「雷様にへそを取られる」という言葉、聞いたことあるだろうか。ちなみに私は、幼いころ雷が鳴ると「隠しておかないとおへそを取られちゃうよ!」と親に脅され、急いで自分の手でへそを隠した記憶がある。
でもよく考えたら、なぜ雷が鳴るとそんなことを子どもに言いきかせる習慣があるのか? 不思議に思った私は「なぜ雷が鳴ったらへそを隠すのか」を調べてみた。どうやらこの言葉はただの脅し文句ではないようだ。今回の雑学では、この言葉に隠された意味を解明してみたぞ!
【生活雑学】雷が鳴ったらへそを隠す理由と由来とは?
【雑学解説】へそを隠せばお腹が冷えないため!
雷が鳴り、夕立がやってくると気温が下がってくる。気温が下がったときに子どもがお腹を出して寝ていたり薄着でいたりすると、お腹が冷えやすくなってしまう。そして、お腹が冷えやすくなると、風邪をひく原因にもなってしまう。
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そこでお腹を出している子どもに「雷様におへそを取られるよ」と言ってみると、おへそを取られたくない子どもは一生懸命対策をする。おへそを隠してみたり、厚着をしてみたり、布団をかぶってみたり…結果お腹を冷やさずにすみ、子どもは自主的に体調管理をする、というわけだ。
昔は今ほど医学が発達していなかったため、ただ風邪をひいただけで命に関わってしまうことも…。「隠しておかないと雷様にへそを取られる」という言葉は、昔からずっと伝わってきたのだ。
雷が鳴るとなぜへそを取られるというのかを、科学的に解説した動画を発見! どうして夕立の後は涼しくなるのかなどについても解説してくれてあり、とてもわかりやすい。
【追加雑学①】へそを隠すポーズに理由がある?
よかったら今この場で、へそを隠すポーズをやってみてほしい。なんとなく背筋が丸まり、頭の位置も低くなり、全体的に小さくなったのではないか? へそを隠すポーズは雷に打たれにくくなるという説もあるのだ。
雷はよく木のてっぺんなどに落ちる。つまりは高い所に落ちやすい。しかし、へそを隠すポーズをとると体が低くなるため、雷が落ちにくくなるとか。外出先で雷が鳴ったときはぜひ。
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【追加雑学②】そもそも「雷様」ってどんな神様なの?
「雷様」と呼ばれているが、そもそも雷様というのはどんな神様なのか…?
調べてみたら、雷神という神様のことのようだ。ふんどしをしていて、牛のツノが生えた鬼のような姿で描かれることが多いという。
【追加雑学③】本当に雷様に「へそを取られた」人がいる!?
雷様がへそを取りに来るのは迷信…? いやいや、どうやら、本当に雷様に「へそを取られた」人もいたとか!
これは、まだ着物を着ていた時代の話である。現代社会では財布はバッグに入れている人が多いが、着物を着ていた時代は、着物の帯のあたりに財布を入れるのが主流だった。
お財布を持ち歩いていた男性が雷にあたってしまったのだが、お金は金属でできているため、雷の電気はそこに集中! お財布があったお腹付近が焼けてしまったことから、まるで雷様によって「へそを取られた」ように見えたという…。
雑学まとめ
今回は、「なぜ雷が鳴ったらへそを隠すのか?」という雑学をご紹介した。子どもに対する脅し文句だとばかり思っていたが、体調を崩してほしくないという親の気持ちからきた言葉だった。
夏は雷が鳴りやすい季節。暑いとどうしても楽な薄着で過ごしたくなってしまうが、突然やってくる雷様におへそを取られないよう、皆様もどうかご用心…。
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