モフモフで、その仕草を見ているだけで癒されるウサギ。
ウサギの特徴といえば、あの長い耳だ。中には短い耳が特徴のドワーフウサギやたれ耳のロップイヤーなどもいるが、おおむねウサギといえばピンと伸びた長い耳を想像するだろう。
首が長いキリンは高いところの葉を食べるために、鼻の長いゾウはエサをかがまずに口に運べるようにするために、首や鼻が進化してきたのだが、ウサギはなぜ耳が長くなったのだろうか?
今回の記事では、ウサギの耳が長いそのわけについての雑学を紹介していこう!
【動物雑学】ウサギの耳が長い理由とは?
【雑学解説】ウサギの耳の機能について
野生のウサギが住んでいるのは、エサが豊富にある草原である。草原では身を隠す場所が少ないため、敵からも見つけられやすい。そこでウサギは耳を使って近づく敵をいち早く察知しているのだ。
ウサギの耳は左右別々に動かすことで、360度全ての音を拾うことができる。まさに警戒アンテナとして機能しているのだ。耳が大きいほどたくさんの音を集められるため、長い爪や鋭い牙をもたないウサギにとって長い耳は大切な武器なのである。
もうひとつ、汗をかかないウサギにとって、耳は体温調節という大事な機能も果たしている。長い耳にはたくさんの毛細血管が張り巡らされていて、風に当てることで耳の表面から熱を外に逃がしているのだ。
ウサギの耳は重要な機能をもつうえにとても繊細なので、取り扱いには注意が必要だ! 可愛いからと耳をつかむと怪我をさせてしまうこともあるので気をつけよう。また聴覚に優れているウサギにとって近くで大きな音を出すこともストレスになってしまうため控えること。
スポンサーリンク
【追加雑学】絵本の中でのウサギの耳が長くなった理由に衝撃!
メキシコの昔話を絵本にした「ウサギのみみはなぜながい」という作品がある。1962年に発行された北川民次の絵本だ。
そこでは、体が小さく森の強い獣たちにイジメられていたウサギが神様に「体を大きくしてほしい」とお願いするのだが、神様から「ひとりでトラ・ワニ・サルの皮を剥いで持って来たら叶えてやる」と言われてしまう。
知恵を絞って言われたとおりに皮を持ってきたウサギに対して神様が「すばしっこくて賢いウサギをさらに大きくしてしまったら、森中の獣をいじめてしまうから」とウサギの耳をつかんで遠くに投げ、ひとつだけ大きくしたのが耳だったという話だ。
昔話とはいえ、小さなウサギが森の獣を倒せるほど賢かったら、それ以上の力を授けるのは神様でも躊躇するんだ…。ウサギにはいつまでも可愛い癒しの存在でいてほしいと思うので、これは神様グッジョブなのか!?
動画で確認しよう!
やはり癒やしの存在でいてほしい…。次々に現れる可愛いウサギたちに、時を忘れて癒されてみるのも悪くない。
雑学まとめ
ウサギの耳についての雑学、いかがだっただろうか。ウサギの耳にはアンテナ機能と体温調節機能があり、長いことでその力が発揮されるのだった。
戦う能力の低いウサギが野生で生きていくためには、逃げることが必須。耳からの情報ですばやく危険を察知して逃げられるよう大きく発達していった結果、今では長い耳がチャームポイントになっているのだ。
ウサギは生きていくために耳が発達した。人間界では人が楽になるようにボタンひとつで動かせる便利な機械が溢れている。人間は将来、人差し指だけになってしまうのではという噂もあるが、果たしてこれは進化なのか…!?
おすすめ記事
-
ウサギには肉球がない。どうやって足を保護してるの?
続きを見る