出来立てアツアツの鍋やスープでほっこりしたい…。冬場なら誰しも感じることだろう。しかし、猫舌の人はこうした楽しみを味わいにくい。無理やり食べようとしたら、アツさに舌が麻痺しそうになり涙が出てくる!
私も猫舌なので気持ちは分かる。猫舌は体質だと考えている人が多いが、実は舌の使い方が下手なだけらしい。ということは舌を上手く使えば、私でもアツアツの鍋が食べられるのか…!
そこで今回は、猫舌についての雑学をご紹介していこう!
【人体雑学】猫舌の原因と改善方法とは?
【雑学解説】猫舌の人は舌先をそのまま食べ物に付けてしまう
猫舌の原因というと、舌が薄いため熱さを感じやすいとか、神経の数が多いため熱さを感じやすいとか、体質の問題だと考えられていた。だが、実はこうした説には医学的な根拠がなく、今ではデマだと考える説が主流だ。
では猫舌の人とそうでない人はどのように違うのかというと、それはズバリ舌使いだ。食べるときに舌を上手く使えているかそうでないかという、それだけの違いなのだ。
ます舌というのは、先のほうに神経が集中している。それに比べ真ん中や奥のほうは多くない。神経が多いほうが当然熱さを感じやすいので、熱さを感じたくなければ食べ物を舌先につけなければ良いことになる。
しかし、猫舌の人は舌の使い方が下手で、食べ物を直に舌先に触れてしまう。それだからあまりの熱さに「ウヒャー!」となって、咀嚼や飲み込みもままならない状態となるのだ。
対して猫舌でない人は舌の使い方が上手く、舌先を隠して食べ物を舌の真ん中や奥のほうに運べるのであまり熱さを感じないのだ。
…であるので、今まで猫舌で悩んでいた人! 明日から食べ方を変えよう。そうすれば簡単に、今まで悩んでいた猫舌が改善できるぞ。
舌先に食べ物をつけないことだけを考えれば、猫舌でない人と同じように熱いスープも楽しめる。といっても何年も何十年も同じ食べ方をしてきたのだから、いくらかトレーニングは必要だとは思うが…。
ちなみに猫舌という名称だが、熱いものが食べられないのは猫だけに限らず、多くの動物がそうであるようだ。
人間は焼いたり煮たり、熱を加える調理法を編み出したので、その結果熱いものが食べられるように舌も順応した。しかし、他の動物は自然にあるものをそのまま食べているため、熱いものには慣れていないのだ。
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【追加雑学】猫の舌がざらざらしている理由
実際の猫の舌の特徴といえば、表面がざらざらしていることだ。このざらざら感がたまらなくて、わざわざ猫の口を開けて舌に指を触れるという、猫が嫌がりそうな行為をしたことがあるのは私だけではないだろう。
猫の舌のざらざら感は下記の動画を見ていただければわかる。
どうだろうか。すごいはっきり見えるだろう。
このざらざらの役割は「骨から肉をそぎ落とすため」と「毛づくろいをするため」の2つといわれている。
昔、狩りをしていたときは、仕留めた獲物の骨についた肉をそぎ落とすためにざらざらを使っていた。また、毛づくろいでも抜け毛を絡み取る役割を担っている。
このように、猫の舌はえらく実用的な構造となっているのだ。
雑学まとめ
猫舌に関する雑学をご紹介してきたが、いかがだっただろうか? 猫舌は体質ではなく、食べ方の問題だったのだ。熱さに敏感な舌先を隠して食べられるか、そのまま食べ物に付けてしまうかで感じる熱さの程度が大きく変わる。
ということで今まで猫舌で悩んでいた人も、トレーニングすれば簡単に猫舌を改善できるので、食べ方を変えてみてはいかがだろうか?