風邪をひいたときに辛い症状のひとつは、咳であろう。他の症状は消えても、咳だけが残ることもある。バスや電車の中で、咳を我慢しようとすればするほどよけいに出てしまうという経験もよくある話だ。
咳のしすぎで筋肉痛になったり、肋間神経痛になったりすることもある。こじらせると本当にやっかいだ。咳をするときにはそれだけの力を使っているということになる。いったい咳一回にどれくらいのカロリーを消費しているのだろう?
今回は人間の生理現象のひとつ、咳についての雑学をご紹介するぞ。
【人体雑学】咳一回の消費カロリーは?
【雑学解説】咳10回は散歩10分と同じ消費カロリーになる
多くの人が経験済みのように、咳が続くとかなり体力を奪われ疲労を感じる。胸の辺りの筋肉に痛みを感じることさえあるだろう。であれば、咳で消費するカロリーは結構高いのではないか。
咳で消費されるカロリーは、一回につき約2キロカロリーだそうだ。意外と少ないように感じるだろうか。しかし10回すると20キロカロリーだ。実はこれは散歩を10分間したくらいの消費量になる。
100回すると200キロカロリーなので、ご飯一杯分くらい消費したことになる。咳が止まらないときは、一日に何百回もしていることもあるのではないだろうか。そうなると、炭水化物抜きダイエットをしているのと同じくらいということになる。
咳が続くとゲンナリしてしまうが、何もしなくてもダイエットができていると思えばちょっとだけ嬉しくなるのは筆者だけだろうか。万歩計ならぬ、万咳計なるものがあるなら首にくくりつけて、一日の総消費量をチェックしたいものである。
ちなみに、くしゃみ一回の消費カロリーは約4キロカロリーだ。よってくしゃみの場合、50回すればご飯一杯分相当のカロリーが消費できる。さらに鼻をかむのは約2キロカロリーだ。なんだか楽しくなってきたぞ!
ということは、鼻風邪をひいたときにもかなりのダイエット効果があることになる。花粉症となればもっとだろう。辛い花粉症も、痩せられると思えばちょっと気分が変わるかもしれない。
授業中や仕事中にくしゃみが出た回数を正の字で数えておいて、あとから計算してみよう。今日もこんなに消費したぞ、と自分だけのささやかな達成感に浸れるだろう。ただし鼻水を垂らしながらニヤつかないように注意しよう!
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【追加雑学】咳のしすぎで骨折することがある?!
咳をするだけでも結構なカロリーを消費することが分かった。そんなに力を使っているのだから、咳をし続けると筋肉痛になったり肋間神経痛になったりするのも頷ける。
ところが、なんと咳のしすぎで骨折する人もいるという。それはさすがに大げさではないか。そんな人はよっぽど骨の弱いお年寄りだろう…。と思いきや、意外と若い人でもあるようだ。
咳をするとき肋骨が引っ張られる。もちろん一回にかかる力で折れるわけではないが、長いあいだずっと負荷がかかると、疲労が蓄積して最終的にひびが入ったり折れてしまうのだ。これを疲労骨折という。
さらに折れていることに気付かず放っておいて、折れた肋骨が肺に刺さり気胸(ききょう)という状態になるケースもあるという。お、恐ろしい! やはり咳でダイエットだなんてくだらないことで喜ぶのはやめたほうが良さそうだ…。
咳が続くようならおとなしく病院に行くことだ。咳のしすぎで胸の辺りが激しく痛くなったら骨折かもしれないぞ。注意しよう。咳の力をあなどるなかれ!
雑学まとめ
今回は咳の消費カロリーについての雑学をご紹介した。咳をたくさんすればダイエットになるという朗報かに思えたが、そうではなかった。それはつまり咳の力がよほど強いということである。
その力は肋骨を骨折させてしまうほどであった。怖いので、やはり咳が出だしたら早めに対処しよう! 結局健康なのが一番なのである!
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