みなさんは「海峡」と聞くと、どんな景色を思い浮かべるだろうか。「津軽海峡・冬景色」?
海峡とは簡単にいうと、陸と陸に挟まれた海のことである。2019年では日本国籍のタンカーが襲撃を受けたとして、中東のホルムズ海峡がニュースをにぎわせた。
筆者は海峡といえばイギリスのフランスの間にあるドーバー海峡だ。子供のころ、テレビでドーバー海峡を泳いで横断する企画をやっていて、そのイメージが根強い。
陸から陸までとてつもなく遠い印象の海峡だが、世界一広い海峡はそのケタが違うという。一体どんな場所なのか調べてみた!
【世界雑学】世界一広い海峡はドレーク海峡
【雑学解説】世界で一番幅の広い海峡「ドレーク海峡」とは?【動画】
調べてみると、世界で一番幅の広い海峡としてギネスブックに登録されているのは「ドレーク海峡」であることがわかった。
ドレーク海峡は南アメリカ最南端と南極の間にある海峡。その広さは、一番狭い部分でも650kmあるという。冒頭で紹介した、ホルムズ海峡やドーバー海峡は最狭部が33~34km。ちなみに津軽海峡は19kmほどだ。
文字通り、ドレーク海峡はケタ違いの広さというのがわかる。
どんな場所なのかは、以下の動画で確認してほしい。
うーむ、遠景には何も見えないことから、かなりの広大さを感じられる。海面の波もどこか荒々しい。というのも、ドレーク海峡は世界一広い海峡であると同時に、世界でも有数の荒波で知られている。
日本では「津軽海峡の荒波」が有名だが、それ以上に険しい海なのだ。周囲に何もさえぎるものがないため、一年を通して強い風が吹いている。南極が近いことから、かなり気温も低いだろう。筆者だったら、あっという間にこごえて動けなくなりそうだ。
ちなみにドレーク海峡という名前の由来はイギリスの海賊「フランシス・ドレーク」が由来。フランシス・ドレークは1578年に嵐で遭難したことがある。それをキッカケに、この海峡の存在が知られるようになったことから「ドレーク海峡」と名付けられたそうだ。
国民的漫画「ワンピース」にも、彼の名前をモチーフにしたキャラがいるので、聞き覚えのある人は多いかもしれない。
ドレーク海峡は飛行機や船で渡る旅行ツアーも提供されている。興味がある人はぜひ行ってみてほしい。
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【追加雑学】世界一狭い海峡は日本にあった!【動画】
世界で一番広い海峡を紹介したが、こういった雑学は逆のパターンも知りたくなる。ということで、世界一狭い海峡を調べてみた。すると、驚くべきことに日本に存在していたのだ。
世界一狭い海峡は香川県にある「土渕海峡(どふちかいきょう)」である。1996年にギネスブックにも登録されているのだ。
最も幅広い箇所でも、約400m。最も短いところになると、その幅はなんと約10mだ! 筆者でも泳いで渡れる海峡が存在していたとは…。どんな場所かは以下の動画で確認できる。
うーん、正直な感想をいうと、見た目は海峡というか普通の川である(地元の人ごめんなさい)。
ちなみに「海峡」という言葉は湖などでも使われるので、必ずしも海とは限らない。また、場所によっては海峡ではなく、「水道」や「瀬戸」と名付けられていることもある。
日本の場合は地理的に本州と四国で海を挟む形になるので、瀬戸内海に海峡が多い。近くにお住まいの人はあらためて確認してみよう。
「世界一広い海峡」の雑学まとめ
今回は世界一広い海峡、狭い海峡について解説した。普段は海峡について考える人は少ないことだろう。しかし、単なる海ではなく、「陸に挟まれた海」と限定してみると、なかなか面白いものだ。
ちなみにどうでもいい情報なのだが、筆者はカラオケで毎回、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」を歌っている。