真冬の寒さが厳しいなか外出するとき、あまりの寒さに1枚だけでは寒さに対処できないと感じ、靴下を重ね履きした経験のある方もいるだろう。
靴下を重ね履きすれば熱がこもって、とっても暖かそうだ。特に冷え性の方にとっては良い寒さ対策となるだろう。
しかし、なんとこの靴下の重ね履き、寒さ対策では実は逆効果になってしまうらしい。びっくり仰天してしまう、この雑学を探ってみた。
【人体雑学】靴下の重ね履きは逆効果になる
【雑学解説】靴下の重ね履きは汗をかくのでかえって冷える
1枚より2枚のほうが暖かいと当たり前のように思うだろうが、靴下に関しては実は当てはまらない。真冬、足が冷たくて仕方ないからと靴下を重ね履きしても、思ったほど温まらないどころか、逆に冷えてしまうのだ。
体には体温を一定に保とうとする機能がある。そのため、外部から温め過ぎると、汗を出すことで足の温度を下げようとするのだ。つまり、温めようとすればするほど冷えてしまうという悪循環に陥ることになる。
また綿素材の靴下だと、かいた汗が乾きにくくいっそう冷える要因となるそうだ。どうしても重ね履きしたいなら、汗を逃がす素材にしたほうがいい。さらに、靴下を重ね履きすると血管が圧迫されてかえって血流も悪くなってしまう。
このように、靴下の重ね履きは冷え性対策の手段としてはあまり好ましくないのだ。温めすぎるのが良くない。
同じ理由で、寝るときに電気毛布をつけっぱなしで寝るというのもかえって体が冷えて、風邪などをひきやすくなるので注意。
電気毛布を使うことで体に熱がこもり、汗をかいて熱を体外に発出させようとするためだ。しかもこれが続くと、慢性的に体が熱を逃がしやすい体質になり、冷え性が悪化してしまう可能性もある。
筆者も冬場は、あったかくてすぐ眠りにつけるので電気毛布を使っていたのだが、起きたときにすごい寒気を感じることがあったのだが、あれは汗をかいて体が冷えていたというわけだったのか。なぜ温かくしていたのに寒気を感じるのか疑問だったが、ようやく合点がいった。
スポンサーリンク
【追加雑学】靴下の角度が135度なのはなぜ?
靴下は独特の構造をしているなと感じたことはないだろうか? 人間の足首は90度の直角なのに、その足をカバーする靴下は直角にはなっていない。調べてみると、靴下の角度は120~135度のあいだだ。
これでは足にフィットしないのではと思ってしまう。まあ実際履いていてフィットしているのだから、私のとんちんかんな疑問なのかもしれないが…。
ということで調べてみたが、実は昔の靴下は人間の足首と同じく90度だったらしい。それが手編みから機械編みへと製造方法が転換したことにより、135度で生産されるようになったのだ。
機械で作ると135度になる理由は、工場で大量生産する場合、90度よりも135度のほうが都合が良いためだ。
機械の製造工程ではかかとの部分を作るのに一番手間がかかる。90度の靴下を作ろうとすると、かかとの作業面積が大きくなってしまう。そのため、かかと部分が少ない135度の靴下を製造することで、大量生産を可能としたのだ。
つまり靴下が135度の理由は、機械化による生産効率を考え、かかと部分を小さくしたためだ!
雑学まとめ
靴下の重ね履きは、冷え性の人がよくやる冷え対策手段だが、実は効果はあまりないという雑学を紹介してきた。しかも効果がないどころか、かえって足が冷えてしまうので逆効果だ。
体は体温を一定に保とうとするので、外部から温めすぎると汗をかくことで体温を下げてしまう。また重ね履きすることで体を圧迫して血流が悪くなることもあるので注意!
何事もほどほどにしたほうがいいということか…。