夏の日に外に出ると、真っ黒に日焼けすることがある。日焼けによる肌へのダメージは、肌の老化やシワの原因にもなり、非常に危険だ。
この日焼けの原因は、主に太陽からの紫外線であり、特に快晴の日には非常に多くの紫外線が降り注いでいる。
しかし条件次第では、快晴の日より曇りの日のほうが紫外線が強くなることがある。曇りだからといって油断すると非常に危険だ!
今回の雑学では、紫外線と曇りの関係について解説していこう。
【自然雑学】紫外線は快晴の日よりも曇りの日のほうが危険
【雑学解説】快晴よりも曇りの方が紫外線が多い理由は?
夏の日の嫌な紫外線。日焼け対策を怠り、日焼けが痛くてしんどい思いをした経験は誰にでもあるだろう。
しかし、夏の日に外で遊ばないのももったいない。海や山に出かけたいものだ。そんなとき、あなたは比較的日差しが少ない曇りの日を選んだりしていないだろうか?
実は、曇りの日でも紫外線が弱いとは限らないのだ!
紫外線は、快晴の日に比べて曇りの日は基本的に弱くなる。曇りの日に紫外線が弱くなる理由は、紫外線が雲の中を通過する際に、雲の中で散乱するからだ。
その結果、わたしたちは本来の紫外線の60%~80%ほどを浴びることになる。
しかし、雲の隙間から太陽の光が漏れているとき、話は別だ!
雲の隙間から漏れた光は、わたしたちに直接届く。このときの紫外線量は、もちろん快晴のときと同じ紫外線量である。さらにこのような状況では、直接あたる紫外線に加え、周りの雲によって散乱した紫外線も浴びることになる…。
つまり、快晴の日よりもはるかに多い紫外線を浴びてしまうのだ。
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【追加雑学①】最も紫外線が危険な時期は5月?
紫外線量による影響が最も大きい時期は、気温が高くなる7月~8月だ。しかし、紫外線が最も危険な時期は5月頃といわれることもある。これはなぜだろう?
これは紫外線量が増える時期に関係している。紫外線は毎年春先から増え始め、5月にはかなりの量の紫外線が降り注ぐ。しかし、5月といえばまだまだ肌寒さが残る時期だ。紫外線の影響があると思っている人は少ないだろう。日焼け止めを塗る人も少数だ…。
つまり、5月は真夏とほとんど変わらない紫外線量を浴びているにもかかわらず、ケアしている人が少ないから危険だといわれているのだ。
Youtubeに簡単にできる紫外線対策を紹介した動画があるので、気になった方はチェックするといいだろう。
【追加雑学②】冬のスキー場でも紫外線?日焼けする原因は?
「スキー焼け」という現象がある。スキーをする人なら誰しもが経験するスキー場における日焼けだが、場合によっては真夏よりひどい日焼けをすることもあるほどだ。
雪に囲まれたスキー場で日焼けをするという現象には違和感があるが、実は紫外線の特性を考えると当たり前のことなのである。
スキーシーズンである12月~3月において、地上に降り注ぐ紫外線量は、真夏に比べると半分以下。普通に過ごしている分には日焼けすることはない。
しかし、スキー場のような雪の上では紫外線が雪に反射する。反射した紫外線は、直接浴びる紫外線の約80%の紫外線量を含んでいる。
つまり、直接浴びる紫外線に加え、雪の反射で紫外線を浴びるため、スキー場ではほぼ2倍の紫外線にさらされていることになるのだ。
「スキー焼け」してしまうと、肌が露出している顔だけが真っ赤になってしまう。ヒリヒリして非常に痛い。そんな思いをしたくない人は、スキー場での日焼け対策は必須である…。
雑学まとめ
今回は、紫外線が晴れの日より曇りの日のほうが危険な理由についての雑学を解説した。曇りの日は雲の隙間から差し込む紫外線に加え、雲により散乱した紫外線を浴びるため、晴れの日よりかえって危険なのだ。
もちろん紫外線は雲以外にもさまざまなものに当たり散乱する。地面やビルなどにもだ。そのため、建物の影にいても安心とはいえない。
いつの間にか日焼けになって痛い思いをしないために、紫外線量の多い時期は日焼け止め対策を忘れずに…。