日清焼そば「UFO」といえば、とっても美味しいカップ焼きそば。実はわたしの今日の昼飯はUFOだった。しかも大盛。大盛でも量が足りないと思うほど、美味しく感じた。
それはどうでもいいとして、皆さん焼きそば「UFO」がなぜUFOという名前が付いたか、ご存知だろうか。
UFOには未確認飛行物体という意味があるのはご存知だろうが、焼きそば「UFO」には別の意味が隠されているそうだ。
【食べ物雑学】日清焼そば「UFO」は「未確認飛行物体」という意味ではない
【雑学解説】日清焼そば「UFO」は「うまい」「太い」「大きい」の頭文字
「うまい」とは味がうまい、「太い」は麺が太い、「大きい」は器が大きい、をそれぞれ指している。
しっかりとした太い麺が大きい器にどっさり入っていて、しかも食べると美味い、そんな商品になるよう思いを込めてネーミングされた一品なのだ。
実際、「UFO」の器は大きくボリュームがあり、麺は太く噛みごたえもあり、味は美味だ。まさにネーミング通りの一品。こうして書いているだけで「UFO」の味を思い出し、よだれが出てきそうだ。
ということで、焼きそば「UFO」の語源は未確認飛行物体のUFOから来ていると考えている人が多いが、これは誤り。もじっているのはたしかだが、製造元の日清食品も直接は関係ないといっている。
焼きそば「UFO」を正式に書くと、「U.F.O」と文字の間にドットが入ってくるが、これはうまいのUと、太いのFと、大きいのOをそれぞれ分けているためだ。このことからも未確認飛行物体が由来ではないことが分かる。
焼きそば「UFO」は1976年に販売を開始し、CMに当時人気が絶頂だったピンクレディーを起用。ピンクレディーのヒット曲「UFO」をアレンジしたCMソングの効果もあって、爆発的に売れたのだ。
当時は未確認飛行物体のほうの「UFO」もブームを博していたので、それも手伝って売り上げが加速した。まさに抜群のネーミングセンスだったわけである。
ちなみに、焼きそば「UFO」が未確認飛行物体のUFOのような形をしているのは、焼きそばは皿で食べるものだという日本人の習性を大切にしたため。現在の日清食品の社長の安藤宏基のアイデアによる。
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【追加雑学①】日清食品の創業者はインスタントラーメンの開発者
日清食品の創業者の安藤百福(ももふく)はインスタントラーメンをはじめて開発したすごい人物。かの有名なチキンラーメンとカップヌードルを発明した、インスタントラーメン界のパイオニアなのだ。
この偉大な経歴が評価され、NHKの朝ドラ「まんぷく」で主人公のモデルに採用された。
さらにすごいのが、チキンラーメンの開発時の話。安藤百福は小屋を建て、そこにこもりきりでインスタントラーメンの研究をはじめたのだ。
たった一人で材料から器具まで調達し、一日平均4時間睡眠、365日無休で研究に明け暮れたのだ。安藤は麺づくりに関してはほぼ素人だったのにも関わらず、全身全霊をインスタントラーメン作りにかけ、1年越しでチキンラーメンを完成させたのだ。
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【追加雑学②】カップ焼きそばの人気ランキング
美味くて安くてかんたん、いいとこづくめのカップ焼きそばであるが、各メーカーからたくさんの種類が発売されている。そのなかでも人気の種類は何なのか!
- 1位:明星食品「一平ちゃん夜店の焼きそば」
- 2位:日清食品「UFO」
- 3位:まるか食品「ペヤング」
- 4位:東洋水産「ごつ盛りソース焼きそば」
だれもがその名を知る超有名商品ばかり。我らの「UFO」もしっかり2位にランクインしている。
日清焼そば「UFO」の雑学まとめ
「UFO」についての雑学をご紹介してきた。
焼きそば「UFO」、その奇抜な名前の由来は、「うまい」「ふとい」「おいしい」の頭文字だったのだ。未確認飛行物体から来ているわけではないので注意していただきたい。
それにしても日清食品の創業者一族はすごいものだ。安藤宏基は「UFO」を開発したし、その父親の安藤百福はチキンラーメンやカップヌードルを発明した。一週間に一回はカップヌードルか「UFO」を食べる私にとっては、ノーベル賞を送りたいほどの発明をしてくれた一族だ。
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