「指切りげんまん~♪」
子どものころ、こんな風に歌いながら、友だち同士で約束をしたことがある人も多いだろう。しかし、この歌詞を聞いてみると「嘘をついたら針千本飲ます」といっている。さらに、それだけでは済まずに1万回殴られるといううわさもあるのだ…。
どんどん怖い歌に聞こえてきた。事実がどうなるか非常に気になる。
そんなわけで今回は、指切りげんまんの雑学について紹介していくぞ。読み終わるころには、今までのイメージがガラッと変わることだろう。心して読んでくれ。
【面白い雑学】本当の「指切りげんまん」の意味が怖すぎる…。
【雑学解説】「指切りげんまん」は、約束を守らないと恐ろしい目にあう。
子どもの頃、ほのぼのと歌っていた指切りげんまんの歌。実はこの歌詞、かなり怖い。
そもそも冒頭に登場する「指切りげんまん」のげんまん。平仮名だと何のことだか分からないが、漢字にするとげんまんは「拳万」になる。お分かりだろうか? つまり握り拳で1万回殴るといっているのだ。
さらに歌詞をよく思い出してみよう。
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本の~ます♪」
…なんということだ、1万回殴ったあとにさらに針を千本も飲ませるといっているではないか! なんて恐ろしい…。では、指切りげんまんの本当の意味が分かったところで、改めて歌を聞いてみよう。
どうだろう? 無邪気に歌っているのが余計に怖く聞こえてくるのは気のせいだろうか…。昔の人は約束を守るのに命がけだったということがよく分かる。
【追加雑学①】指切りげんまんは江戸時代の遊女が発祥
指切りげんまんの「指切り」。これはなんと、本当に指を切るという意味なのだ。なぜこんな物騒な話が出てきたかというと、江戸時代の遊女の習慣にさかのぼる。
当時は、遊女が意中の男性に対して、変わらぬ愛を誓うための証拠として、自分の小指を第一関節から切り落として渡していたといわれている。
この他にも髪の毛を切って渡す・爪を剥ぐといったことが行われたが、二度と生えてくることのない小指を切り落とし、その激痛に耐えることで愛情の重さを伝えていたのだとか。
もともと遊女の習慣だったのが、いつしか庶民の間にも広まり、さすがに指を切り落とすのは物騒だということで、指切り=約束を守るという意味になった。
つまり、指切りは真剣に約束を守るという、非常に深い意味が込められているのだ。それにしても、指を切り落とすなんて…今ではとてもじゃないけれど、マネすることができない。昔の人は凄い。
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【追加雑学②】針千本とげんまんは、実は後付けされた!?
指切りげんまんは、「指切り」だけで約束を守るという意味があるのは説明したとおりだ。そのため、その後に出てくる「げんまん」や「針千本」は後付けされたのではないか、と考えられている。
いわれてみればたしかに、「げんまん」と「針千本」が追加されたことで約束に凄みが増している。可愛らしい歌になっているが、要するに「指を切り落とすほど重要な約束だから、破ったときはげんこつで1万回殴った後に、針を千本飲ませるぞ」といっているのだ。
ひょっとしたら、殴るところまでは実際に行われていたのかもしれない。約束はしっかり守る、ということを肝に銘じておこう。
【追加雑学③】指切りげんまんには隠された歌詞が存在する…
上記の歌詞だけでも十分に怖いが、実はさらに隠された歌詞が存在しているといわれている。それは、歌のラスト「指きった」の後に続く言葉で、なんと「死んだらごめん」。
約束を守る前に死んでしまうってこと? と思ったあなた。甘い。そうではなくてこの歌詞、「死んでお詫びをしろ」といっているのだ!
指を切るほどの覚悟の約束だから、生半可な覚悟でするな、ということを伝えていると考えるべきだろう。実際、昔の人は命がけで約束を守っていたのだ。私たちもその心意気を見習ったほうが良いかもしれない。
【追加雑学④】指切りげんまんには恐ろしい旧バーションもある
現在知られている指切りげんまんは、「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます、指きった」だが、実はこの歌詞に旧バーションが存在しているといわれている。
では、覚悟してその旧バージョンの歌詞を読んでくれ。
「指切り かねきり 高野の表で血吐いて来年腐ってまた腐れ 指切り拳万 嘘ついたら針千本飲ます」
…もう十分恐ろしいが、一応意味も紹介しておこう。
「約束を守るという誠意を表すため指を切って髪(かね)を切れ。もしも約束を守れなかったら高野(便所)の前で血を吐いて死んで、そのまま来年まで腐り続けていろ。」
ここまでくるとなんか泣けてくる。現代に伝わる指切りげんまんが、旧バージョンのものではなくて本当に良かったと心から思う…。
「指切りげんまん」の雑学まとめ
指切りげんまんについての雑学。知れば知るほど恐怖を感じる歌詞である。もうこれはうかつに指切りげんまんの歌を歌えないではないか。
日本には指切りげんまん以外にも、『さっちゃん』や「雨雨ふれふれかあさんが♪」でおなじみの『あめふり』といった、恐ろしい言い伝えがある童謡がまだ存在している。
今回興味が湧いたという方は、ぜひこれらの童謡についても調べてほしい。きっと今回同様、背筋が凍る思いをすることだろう…。
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