植物・木

花言葉も違う!紫陽花(アジサイ)の花の色は○○で変化する!【動画あり】

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

アジサイは植えている場所によって色が変わるという雑学

アジサイと聞いて、何色の花を思い浮かべるだろうか。青や紫の花を思い浮かべる人もいれば、ピンク色の花を思い出す人もいるかもしれない。

また、青でも鮮やかな青色から赤みのある青色まで、アジサイの花の色はさまざまだ。咲いている花を見ると、すぐ近くに咲いている同じアジサイでも色のニュアンスが違うこともある。

なぜアジサイの花の色は違うのか。疑問をもった人のために、アジサイは植えている場所によって色が変わるという雑学を紹介しよう。植物の神秘に驚くこと間違いなし!

【自然雑学】紫陽花(アジサイ)の色は植えている場所によって変わる?

アジサイの色は植えている場所によって変わるという雑学

ばあさん
アジサイは、土が酸性の場所では青色、アルカリ性の場所ではピンク色の花を咲かせるんですよ。

じいさん
なんと…!花の色が土で決まるとは驚きじゃな…!

【雑学解説】アジサイの色は土の酸性度の影響で変化する

アジサイは綺麗であると同時に、不思議な花でもある。青や紫、ピンクなど、異なる色の花が咲くからだ。同じアジサイのはずなのに、全く同じ色にならないのはなぜなのか。

アジサイを漢字で書くと「紫陽花」となる。紫という文字が入っているということは、本当は紫色に咲くはずなのだろうか?

実は日本で見られる青やピンクの花を咲かせるアジサイには、土壌の酸性度によって花の色が変わる性質のものが多い。酸性度によって、以下のように花色が変わるのだ。

  • 酸性:青色
  • 中性~弱アルカリ性:ピンク色

本来は青色の花を咲かせるはずのアジサイも、中性やアルカリ性に近い土壌だと赤みをおびた花が咲き、紫色の花が咲くことがある

同じように、本当はピンク色の花が咲くはずのアジサイでも、土壌が酸性に近ければ花は青みを帯びてしまうのだ。アジサイの花を思い通りの色に咲かせるのは難しい…。

ばあさん
かわいいアジサイの花は、なかなか手のかかる子なのですねぇ。

アジサイの色の秘密はアントシアニンとアルミニウムにある

なぜ土壌の酸性度の影響を受けるのかについては、アジサイのもつアントシアニンという色素と土壌中のアルミニウムに関係がある。

 

簡単に説明しよう。土のアルミニウムがアジサイに吸収され、アジサイのもつアントシアニンと反応すると青色に発色するが、土にアルミニウムがない場合にはアントシアニンは赤系の色に発色するのだ!

アルミニウムは酸性の土壌には溶け出すが、中性やアルカリ性の土壌には溶け出さないという性質をもつ。そのため、酸性の土壌では土壌中に溶け出したアルミニウムがアジサイに吸収され、青色の花が咲くのである!

日本は酸性の土壌が多いということも、トリビアとして知っておくといいだろう。雨が多い日本では、雨が土壌中の石灰などのアルカリ性の養分を流してしまうので、酸性の土壌になりやすいのだ。

酸性の土壌の日本では、アジサイは青や紫色の花を咲かせることが多い。しかし、石灰などをまき、土壌を弱アルカリ性にすることで、ピンク色の花も咲かせることができる。ピンク色のアジサイの裏には、そんな努力があったとは…。驚きである。

ちなみに白色のアジサイは色素をもたないので、どんな土でも白は白! そんなあじさいの育て方を紹介した動画を見つけたぞ!

 

まるで、マジックのようだ! イケメンのお兄さんが育てるあじさいは美しい!

ばあさん
これからはピンクのアジサイを見つけたら、得した気分になれそうです。

スポンサーリンク

【追加雑学①】アジサイの花言葉は「移り気」だが、花の色で花言葉も違う

花にまつわるトリビアでは、花言葉もロマンチックでいい。そこで今回はアジサイの花言葉についても調べてみた。

アジサイの花言葉は複数あり、代表的なのが「移り気」だ。花の色が変わりやすいからだろう。他にも「冷酷」や「浮気」など、ロマンチックよりも怖さを感じる花言葉だ。

だが、怖い花言葉だけでなく、いい意味の花言葉もあった。「家族団らん」のような、仲のいい家族をあらわす花言葉だ。たくさんの花が集まったアジサイの姿からつけられたのだろう。

また、アジサイの花言葉は色による違いもある。代表的な青・ピンクに加えて、白色のアジサイの花言葉も調べたので、以下にまとめておく。

青色のアジサイ

青色のアジサイの花言葉に関する雑学

  • 「冷淡」…色のイメージからくるもの
  • 「清澄」…澄みきって清らかなこと

おすすめなプレゼント相手は知的な人!

白色のアジサイ

白色のアジサイの花言葉に関する雑学

  • 「寛容」…広い心、優しい
  • 「ひたむきな愛」…純白な愛を表現

おすすめなプレゼントのタイミングは、ズバリプロポーズ!

紫色のアジサイ

紫色のアジサイの花言葉に関する雑学

  • 「謙虚」…控えめな様子

おすすめなプレゼント場面は謝罪のとき!? 謙虚に謝ろう!

