわかった。また男性でも体格が大きいほど、唾液の量は増えるとされている。

体が大きければその分、唾液がカバーする領域も増えるだろうし、なにせ体格の大きい人のほうがたくさん食べそうだ。そう考えるとこれも自然な研究結果だといえる。

ちなみに、唾液の分泌量は意識的に増やしていくこともできるぞ! 以下に方法を紹介しておこう。

  • こまめに水分補給をして口の中を潤す
  • 歯みがきやうがいを行い、口の中を清潔にする
  • シュガーレスのガムなどで噛む回数を増やす
  • 軽い運動をして自律神経を刺激する
  • 梅干しなど酸味のある食べ物を食べる
  • 唾液腺をマッサージする
ダヴィンチさん
マッサージは唾液腺を指で軽く押してあげるといいよ。このときに力を入れすぎないようにね。

【追加雑学③】唾液で性格分析ができる

唾液で性格分析ができるというトリビア

唾液を採取して、性格や体質などの特徴を調べることができるGeneLife Myselfという検査キットがある。

自分と赤の他人では、遺伝子の配列は0.1%しか違わないといわれている。このGeneLife Myselfではその0.1%の違いから、寿命からかかりやすい病気、記憶力やコミュニケーション能力まで知れてしまうという。

そもそも他人との遺伝子の違いが0.1%というのも驚きだが、その0.1%の違いを測れてしまう唾液…やっぱりすごい!

雑学まとめ

唾液が一日に1.5リットルも分泌されるのは、まさに私たちの健康を守るためだった。口のなかを清潔に保つことから、虫歯の予防や傷の修復、さらには胃の消化を助ける働きまで、その役割は多岐に渡る。

あまりいいイメージのない唾液だが、ここまで働いてくれているとわかれば、見方も変わってくる。唾液を増やして健康的に過ごしていこう!

科学者くん
ダヴィンチさんの口から出ている唾液、あれも健康のために大事なものって分かったので、今度から気持ち悪いって思わないようにしますね!
ダヴィンチさん
え、科学者くん、気持ち悪いって思ってたの…?

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