「一円玉天気」という天気を聞いたことがあるだろうか。実はそんな天気があるらしい。
「一円玉のような色の空=くもり」ということだろうか? 一円玉のような小さめの穴が雲のあいだに見えるのだろうか? それとも、一円玉サイズの雹(ヒョウ)でも降ってくるのだろうか?
というわけで、今回の雑学では一円玉天気について調べてみたぞ! ほかにも、天気予報のユニークな業界用語があったので紹介させてくれ! 知っていないと意味が絶対に分からない天気の表現方法にびっくりすること間違いなし。
【自然雑学】一円玉天気とはどんな天気?
【雑学解説】一円玉天気の意味は「快晴」
五百円玉は百円玉なんかに崩すことができるが、一円玉はそれ以上崩すことはできない硬貨だ。そのため一円玉天気は、「それ以上崩すことができない=天気が崩れず安定している」という意味をもつ。つまり快晴だ。
「明日は晴れです」だとあまりにも味気ないので、一円玉天気のネタが天気予報に登場することがあるらしい。
ちなみに、天気は気象台の職員が目で見て決定している。晴れやくもりは、空全体に対する雲の割合で天気を決めているらしいのだが、快晴は雲の量の割合が10%以下の場合をいう。空を見て雲が1割ぐらいなら、一円玉天気だといえるだろう。
晴れの場合は雲の量の割合が20~80%だ。8割を雲が占めていたら、くもりのような気もするが。どうやって目視で割合を正確に計算するのかは謎だ。
一円玉天気と似たような用語に「へそ天」というものがある。へそはお腹についているヘソのことで、「天気予報士がヘソを出して寝ていても予報できるぐらい簡単な天気=晴れ」となるらしい。お腹が痛くなりそうだが…
へそ天も一円玉天気と同じように、たまに天気予報で使われているらしいぞ。
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【追加雑学】天気予報で”101”は「晴れ時々くもり」?
天気予報には“101”という業界用語があるらしい。101匹ワンちゃんみたいだが、ごくまれに天気予報で実際に使われているそうだぞ。
天気予報には「テロップ番号」または「天気コード」というものがある。気象庁によると「『晴れ』『雨』などの基本的な天気予報に、100・300などの数値を対応させたもの。」とされており、3ケタの整数で天気を表わす。
昔は今ほど通信技術が発達していなかったので、メディアに簡単な数字だけで天気情報を送れるようにしたことが始まりのようだ。しかし今でもパソコン上でテロップ番号を使い、対応する天気マークをテレビに表示させたりしているらしい。
100は「晴れ」・200は「くもり」・300は「雨」・400は「雪」となっている。101の意味は、「晴れ時々くもり」だ。ほかにも、130は「朝のうち霧のち晴れ」・223は「くもり日中時々晴れ」・407は「暴風雪」など、番号だけでかなり詳しく天気を表わすことができる。
100から1ずつテロップ番号が決まっているわけではなく、100から427までの番号の中に120種類くらいのテロップ番号がある。
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雑学まとめ
今回の雑学では天気予報の業界用語について解説したが、いかがだっただろうか。
単に「明日は晴れです」とはいえない天気予報士の苦労が垣間見えた気がするぞ。そこまで天気予報に表現の豊かさは求めていないが、毎日予報する側からしたら、表現のバリエーションを増やしたいのだろう。
テロップ番号というものも初めて知ったが、天気予報で聞いたことがある人はぜひ教えてくれ。今まで生きてきた中で101なんて聞いたことがないぞ。
どうやったらこのユニークな天気予報が聞けるのかだが、おそらく晴れが続くと「明日は晴れです」と何日も続けるのは苦しいから、一円玉天気やへそ天、101なんかが天気予報でネタとして登場してくると思われる。晴れが続いたらチャンスだぞ!
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