「酸っぱい!」の代名詞ともいわれるレモン。現在では多くのお菓子や飲み物などの味としても使われており、“レモンの味”というのを、今レモンを食べていないあなたも何となく想像することができるだろう。
さて、ここで1つ質問なのだが、「レモンにはどんな特徴がある?」と聞かれたらあなたならなんと答えるだろうか? おそらくほとんどの人は「黄色くて酸っぱい果物!」や「ビタミンCが多く含まれている!」と答えるだろう。
長年そのイメージで多くの人に定着してきたのも事実である。だが実際、レモンに含まれているビタミンCというのはいったいどれくらいなのだろうか?
そこで今回は、レモンに含まれているビタミンCについての雑学を紹介をしていく。
【食べ物雑学】レモンに含まれるビタミンCは多くない
【雑学解説】レモンに含まれるビタミンCはどれくらい?
それでは、レモンに含まれるビタミンCはいったいどれくらいなのだろうか? 結論から先にお伝えしよう。
文部科学省が公開している食品成分データベースによると、レモン果汁100gあたりに含まれるビタミンCの量は50mgである。そしてレモン以外の、ビタミンCが多く含まれている食品は一体どのようなものがあるのだろうか?
いろいろな食べ物がある中で、赤ピーマンやイチゴ、柿などの野菜や果物はビタミンCが豊富である。すべて100gあたりに含まれるビタミンCで、赤ピーマン170mg・イチゴ62mg・柿70mgと、どれもレモンと比べてみてもビタミンCが多いことが分かるだろう。
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そして次に、たまに目にする「レモン○個分のビタミンCが入ってるよ!」のような表示のビタミンCというのはビタミンC何mgで計算されているのかについて紹介していく!
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「レモン○個分のビタミンC」はどれくらい?
全国清涼飲料連合会によるレモン1個あたりのビタミンCは、およそ20mgを基準としている。
上記した通り、レモン果汁100gあたりに含まれるビタミンCの量は50mgである。そしてレモン1個の重さは約120gで、それに含まれる果汁の量というのがおよそ30%である。それをもとに算出されたのが20mgということなのだ。
つまり、食品やジュースなどによく書かれている「レモン○個分のビタミンCが入っている!」のようなキャッチコピーは、レモン1個に含まれるビタミンCを20mgとして書かれている。
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【追加雑学】レモン○個分と表示される理由とは?
以上より、レモン1個に含まれるビタミンCはおよそ20mgということが分かった。ではよく見かける「レモン○個分のビタミンCが含まれています」というような表示は、なぜレモンでたとえられるのだろうか。
当たり前のように日常で使われているために、あまり気にしたことがない方がほとんどであろう。
この表し方の始まりは、昭和62年に、農林水産省によって制定された「ビタミンC含有菓子の品質表示ガイドライン」で「レモン○個分のビタミンC」と表現されたのが始まりのようだ。
まあ、すっかりこの表現の仕方は我々の日常に溶け込んでいるし、大体どれくらいのビタミンCが含まれているかイメージしやすいだろう。
レモンのビタミンC|雑学まとめ
レモンに含まれるビタミンCは、実はとても多く含まれているわけではないということがお分かりいただけただろうか。
「黄色くて酸っぱい=ビタミンCがたくさん!」というわけではないのだ!
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