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サランラップはどうやって生まれた?名称の語源は"奥さんの名前"

サランラップ誕生に関する雑学

現代において、食品の保存電子レンジ調理などに使う食品用ラップフィルムは、生活必需品といえるアイテムだ。

多くの会社から販売されている食品用ラップフィルムだが、その中でも知名度が高い商品は「サランラップ」であり、もはや食品用ラップフィルムの代名詞ともいえるだろう。

しかし、なんで「サラン」なのか疑問に感じたことはないだろうか?

同じ食品用ラップフィルムでも、クレハが販売している「クレラップ」の名称はとてもわかりやすいが、サランラップを販売しているのは旭化成グループであり、名前との関連性はまるでない。

そこで今回は、サランラップの名前にまつわる雑学をお届けしたい。

【生活雑学】サランラップの語源は人の名前

孫ちゃん
おばあちゃ~ん、余ったご飯、サランラップに包んで冷凍庫入れとくよ~。…って、あれ?
おばあちゃん
どうしたんだい?
孫ちゃん
サランラップって、なんでサランラップ?
おばあちゃん
サランラップはフィルムメーカー社員の奥さんの名前から付けられたらしいよ。

【雑学解説】食品用ラップフィルムはもともと軍事用品だった

サランラップを販売する旭化成ホームプロダクツ株式会社の「サランラップの歴史」によると、食品用ラップフィルムに使われている合成樹脂「ポリ塩化ビニリデン」は、20世紀初頭にアメリカで開発されたものであり、戦場において銃や弾薬を湿気から守ったり、兵士を水虫から守るために利用されていたようだ。

孫ちゃん
もともとは食品用じゃないんだね。

第二次世界大戦後のある日、フィルム製造メーカーに勤務していたラドウィックとアイアンズの2人が、それぞれの妻といっしょに近所の人たちとピクニックへ行くことになった。

そのとき、ラドウィックの妻がレタスをフィルムに包んで持っていったところ、それを見た人たちから「このラップとてもきれい。私も欲しい。どこで売ってるの?」と好評だったことから、ラドウィックとアイアンズが上司にそのことを報告。

これをキッカケに食品を包むラップとして新たに商品化され、その際にラドウィックとアイアンズの2人の妻の名前、「サラ(Sarah)」と「アン(Ann)」を合わせて、「サラン(Saran)ラップ」という商品名になったのだ。

孫ちゃん
自分の名前が商品名になるなんて、奥さんちょっと嬉しいだろうね。

なんとも、意外なキッカケで生まれたサランラップ。この2人の妻がいなければ、ポリ塩化ビニリデンは現在のような形で世に流通することはなかったかもしれない。そう考えると、とても歴史的なピクニックであったといえる。

孫ちゃん
あれ?でもこの旦那さんたちはアメリカの会社の人だよね?関係ない旭化成がサランラップって商品名使ったらダメなんじゃないの?
おばあちゃん
このフィルムの生産を担当したダウケミカル社ってところと旭化成が提携したから大丈夫なんだよ。

【追加トリビア①】日本で初めて販売されたラップは「クレラップ」だった

食品用ラップフィルムの元祖ともいえるサランラップだが、日本で最初に発売された食品用ラップフィルムは、呉羽化学工業株式会社(現・株式会社クレハ)の「クレラップ」である。

「クレラップ」が発売されたのは、1960年(昭和35年)7月のことであり、サランラップに数ヵ月ほど先駆けてのことであった。当時は冷蔵庫が世に出回りだしたものの、まだまだ高級品だったために普及は進んでいなかったらしい。

そこで同社は、デパートの家電売場で冷蔵庫を買いに来た客に対して、カットしたスイカを包んで冷蔵庫に保存するという実演販売を行ない、クレラップの普及に努めたという。

その後は、冷蔵庫や電子レンジの普及により、食品用ラップフィルムを使う機会が爆発的に高まり、現在の生活必需品としての地位を築いたのはご存知の通り。

なお、クレラップは1989年(平成元年)に「NEWクレラップ」としてリニューアルされており、その後もユーザー目線からの細かい改良を加えて、現在も続くロングセラー商品となっている。

孫ちゃん
CMの「NEW~~クレラップ♪」って歌がどうしても浮かんじゃう。

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【追加トリビア②】一般名称ではなく商品名だったアイテム

冒頭でも述べたように、サランラップといえば食品用ラップフィルムの代名詞ともいえる存在であり、もはや一般名称のように使われている。

このように、一般名称のように使われているが、実は商品名であるアイテムが世の中にはかなりあるのだ。ここでは、そのような商品を紹介したい。

オセロ

誰もが知っているボードゲームのオセロは、株式会社メガハウス(かつては株式会社ツクダオリジナル)の登録商標である。そう、オセロは日本で誕生したゲームなのだ!

なお、一般名称は「リバーシ」というが、厳密にはオセロとリバーシは別のゲームらしい。

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タッパー

タッパーが登録商標であることに驚く人も多いだろう。

タッパーとは、タッパーウェア社が製造したプラスチック容器のことであり、それ以外のメーカーによるプレスチック容器はタッパーとは呼べないのである。

ただ、会話の中で「タッパーが…」と話す人に対して、「タッパーウェア社以外の容器はタッパーじゃないけどね」とドヤ顔で知識を披露すると、確実にイヤな顔をされるので気をつけてほしい。

エスカレーター

これもかなり意外な商品といえる。

エスカレーターは、1900年にオーチス・エレベーター社によって商標登録されたが、1950年の商標に関する裁判において「エスカレーターという言葉は、特定の商品ではなく普通名詞として長い期間使用されていた」との指摘を受け、オーチス社は商標を放棄することになったという。

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タバスコ

アントニオ猪木が初めて日本に持ち込んだことで有名なタバスコも、実は商品名である。

タバスコソースは、メキシコのタバスコ州原産のトウガラシを使用した辛味調味料であり、アメリカのマキルヘニー社が1865年から現在まで商標を持つ商品だ。

一般名称としては「トウガラシを使用した辛味調味料」とでも呼べばいいのだろうか? どなたか、タバスコソースの一般名称のいい呼び名を教えてほしいものである。

おばあちゃん
こうして見ると、一般名称なのか商品名なのかわからないものがたくさんあるんだねぇ。
孫ちゃん
探せばまだまだありそうだよね。

トリビアまとめ

世の中の商品の名前は、「クレラップ」のように会社名と関連するものから、「サランラップ」のようなちょっと捻ったものまで多種多様である。

これまでなにげなく呼んでいた商品名の名前の雑学を調べてみると、新たな発見があるのではないだろうか?

個人的には、「熱冷まシート」や「のどぬーる」など、個性的な商品名をつける小林製薬のネーミングセンスについて、いずれ詳しく調べたいものである。

孫ちゃん
あ!それはぜひお願いします!
おばあちゃん
誰がどうやって名前を付けてるのかちょっと気になるねぇ。

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