熊本といわれたら、まず「くまモン」が思い浮かぶという人は、かなり多いのではないだろうか? 日本全国にとどまらず、世界でも大人気の熊本のマスコットキャラクター「くまモン」。おちゃめで自由な振る舞いに、とぼけた顔がたまらない愛しさだ!
ちなみに誕生日は3月12日。年齢は秘密らしいが、性別は男の子だという。職業は地方公務員で、役職は「熊本県の営業部長兼幸せ部長」という、熊本県知事・副知事に次いで3番目にえらいポジションだというから驚きである。
生まれは熊本で、ほぼ大阪育ち。…ん!?
ほぼ大阪育ち!? くまモンって熊本生まれの熊本育ちじゃないの?
おっとこれは、このまま素通りできないプロフィールを見つけてしまったぞ! 今回はそんなくまモンについての雑学を取り上げていくぞ!
【生活雑学】くまモンは「熊本生まれ、大阪育ち」って本当?
【雑学解説】くまモン、大阪でお笑い修行
九州新幹線の開通にともなって、熊本を全国にアピールするために考えられたのが「くまもとサプライズ!」というキャンペーン。そのキャンペーンのロゴマークのおまけで提案され、誕生したのが「くまモン」だったのである。いまや世界的人気のくまモンが、ロゴマークの「おまけ」として提案されたのが誕生のきっかけとは、まさか夢にも思っていなかった。
くまモンが小さな子ども達と楽しく踊っている姿が見られる動画だ。踊りにキレがあってシュールに感じるのは私だけであろうか。
そのくまモンが熊本県知事に命じられたのが大阪出張。熊本の魅力を発信し、新しく開通した九州新幹線でやってくる関西からの観光客を誘致するためだ。それも1度や2度ではなく、かなりの頻度で徹底的に大阪へのアピールを命じられたのである。
大阪といえば「お笑い」の街。面白くなければ目に留めてもらうことすらままならない。逆を返せば、面白ければ「いいやつ」と思って興味をもってもらえるという部分もあるのだ。
「皿を割れ」という熊本県知事の言葉があるのだが、これは「皿をたくさん洗う人は割ることも多い。失敗を恐れていては何もできない。チャレンジしろ。」という意味だそうだ。
くまモンはその言葉通り、並々ならぬ努力とチャレンジ精神でお笑いの街「大阪」に乗り込んでいった。その努力の甲斐あってくまモンは「ボケとツッコミ」を習得。
リアクションの良さはさすが「ほぼ大阪育ち」といっているだけあって、「なんでやねん!」とツッコミを人に入れることができるほど。大阪人かと思うほどのクオリティである。
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くまモンが人気になるまでにやったこと
大阪人にうけるために面白いことをしなければならなかったくまモン。その苦労たるや、壮絶なものだった。
まずある時は、熊本県知事から「1万人に名刺を配る」というミッションを出された。また、同じく知事が、「くまモンを1週間鍛えてやってください」と吉本新喜劇のメンバーにお願いし、吉本新喜劇にくまモンが弟子入りして、1週間舞台に登場するというようなこともあったという。
なかでもくまモンの人気に火をつけ、知名度を上げたのは「くまモンの失踪」である。大阪で1万人に名刺を配るというミッションの真っ最中だったくまモンが、なんと失踪してしまったのだ。
それに対して熊本県知事は緊急記者会見を行い、「くまモンを目撃した人は、#kumamonというハッシュタグをつけてTwitterで情報提供をお願いします」と呼びかけた。この「くまモンを捜せキャンペーン」が話題を呼んだことで、大阪で一気に人気が出たくまモンは全国に知られるようになっていったのだ。
雑学まとめ
「くまモン」についての雑学、いかがだっただろうか。あれだけの人気を誇る「くまモン」にも、こんな苦労話があったのだなぁ…。
私は関西人なのだが、くまモンが「ほぼ大阪育ち」と聞いてしまうと、なんだか同志のような気がして、応援したいような気持ちが湧いてくる。
どんなに人気者になっても育った大阪の地を忘れないでいてほしいなぁ…。