五輪トリビア

NIPPON!日本のオリンピック初参加のプラカードは"JAPAN"ではない

雑学カンパニー編集部

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日本のオリンピック初参加のプラカードは「JAPAN」ではなく「NIPPON」だったという雑学

平昌オリンピックの開会式

オリンピックの開会式を見たことがあるだろうか? 開会式は、ものすごく豪華できらびやかで、各国の選手や美男美女たちが旗手やプラカード持ちを担当し、実に見ていておもしろいのである。見なきゃ損だぞ!

そして、今までどんな開会式があったのかを調べていたら、なんと日本初参加のときのプラカードの国名「NIPPON」だったという事実が判明した。なぜ「JAPAN」じゃなくて「NIPPON」!?

今回は、オリンピックのプラカードに関する雑学をご紹介するね!

【オリンピック雑学】日本のオリンピック初参加のプラカードは「JAPAN」ではなく「NIPPON」だった

マッチョ課長
日本のオリンピック初参加は1912年(明治45年)第5回ストックホルム大会だったんだが、開会式のプラカードは『NIPPON』だったんだ。
新人ちゃん
あれ…『JAPAN』じゃなかったんっすか?

【雑学解説】オリンピックのプラカード「NIPPON」は最初で最後だった

オリンピックのプラカード「NIPPON」は最初で最後だった。というトリビア

1912年ストックホルム五輪の開会式

第5回ストックホルムオリンピック(スウェーデン)に初参加した日本。その開会式で掲げたプラカードには「NIPPON」の文字が書いてあった。

しかし、このプラカードは、この後二度と使われることはなかったのだ。

「NIPPON」プラカードをもって開会式に参加した人物とは?

オリンピックに参加した日本の選手は、たった2人だけだった。2人とも陸上選手で、短距離走者の「三島弥彦」(現・東京大学)と、マラソン選手の「金栗四三」(現・筑波大学)。

開会式では、プラカードは金栗がもち三島は日の丸を掲げた。選手2名のほかに、団長(役員)の「嘉納治五郎」と監督の「大森兵蔵」も参加した。

新人ちゃん
オリンピック初参加…けっこう寂しい感じだったんっすね。

オリンピックプラカードはなぜ「JAPAN」ではなく「NIPPON」?

オリンピックプラカード なぜ「JAPAN」ではなく「NIPPON」?についてのトリビア

嘉納治五郎

とっても気になる「NIPPON」表記。いったい誰が決めたのだろうか?

実は、表記決めのとき日本選手団のなかで一悶着があり、この「NIPPON」表記は団長である嘉納治五郎の苦肉の策により決まったというのだ。なぜ、こんなことでもめてしまったのだろうか?

一悶着というのは、金栗選手が、「国名は『日本』と漢字表記にしすべし!」と主張したことから始まった。

一方大森監督は、海外渡航経験があったため、海外でもわかりやすい「JAPAN」がいいだろうと主張したため、意見がすっかり分かれてしまった。

マッチョ課長
『日本』に誇りを持つのも分かるが、漢字は外国では通用しないからな…。

国名申請期間も迫っていたのか、困り果てた嘉納治五郎が考え出した答えは、「ローマ字表記で『NIPPON』にしよう!」という妥協案のようなものだった。

そして、最終的にこの「NIPPON」に決まってしまったというのだ。日本とJAPANのあいだを取ったような形で「NIPPON」…嘉納治五郎も随分悩んだのだろう。

ちなみに、オリンピックの入場行進の順番は、開催国の言語でのアルファベット順(アメリカならA・B・C・D…)がルール。

観客たちは、イタリア(ITALY)とルクセンブルク(LUXENBOURG)のあいだに初登場する「JAPAN」を見るはずだったのだが、そこには順番を無視したNから始まる「NIPPON」という国が登場したのだ。みんな混乱し、驚いたことだろう。

新人ちゃん
みんな『NIPPON?どこの国だよ!』って思ったと思うっすよ。

それもこれも、日本の国名決定が遅くなったため。大会組織委員会も国名連絡がないため「JAPAN」のまま大会準備を進めることになり、「NIPPON」へ訂正することができなかったのだろう。

これ以降の大会で「NIPPON」が使われたことは一度もない。

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【追加雑学】平昌オリンピックではプラカードに英語と韓国語が記載された

2018年冬季平昌オリンピックでは、プラカードに英語と韓国語、2つの国名が記載された。枝をモチーフにしたとってもおしゃれなプラカードだった。

そもそもプラカードに関しては、誰がどうやって決めているのだろうか? 公益財団法人日本オリンピック委員会のオリンピズム(オリンピック憲章)ではこう記載されている。

参加選手団の旗およびプラカードはOCOGが提供するもので、かつおなじ大きさでなければならない。
プラカードを掲げもつ先導者は、OCOGが指名する。

オリンピック憲章

※OCOG:オリンピック組織委員会

プラカードに関してはもつ人も含めて、オリンピック組織委員会が全て決定するということらしい。

選手としてオリンピックに参加するのは無理でも、プラカード持ちならいける!? なんて淡い期待を抱いていたのだが、到底ムリそうである、残念。

ちなみに、過去の東京五輪・札幌・長野五輪では全て英語のアルファベット順だった。平昌やソウルオリンピックではハングル順、北京オリンピックではなんと漢字の画数順だった。

新人ちゃん
漢字の画数順!そんな並びもアリなんっすね…。

開催国の言語順という決まりはあるものの、その国の言語によってルール変更もアリのようだ。

バルセロナオリンピックでは、スペイン語順とカタルーニャ語順で国民がもめ、結局フランス語順にした…という事例がある。入場順で一悶着はどこの国でもいまだにあるようだ。

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雑学まとめ

NIPPON!日本の五輪初参加のプラカードは"JAPAN"ではない。という雑学まとめ

今回は、日本のオリンピック初参加のプラカード「JAPAN」ではなく「NIPPON」だったという雑学をご紹介した。

いくら苦肉の策とはいえ、NIPPONではストックホルムの人たちも「ニッポン?」とクエスチョンマークだったろうに。

なぜこの後「NIPPON」が使われなくなったのかの記載は見つけられなかったが、やはり「ニッポン」では伝わりにくかったからなのかな…。

東京開催の際は、ぜひ開会式のプラカードや入場順も楽しみにして観てほしい! 日本は、いろは順での入場なんてどうだろうか? なんて楽しみ方もできちゃうぞ!

新人ちゃん
今までオリンピックの開会式ってそんなに興味なかったっすけど、各国のイケメン見れるなら注目したいっすね!
マッチョ課長
新人ちゃんって本当にイケメン好きだよね…。

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