言葉・語源

まさかの和製英語!"@"を"アットマーク"と呼ぶのは日本だけ!

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「@」をアットマークと呼ぶのは日本だけという雑学

筆者は、「@」という記号を見ると落ち着く。なぜなら、おしゃぶりっぽく見えるから。

なんというか、この記号を見つめていると幼児期に戻った気分になり、母の温かな胸の中にいるような、あるいは日なたに置かれたベビーベッドでスヤスヤと眠っているような心地よさを覚えるのだ。

…なんて話を友人にしたら、なぜか蔑んだような目で見つめられたが、あなたはこの記号から何かを感じることはないだろうか?

今回は「@」についての雑学をご紹介していく!

【生活雑学】「@」をアットマークと呼ぶのは日本だけ

おばあちゃん
メールアドレスに使う「@」の記号、「アットマーク」って呼ぶと外国人さんに通じないの知ってるかい?
孫ちゃん
えーっ!?じゃあなんて呼ぶの?
おばあちゃん
それがねぇ~国によっていろんな呼び方をしてるんだよ。
孫ちゃん
そうなんだ!どんな名前がついてるのか興味ある~!

【雑学解説】アットマークは和製英語

アットマークは和製英語というトリビア

メールアドレスでおなじみの記号「@」。これは「アットマーク」と呼ぶということも、一般常識として知られている。

しかし、その常識は日本国内だけで通じるものだ。実は、アットマークという言葉は和製英語だったのである。

孫ちゃん
てっきり英語だと思ってたよ…

和製英語とは、日本国内で勝手に作られた「英語っぽい日本語」のことである。英会話のときに、何度こいつに泣かされたことか…!

さて、「@」の正式名称は「コマーシャルアット」といい、文字コードの業界規格ではこの名が使われている。さらに、日本の工業製品に関するJIS規格の正式名称では「単価記号」という。ねぇこの子、ちょっと名称多すぎじゃない?!

おばあちゃん
ほんとだねぇ~。いくつも名前があってややこしいねぇ~。

ちなみに、英語で「@」は「アットサイン(at sign)」という。うっかり「マイ・メールアドレス・イズ…アットマーク…」なんていってしまうと「ホワ~ット?!」なんて返されちゃうだろうから注意。アドレスを伝えるときには、「アット」だけで通じる。

孫ちゃん
「アット」だけで通じるんだね!

「っていうか、そもそも@ってなんなのさ?」と思ったあなた。これはラテン語の「ad」が由来となっている。

英語で「at」「to」「for」などの意味をもつこの単語を、中世の修道士が省略した形が「@」なのだ。当時は印刷技術がまだなかったので、修道士たちは聖書を手書きで写していた。膨大な文量を書き上げるために、ちょっとでも楽をしたかったという彼らの工夫が感じられる。

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【追加雑学】けっこう可愛いけど意味不明な世界各国の「@」の呼び方

けっこう可愛いけど意味不明な世界各国の「@」の呼び方についてのトリビア

では世界規模でみると、「@」はアットサインと呼ばれているのか…というと、そうでもない。世界を見渡すと、けっこう可愛い不思議な呼び方が多いのである。ざっと羅列してみよう。

  • イタリア:カタツムリ
  • ギリシャ:子アヒル
  • ドイツ:サルのシッポ
  • フィンランド:ネコのしっぽ
  • デンマーク:ゾウの鼻のa
  • チェコ:ニシンのピクルス
  • ポーランド:サル・子ネコ
  • ハンガリー:イモムシ
  • ロシア:子イヌ
  • トルコ:耳
  • 台湾:子ネズミ

動物率が高い。「なんとなくわかるかも」という言葉から、「なんでその名前、チョイスした?」という言葉までさまざまで非常に興味深い。っていうか、こう見ると日本語と英語はちょっと硬くないか?

おばあちゃん
ほんとにちょっと硬いよねぇ~。
孫ちゃん
動物の名前とか可愛い~!
おばあちゃん
「ニシンのピクルス」なんて呼ぶ国もあるね…おもしろい名前をつけるもんだね~。

雑学まとめ

まさかの和製英語!"@"を"アットマーク"と呼ぶのは日本だけという雑学まとめ

「@」についての雑学、いかがだっただろうか。「@」の正式名称は「コマーシャルアット」で、「アットマーク」とは和製英語である。世界に目を向けてみると、「@」はそれぞれの国で独自の異なった呼び方をされている。

アットマークなんて平凡な呼び方に飽きた方は、これからはお好きな国の言葉を使ってみてはいかがだろうか? もちろん、筆者はこれを今後「おしゃぶり」と呼ぶことにするぞ。

おばあちゃん
あんたも可愛い呼び方考えてみたら?
孫ちゃん
うん!なにか考えてみよ~っと!

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