動物たちの名前の由来はけっこうおもしろい。見た目からその名が付いたハゲワシや、飴のようなにおいがするからアメンボなど、調べてみるといろいろな由来が出てくる。
さまざまな由来がある中で今回ご紹介する動物は、漢字の中に自分の鳴き声が入っている動物なのだ。鳴き声とは「ワンワン」とか「ニャーニャー」という鳴き声を漢字で表したということなのだろうか?
今回も、おもしろい動物トリビアをご紹介するね。
【動物雑学】漢字の中に鳴き声が入っている動物がいる
【雑学解説】動物の鳴き声から生まれた漢字をご紹介
動物の鳴き声から生まれた漢字をご紹介していこう!
鴉(カラス)
まずは、ちょっぴり嫌われ役のカラス。
「鴉」よりは「烏」の漢字のほうが馴染み深いかもしれないが、「烏」の由来は後で説明するとして、「鴉」の漢字の由来からご紹介しよう。
カラスは「ガーガー」と鳴く、この鳴き声の「ガー」に当てはまる漢字が「牙(ガ)」。「牙」+「鳥」で「鴉」になったというのだ。
「牙」はもともと「キバ」の意味で、カラスにはないものである。実は単なる当て字で、聞こえたとおりの「音」を漢字で表し、当てはめたらしい。
ちなみに「烏(カラス)」という「鳥」から一本線を抜いたおもしろい漢字。この漢字の由来は、カラスを遠くから見ると真っ黒くて目が無いように見えたので、目の部分に当たる線を一本抜いたそうだ。
これが「烏」という字になったのだそう。なるほど!
鳩(ハト)
鳩(ハト)の種類は多く、種類によって鳴き方もちがう。よく耳にするのが、早朝から「デッデーポッポー」と鳴いているキジバト。低音でのどを鳴らすような「クックー」と聞こえるのはドバトの鳴き声で、公園によくいる鳩だ。
このドバトの「クックー」という鳴き声の「ク」に「九(ク)」を当て、「鳩」という漢字ができたそうだ。昔の人はドバトの鳴き声を聞いて、「鳩」という漢字を作ったんだね。
鵞鳥(ガチョウ)
ガチョウも「ガーガー」鳴くので、「ガ」に「我」を当て「鵞鳥」になった。漢字検定1級で登場する難しい漢字だが、由来を知っていると簡単に覚えられるね。
ちなみに烏(カラス)も1級の漢字である。
鴨(カモ)
カモは「コウコウ」と鳴くので、その鳴き声を「甲」で当てたといわれている。私には「グァグァ」と、ドナルドの鳴き声にしか聞こえないのだが、昔のひとには「コウコウ」と聞こえたのだろう!
猫(ネコ)
こちらも猫の鳴き声から付けられている。猫は「ミャーミャー」と鳴くことから「ミャー(ウ)」=「苗(ミョウ)」+「犭(けものへん)」で「猫」と表したとか。
また、中国では猫の鳴き声を「口へん+苗」という漢字で書き表す。ここから「猫」という字になったという説もある。
蚊(カ)
「蚊」は、ブーンと飛ぶ羽音「ブーン(文)」から付けられたそうだ。こちらは鳴き声ではなく、飛ぶときの音に由来している。案外単純なんだな…。
スポンサーリンク
【追加雑学】鳩の鳴き声は8分の9拍子!?
余談だが、鳩は個体差はあれど、とてもリズム感がいい。(中には私みたいにとてもかわいい音痴な子もいる)
キジバトの「デッデーポッポー」はなんと8分の9拍子、付点4分音符らしいぞ! なにげに難しくないか!?
私は音楽には疎いので、8分の9拍子といわれてもピンとこないのだが、耳の良い人には8分の9拍子に聞こえるのだろうか!?
雑学まとめ
漢字の中に自分の鳴き声(音)が入っている動物についての雑学をご紹介したが、いかがだったろうか。
鳴き声やその動物が出す音が漢字に入っていたなんて、わかりやすくてユニーク。改めて、漢字を考え出したご先祖様たちってすごいなあ! と感心してしまう。
皆さんも、ぜひおもしろい動物の漢字の由来などを見つけてみてね!
おすすめ記事
-
ようかん="羊羹"の由来とは?なぜ"羊"の漢字が使われている?
続きを見る