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ぬるめじゃダメ!寿司屋のお茶が熱い理由とは?

寿司屋のお茶が熱い理由に関する雑学

いわゆる回らない寿司屋に行くと、寿司と一緒に趣のある湯呑で、アツアツのお茶が出てくるイメージがある。もちろん気軽に入れる回転寿司チェーンでも、出てくるお茶はアツアツだ。

お茶と寿司の組み合わせはたしかにおいしいが、猫舌の人など、水のほうがいいという人もいるだろう。しかし…水を飲みながら寿司と食べるシーンというのは、不思議と想像しにくいものだ。

うーん、百歩譲って、誰でも飲めるようにぬるめにしちゃダメなのか? などと思っていたのだが、実は寿司屋のお茶がアツアツなことには、ちゃんと理由があったのだ!

【食べ物雑学】寿司屋のお茶が熱い理由とは?

口に残った脂分や匂いを洗い流して、次のネタもおいしく食べられる!

【雑学解説】熱いお茶で口のなかをサッパリ。ネタ同士の味が混ざらない!

寿司屋が熱いお茶を出すのは、寿司を食べた後、口のなかに脂分が残らないようにである。

寿司のなかでも特に絶品なものといえば、脂の乗ったサーモンやトロ。しかしこういった脂っぽいネタを食べると、口のなかも脂でベタベタになってしまう。要するに味が残ってしまう感じだ。

そのままほかのネタを食べると、味が混ざってイマイチおいしくない…。そこで、アツアツのお茶の出番だ!

熱いお茶は口のなかの脂分を溶かし、残った匂いも消してくれる。油汚れを洗うとき、水よりお湯のほうが汚れが落ちやすいのと同じ理屈である。

こうして次のネタもおいしく食べられるのはもちろん、口臭を消してくれるので、デートで寿司を食べに行っても安心だ! なるほど、そういわれると熱すぎるぐらいのほうがありがたく思えてくる。

【追加雑学①】お茶は寿司との相性が抜群

温度に関しては脂分を洗い流すためだが、それ以外の部分を見ても、お茶が寿司と相性抜群の飲み物だということがわかる。

シャリの甘みを引き立てる

まず寿司というのは、ネタだけではなくシャリのほんのりした甘みがあってこその食べ物だ。そして苦みのあるお茶を一緒に味わうとそのメリハリによって、シャリの甘みがより際立つのである。

回らない寿司屋に行くと寿司だけでなく、お茶の味にもこだわっているお店が多いのだとか。お店オリジナルの味を出すために、複数の茶葉をブレンドしたり…オマケ程度に思っていたが、そんなに手が込んでいるとは!

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食中毒予防にも!

お茶に含まれるカテキンには、殺菌・解毒の作用がある。

いくら新鮮なネタで、お店が細心の注意を払っていたとしても、寿司がナマモノであることに変わりはない。その点、お茶を一緒に飲んで殺菌すれば、食中毒を起こしにくくなるぞ!

また寿司と一緒に食べられるガリやワサビにも、殺菌効果がある。なるほど、なんとなく食べていたが、万全を期して提供されているのだな…。

【追加雑学②】「あがり」の由来は江戸時代の遊郭にある

寿司屋で出すお茶のことを「あがり」と呼ぶことがある。居酒屋の締めに「あがりで!」などと熱いお茶を注文する人もいるだろう。

あがりというのはそもそも寿司屋が起源ではなく、江戸時代の花街という遊郭街から始まったものである。遊郭ではお客が来たときと、帰るときの2回、お茶を出す習慣があり、このうち帰り際のお茶を「あがり花」と呼んだ。

そのまま「お茶」と呼ばなかったのは、客が寄り付かない暇な状況を表す「お茶を引く」という言葉があったため。代わりに「客が上がる」という縁起のいい意味を込めて、あがり花になったのだ。

遊郭と寿司屋は一見結びつかないように思えるが、客商売という意味では、寿司屋があがりを使うようになったことにも納得できる。

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「あがりください」は失礼?

あがりという言葉は、「客が上がる」というその意味通り、本来もてなす側が使う言葉だ。こう考えると、お客が「あがりください」と言っているのは、たしかに違和感がある。捉えようによっては「もてなせよ!」と…まあ、取れなくもないか。

今の時代、そこまで気にしている人も少ないかもしれないが、あえて専門用語を使う理由もない。素直に「お茶ください」と言っておくのがよさそうだ。

雑学まとめ

寿司屋でアツアツのお茶が出されている理由は、口のなかの脂を落として、次のネタもおいしく味わうためだった。

お茶が熱いことはもはや寿司屋の文化のようなものだ。しかし昔の人がそういった工夫を重ねてきたように、儲かっている飲食店には、おもてなしの精神が細部に宿っているものなのだろう。

外食をするときはメインの食事以外にも注目してみると、まだまだ発見があるかもしれない。

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