ピンク色のアジサイ

ピンク色のアジサイの花言葉に関する雑学

  • 「元気な女性」…フランスの花言葉

おすすめなプレゼントの日は母の日! いつまでも元気なお母さんへぜひ!

 

このような花言葉は、トルコが始まりなのだ。トルコの風習で、花に思いを託して恋人に贈るというものがある。

ん~なんておしゃれなんだ! 花を通じてメッセージを届ける素敵なトルコの風習は素晴らしい!

じいさん
なんということじゃ…!うちのばあさんには、白色の花言葉がピッタリじゃ!
ばあさん
じ、じいさん…!もう、恥ずかしいのでやめてください…!

元気な女性という花言葉から、ピンク色のアジサイは贈り物としても人気があるようだ。女性に花束をプレゼントする男性は、花言葉も参考にするといいだろう。

おすすめ記事

勿忘草の花言葉が切なすぎるという雑学
悲恋の物語…勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉が切なすぎる…

続きを見る

四つ葉のクローバー以上のクローバーと花言葉に関する雑学
花言葉は?四つ葉のクローバーより枚数の多いクローバーがある

続きを見る

【追加雑学②】アジサイに隠れた恋の話

さかのぼること、江戸時代…。鎖国時代にあの有名な医師、シーボルトが長崎へやってきた。シーボルトはお滝さんという女性と恋に落ち、娘を授かった。その後、シーボルトは地図を持ち出そうとして国外追放となる。

妻子を残したまま帰国したシーボルト…切ない話だ…。

そんなシーボルトは「日本植物誌」を刊行した。その中でアジサイの学名に「オタクサ」としてお滝さんの名前を残したとされる。

「オタクサ」とは、「お滝さん」のことで、ドイツ人のシーボルトが妻の名前を呼ぶときの発音そのままを花の名前にしたのだ。お滝さんを思う恋心がアジサイには秘められている…ロマンティックな花だ。

スポンサーリンク

【追加雑学③】アジサイには実は毒がある

アジサイには実は毒があるという雑学日本各地で見ることができ、花も綺麗なため人気のアジサイだが、注意しておきたいことがある。実は、毒のある植物なのだ!

じいさん
そ、そうなのか!?

アジサイによる中毒事故は、日本でも報告されている。2008年に料理の飾りとして添えられていたアジサイの葉を食べた人が、中毒症状を起こしてしまった事件だ。

自分は食べないから大丈夫と思っても、家に小さなお子さんや動物がいる人は注意してもらいたい。子どもは好奇心で葉っぱを食べてしまうこともあるし、アジサイ中毒は牛などの動物でも報告されている。

おすすめ記事

紫陽花(アジサイ)には毒があるという雑学
食べちゃダメだ!紫陽花(アジサイ)には毒がある

続きを見る

【追加雑学④】日本のアジサイの名所はここ!

さまざまな場所で咲いている身近な植物だが、せっかくなら名所にアジサイを見に行きたいという人もいるだろう。そんな人のために厳選した、アジサイの名所がこちらだ!

  • 岩手県:みちのくあじさい園
  • 山形県:東山公園「あじさいの杜」
  • 千葉県:本土寺
  • 東京都:東京サマーランド「あじさい園」
  • 神奈川県:明月院
  • 静岡県:下田公園
  • 愛知県:形原温泉
  • 奈良県:矢田寺
  • 兵庫県:神戸市立森林植物園
  • 鹿児島県:東雲の里

アジサイの名所は日本各地にあるので、まずは近場の行きやすいところに行くのがおすすめである。遠くの名所は、開花時期が自分の住んでいる地域とは違う場合があるので、調べてから行くといいだろう。

スポンサーリンク

今すぐアジサイの名所の美しさを楽しみたいなら動画がおすすめ

いつでもアジサイの美しさを楽しみたい人や、開花時期は混んでいて行くのが大変だと感じる人もいるかと思う。気軽にアジサイを楽しみたい人は、アジサイの名所を動画で楽しむという方法もあるぞ!

ばあさん
あら、ステキな動画…!実際に行ってみたくなりますねぇ。

観光地として人気の高い神奈川県鎌倉市は、アジサイの名所としても有名だ。お寺や線路とアジサイの組み合わせからは、風情を感じる。

いつでもどこでもアジサイを楽しめるのは、動画だからこそである。実際に見に行くときの下見にも使えるので、各地の動画を見てお気に入りのアジサイの名所を探してみてはいかがだろう。

雑学まとめ

あじさいの花の色の秘密と花言葉に関する雑学まとめ

今回は、アジサイは植えている場所によって色が変わるという雑学と、アジサイにまつわるトリビアを紹介した。土壌の影響で花の色が変わるとは、ただ綺麗なだけでなく神秘的な魅力も感じる花だ。

ただし、ミステリアスな魅力をもつアジサイには、毒をもつ恐ろしい面があることも忘れてはいけないのである。食用ではなく、観賞用として楽しむようにしよう。

じいさん
ばあさんや、次の日曜は孫たちも一緒にアジサイでも見に行かんか?
ばあさん
いいですねぇ…!すぐに息子に予定を聞いてみますね。

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。