突然だが、皆さんは乾物と干物の違いはご存知だろうか? 乾かしたものと干したもの、どちらも同じ意味のように感じるが、実はれっきとした違いがあるのだ。
この違いを知っておかないと、実際は干物であるのに乾物と言ってしまい、間違いを指摘されて恥ずかしい思いをすることになる。
というわけで今回の雑学記事では、乾物と干物の違いを紹介するぞ!
【食べ物雑学】乾物と干物の違いは?
【雑学解説】乾物と干物は食品が違う
乾物は植物性食品を乾燥させたものを指す。具体的には、昆布・切り干し大根・高野豆腐・ひじきといった食品が該当する。
対して、干物は魚介類を乾燥させたものを指す。具体的には、するめやしらす干しなどだ。
このように、乾物と干物の違いは、シンプルに該当する食品が違うのだ。もともとは、どちらも同じ意味だったのだが、便宜上違いを設けたとのこと。
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【追加雑学①】干物と「開き」の違いは?
干物と開きを同じものだと考えている人も少なくないだろう。
たしかに、アジの干物といえばアジの開きを想像する。しかし、干物と開きにも乾物と干物の扱いと同様に違いが存在するのだ。
どういう違いがあるかというと、干物は何らかの方法で干されたもので、開きは開いたものであれば、生でも干したものでもどちらでも該当するらしい。
ちなみに、干し方としては、大きく「天日干し」と「一夜干し」に分かれる。この名称は聞いたことがある方も多いだろう。
両者の違いは、いってしまえば昼に干すか夜に干すかの違い。一夜干しでは干す前に、熟成の過程が設けられることが多いそうだ。
味に関しても、どちらのほうが美味しいとは一概にはいえない。好みの味を楽しめばいいのではないかと思う。
参考までに、干物の作り方を動画でご紹介する。
意外と簡単そうなので、これならわたしのような料理初心者でも作れそうだ。
【追加雑学②】「するめ」と「あたりめ」の違いは?
干物でパッと思いつくのが、するめ。するめはイカの内臓を取り除き乾燥させたものだ。イカの内臓を取り除いたものは、するめだけでなく「あたりめ」と呼ぶこともあるが、両者の違いは何かあるのだろうか?
結論からいうと、あたりめとするめは同じものだ。するめの「する」にはお金を取る「スリ」の意味もあるため、縁起が良くないと感じた昔の商人が「あたりめ」と呼ぶようにしたらしい。
呼び方を変えただけなので、するめとあたりめは同じものだ。あたりめはするめを細かく分けたものだと考えている人もいるかもしれないが、それは全くの誤解。
しかし、さきいかとするめ・あたりめでは違いがあるので注意していただきたい。さきいかは漢字では「裂きいか」と書き、生のイカやするめを引きのばして裂いた食品のこと。
さきいかには引きのばすという工程が追加されているため、するめやあたりめとは別物なのだ。
乾物と干物の雑学まとめ
今回は、乾物と干物の違いについての雑学をご紹介した。
乾物と干物の違いは、乾物が植物性食品を干したものであるのに対し、干物は魚介類を干したものという違いがあるのだ。
干物や乾物にすれば保存が効くので、美味しい素材の味を長期間にわたって楽しむことが可能だ。わたしは魚を煮たり焼いたりした経験はあるが、まだ乾かしたことはないので、今度干物や乾物作りにチャレンジしてみようと思う。