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ホタテ貝には"目"が80個もある。食べづらくなる…?

雑学カンパニー編集部

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刺身・炒め物・バター醤油焼き・炊き込みご飯…その食べ方もさまざまな高級食材、「ホタテ貝」。

特に肉厚な貝柱は子どもから老人まで愛されているアイドル食材である。

でも、通ならやっぱりホタテのヒモ! 刺身の食感も捨てがたいし、噛めば噛むほど旨みがにじみ出てくる干物もいい。酒好きはだいたいヒモが好きだ。

でも、そんなヒモの秘密を知ってしまうと、ちょっと…いや、だいぶ食べにくくなってしまうかも。

それでも知りたい人は、いざ行かん! 今回はホタテのヒモについている「大量のアレ」の雑学である!

【食べ物雑学】ホタテ貝には目が80個もあり、宇宙望遠鏡並の性能がある

ガリガリさん
ホタテのヒモには、60~120個ほどの目が点在しているんだ。そしてその目はNASAが開発する『多層鏡型ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡』に似た光の集め方をするんだぜ。
ぷよぷよくん
えぇ?ガリガリさん、いったい何を言っているのかボク分からないよ…

【雑学解説】ホタテのヒモの黒い点々は全部目

あのヒモに目玉が80個もついているなんて…!についてのトリビア

刺身状態になったホタテをよく観察すると、黄色がかった白いヒモの上に、小さな黒い点々が散らばっていることに気がつく。実はこれ…ホタテの目である。

マジかよ…。あの点々、けっこうな数あるぞ…?

そう、個体差はあるものの、ひとつのホタテには平均して80個の目がある。ヒモの正式名称は「外套膜(がいとうまく)」といい、その上に並んだ点々はすべて目だ。

ぷよぷよくん
80個の目…いくら何でも多すぎない?

至近距離では青っぽかったり赤っぽかったりするとか…なんか中二病っぽいぞ。

あんまり意識すると食べられなくなるかもしれない、といいつつ、見てみたいのが人のサガ。ということで、生きたホタテがよくわかる動画をどうぞ。

ガリガリさん
この黒い点の全部目だと思って見るとちょっと怖いな…

ヒモに黒い点々がたくさんついているのがよくわかる。目だと意識したら、動画越しでもめっちゃ見られてる気分になったぞ…。それにしても、ホタテってこんなにアグレッシブに泳ぎ回るものなのか。

そして…実はこのホタテの目、単に量が多いだけでもないのだ。

目玉ひとつずつがめちゃくちゃ高性能!

人間をはじめ多くの生き物の目は水晶体というレンズで光を集める構造になっているが、ホタテの目は特別製。非常に複雑な視覚システムを駆使して光を集めている。

NASAの高性能望遠鏡と同じシステムの水晶体

ホタテは目のなかに「グアニン水晶体」という、厚みが20~30の層になった四角いタイル状の組織をもっている。このタイルは1層ずつ細胞の性質も違い、非常に精密な作りになっているという。

ホタテの目は全長わずか1mm程度しかない。そんな複雑な組織が入っているなんて、想像するにも気が遠くなってくる。

それらが眼球の奥で光を集めるカーブを描いており、入ってきた光を鏡のように反射させて網膜に映し出すのだ。

NASAが中心となって開発している赤外線観測用宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」とよく似たシステムだとかなんとか。これからヒモを食べたら機械の味がするようになりそうだ…。

ぷよぷよくん
ボクにはさっぱり意味が分からないけど、ホタテの目は宇宙を見れるほどの目なんだね。
ふたつの景色が同時に見える

人間がひとつの目にひとつしかもっていない網膜に関しても、ホタテはひとつの目にふたつ持っている。このふたつの網膜に向かって、グアニン水晶体の鏡が別々に光を集めるようになっているという。

これによってホタテは、なんと同時にふたつの景色が見えているのだ! 目のなかにデュアルディスプレイがあるみたいな感じか…? めっちゃ混乱しそう。

なんでも片方の網膜は前方の光に素早く反応するためのもの、もう一方は周囲の光を広く集めるためのものだとか。目の前のことに熱中しながら周囲のことまで気が配れちゃうすごいヤツである。

おまけに目玉ひとつあたりの視野角は100度。このシステムをもった目が60~120個も密集しているのだから、もはや死角などない。というか普通にやりすぎである。

唯一劣っている点といえば、色の判別ができないところぐらいか…。

ぷよぷよくん
なんでホタテの目ってこんなに無駄にスゴイ性能なの?いらなくない?
ガリガリさん
もちろん生きるために必要だから備わってるんだぜ。

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【追加雑学】ホタテの目は外敵から身を守るために必要

さて、ホタテの目がとんでもなく高性能なことがわかったところで、気になるのは「果たしてホタテの生活にそんな目が必要なのか?」ということだ。

結論からいえば、ホタテの高性能な目は外敵から身を守るために、やっぱり必要である。

ホタテはその発達した貝柱のおかげで、二枚貝のなかでは唯一泳ぐことができる種類だ。二枚の殻を開け閉めしながら、海水を吐き出してスイスイと泳いでいく様相はなかなかにユニークだぞ。

ぷよぷよくん
たくさんのホタテ貝が泳いでる光景ってなんだかシュールだね。

思ったよりガチで泳いでる…。

そして実は、このようにして泳いでいると隙が多く、外敵のヒトデに狙われやすい。殻を開く機会がおのずと多くなるから当然のことである。

そのため、光の陰りからヒトデの接近をいち早く察知できるよう、並外れた視力を光の察知に総動員しているわけだ。

ホタテの高性能な目を考えれば、もはや完全防備といった感じだが、網にかかったホタテを開いてみたら、ヒトデが出てきたなんてこともよくあるらしい。

そう考えるとヒトデってけっこう凄腕のハンターなのか…?

これはうれしくないサプライズ…。

ぷよぷよくん
ボクなら泣くよ…
ほかの二枚貝には目がない

ちなみにホタテのような泳ぎ方をしないアサリやシジミなどの二枚貝は、基本的に目がない。二枚貝で目をもっているのは、ホタテが属しているイタヤガイ科の仲間だけである。

やっぱり海の底で静かに暮らしているだけなら、貝に目など必要ないのだ。

雑学まとめ

宇宙望遠鏡レベルの性能!ホタテ貝には目が80個ある。という雑学まとめ

今回はホタテのヒモに隠された、驚愕の雑学をお届けした。

噛めば噛むほど味わい深い、そして知れば知るほど食べるのが怖いホタテのヒモ。あなたが食べたそのツマミ、目玉がギッシリついてますよー!

筆者のようにチキンハートでない人は、ぜひ次の機会にホタテのヒモを観察してみよう。あなたのホタテ…いったいいくつ目があるだろうか…。

ぷよぷよくん
ボク、しばらくホタテのヒモが食べられないよ…あの味わいが目の味わいだと思うと…
ガリガリさん
その言い方はよせよ。オレまで食べられなくなるじゃねぇか…

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