人生でなかなか避けて通ることが難しい一大イベント、それは就活ではないだろうか。読者の皆さんのなかにはこれから就活を控えているという人も、すでに乗り越えて立派に社会人をやっている人もいるだろう。
そんな就活で大変なのが履歴書を用意することだ。筆者も学生時代の就活時、履歴書を書くと文字を間違えてしまい何度も書き直した(もう、あの頃には戻りたくない…)
そしてもう1つ大変なのが、履歴書に貼る証明写真だ。応募する企業が多いほど枚数が必要になるし、写真屋さんでプリントしてもらうとけっこうな出費になる。筆者は節約のために自前で撮った写真をフォトショップで加工して用意していた。
その証明写真だが、アメリカでは貼る必要がないという情報を耳にしたのである。市販の履歴書に当たり前のように写真を貼る箇所がある日本ではなんとも信じがたい話だ。本当だとしたらうらやましい限りである。
実際にアメリカの履歴書事情を調べ、雑学としてまとめてみたので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
【世界雑学】アメリカでは履歴書に写真を貼らない
【雑学解説】アメリカで履歴書に写真を貼るのはタブー
詳しく調べてみると、アメリカでは履歴書に写真を貼る習慣がないどころか、むしろタブー。つまり怒られかねないことがわかった。
日本では貼っていないほうが怒られてしまうのだから、正反対だ。その理由はアメリカというお国柄にある。
アメリカはご存知の人も多いだろうが、移民の国。そのため、アメリカ人といってもその人種は様々だ。特定の人種の人々を差別してきた歴史もある。そういった事情を踏まえてアメリカでは就職において「雇用差別禁止法」という法律があるのだ。
「雇用差別禁止法」は簡単にいうと、企業はその人を雇うかどうかを人種(見た目)・性別・年齢で判断してはいけませんという法律。
そして写真は人種を判別する材料になるので、求職者は履歴書に貼る必要がないのだ。また、あわせて性別と年齢も書かない。アメリカの企業はその人の実力だけを見て、雇うかどうかを判断するのだ。
うーむ、写真はおろか、性別や年齢も書かないとは日本の履歴書では考えられない話である。どちらのシステムが良いか悪いかはさておき、面倒くさがりやの筆者にとってはアメリカの履歴書がとてもうらやましい…。
スポンサーリンク
【追加雑学】アメリカは履歴書の形式も自由
アメリカの履歴書事情を調べた結果、なんとその形式も自由であることがわかった。前述したように記載してはいけない要素はあるが、それをのぞけば形式は何でもよいそうだ。
さすがは自由の国、アメリカ。履歴書でも自分の好きなようにアピールできる。
ただ、自由ではあるが日本とは大きく違う慣習があるのでまとめてみた。もし、アメリカに就職したい人がいれば参考にしてほしい。
推薦人を書く
日本の履歴書とは大きく違う慣習。推薦人とはその名の通り、自分がどれだけ仕事ができるか推薦してくれる人のことである。
基本的には家族や友人など誰でも問題ないそうだ。転職するのが当たり前のアメリカでは前の職場の人に依頼することも多い。
手書きはダメ
PCが普及してからのアメリカは手書きの履歴書はご法度。必ずPCでタイピング入力して制作する。
日本でもPCで履歴書を作る流れにはなっているが、まだまだ手書き文化が根強いので大きな違いだ。アメリカでは効率的な方法でやることを求められるので気をつけよう。
カバーレターが必須
日本人には馴染みのない言葉だが、アメリカ版の添え状のようなものがカバーレターだ。
日本の添え状の場合は挨拶と感謝を述べる程度だが、カバーレターは自己PRの要素が強い。自分がどれだけその仕事に就きたいか、熱意を書く必要がある。
雑学まとめ
今回はアメリカの履歴書事情についての雑学をまとめてみた。日本と欧米の労働文化は何かと比較されがちだが、ここまで大きく異なるとは驚きだ。
筆者も人生で一度くらいはニューヨークのオフィス街で働いてみたいので、ためしにアメリカ企業へ応募してみようかと考えたが、英語ができないことを思い出した…。これから就活を控えている人、転職を考えている人はぜひ海外へ挑戦することも考えてみてほしい。