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ウルトラマンの"ゼットン"が最強の怪獣になった理由とは?

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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「ウルトラマン」のゼットンは偶然が重なり最強の怪獣になったという雑学

ウルトラマンに登場する最強の怪獣といえば、ゼットンを挙げる人が多いだろう。

プロレスラーの前田日明(まえだあきら)も、ウルトラマンを倒したゼットンに衝撃を覚え、子どもながらに「ウルトラマンの仇を取るんだ」と、身体を鍛え始めたことを語っている。そのぐらい、作中でも影響力の強い怪獣なのだ。

新作が次々に発表され、新しく強力な怪獣や宇宙人が登場しても、ゼットンの最強の座は揺るがない。やはりウルトラマンを完全に倒してしまった怪獣というのは、あとにもなかなか類を見ないのだ。

しかし実は、ゼットンが最強の怪獣になったのは、勘違いと偶然が重なったためだということをご存知だろうか。以下より、その経緯についての雑学をご紹介しよう。

【サブカル雑学】「ウルトラマン」のゼットンは偶然が重なり、最強の怪獣になった

ゼットンがウルトラマンを圧倒できるのは強いからではなく、ウルトラマンの対策を叩きこまれているから。

【雑学解説】ゼットンはウルトラマンより強いわけではなかった?

ゼットンはウルトラマンシリーズの元祖・「ウルトラマン」に登場し、ウルトラマンに勝利した唯一の怪獣である。それまで負けなしだったウルトラマンに勝ったこともあり、作中で最強の怪獣と考えられている。

実際、ウルトラマンの攻撃に完璧な対応策を見せて完勝しており、その戦いぶりは最強の怪獣と呼ばれるに相応しい。

以下はスーパーファミコンのゲーム・「ウルトラマン」の動画だ。この作品でもゼットンには絶対に勝つことができない。

動画の4:00辺りでプレイヤーは怪獣を倒す条件を満たしているが、どうしてもウルトラマンが負けたことになってしまうのだ。

このようにゲームでも、ゼットンは紛れもない最強の怪獣として描かれている。しかし、本来の設定を考えると、作中の敵の中で最強なのかは疑問である。

ゼットンはウルトラマンを倒すために、ゼットン星人によって訓練を受けた怪獣だ。作中では、ウルトラマンの攻撃をすべて防いでいたが、これはウルトラマンの攻撃に対して完全な対策をしていたからである。

脚本でも「ウルトラマンの行動を徹底的に研究したから勝てた」ということが強調されている。つまりゼットンは実力だけでウルトラマンに勝ったわけではないのである。

続編シリーズの『帰ってきたウルトラマン』に登場する2代目ゼットンは、スペシウム光線であっさりと倒されているし、初代ゼットンも対策をしていなければ、同じ結果だったのではないだろうか。

ちなみに当初2代目は、初代より強い設定だったという。ただ、あまりにもゼットンが最強だというイメージが浸透していたため、現在は2代目よりも初代が強いという設定に変更されている。

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ゼットンはもう1人のウルトラマンに倒される予定だった

当初の予定では、ウルトラマンが負けた後にもう一人のウルトラマン・ゾフィーが登場し、ゼットンを倒すはずだった。しかし、結局ゼットンは地球人が作った新兵器ペンシル爆弾で倒される。最終回に主役以外の超人が活躍するのは避けたかったのだろう。

最強の怪獣にしてはあっけない最後だが、ゾフィーに倒されなかったことがゼットンが最強だというイメージをより強めることとなった。

ちなみにこの時点でゾフィーはウルトラマンの同僚でしかなく、ウルトラマンより明らかに強い設定だとは考えにくい。このことも、ウルトラマンがゼットンを倒せる実力をもっていたことを物語っている。

ウルトラマンを倒したことと、ゾフィーと戦わなかったことが重なり、ゼットンが最強というイメージはどんどん拡大していったのだ。ウルトラマンを特集した雑誌などでは、「ウルトラマンが数人がかりでも倒せない」などと紹介される有り様である。

ちなみにゼットンを倒す予定で登場したゾフィーは、ウルトラマンを助けて宇宙に帰るだけの役割に変更されたせいで、その後の作品では不遇な扱いとなっていった。怪獣との戦いで彼はいつも負けてしまうのだ。

もしゼットンに勝っていたら、ゾフィーの扱いもまた違っただろうに…。

ゼットン火球の一兆度という設定はミスの可能性が高い

ゼットンの必殺技で有名なのが、一兆度の温度を誇るゼットン火球である。ゼットン火球は設定こそ凄まじいが、実は作中の扱いが酷く、そのギャップからネタにされることが多い。

一兆度の温度など想像するのも難しいが、真面目に考察すると、太陽系どころか銀河系のほとんどを焼きつくしてしまうほどの威力になるのだ。以下の動画ではゼットン火球の考察が行われている。

このような桁外れの設定があるのに、作中でのゼットン火球は、科学特捜隊の基地に命中してもボヤ程度の火事しか起こせなかった。

そのため、火球が一兆度というのは誤りで、ゼットンがウルトラマンを倒したビームが一兆度なのではないかという説も存在する。それでも地球は無事なのだが…。

また、1971年1月に出版された小学4年生の特集では、ゼットン火球の温度は10万度として紹介されている。本来の設定はこちらだったのかもしれない。

しかし、ゼットン火球が一兆度という設定はあまりにも有名になり過ぎた。そのせいで後の世代のゼットンは、気軽に火球を使えなくなってしまったのだ…。

雑学まとめ

今回は、ウルトラマンのゼットンについての雑学を紹介した。ゼットンがウルトラマンを倒せたのは、そのために訓練されたお陰だとしても、彼が強力な怪獣なのは間違いない。考えてみれば、敵を研究することもまた実力ではないか。その戦い方は非常にスマートで、知性を感じさせるものだ。

最強かどうかはさておき、やはり最終回を飾るには相応しい強敵だったのである。

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