4年に1度のスポーツの祭典・オリンピック。
自分の国はもちろん、各国の選手が繰り広げる熱い戦いに胸が熱くなる期間ともいえるだろう。そんな現在のオリンピックのもととなる、古代オリンピックなるものがあったのを知っているだろうか?
この古代オリンピック、実は現代のオリンピックといろいろ異なる箇所があり、女性の参加が認められてなかったという。では、参加できない女性たちはどうしていたのだろうか?
その疑問を解消すべく、今回は古代オリンピックに関する雑学を紹介していくぞ。現代のオリンピックと比べながら読んでいってほしい。
【オリンピック雑学】古代五輪に女性は参加できなかった
【雑学解説】古代オリンピックでは、女性は参加も観戦もできなかった
驚くことに古代オリンピックでは、女性は参加できないだけでなく、観戦すらできなかったのだ。そもそも古代オリンピックに出場できるのは「生粋のギリシャ男性で、法律上の刑罰・神を汚す行いがなかったもの」という条件をクリアした人のみ。
古代オリンピックは女性は選手としてはもちろん、観客や審判・役員としても参加できなかったのだ。
一説によると「未婚の女性は観戦してもよい」ともいわれていたが、なんせオリンピックに出場している男性は選手・監督ともに一糸まとわぬ姿、つまり素っ裸。
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さらにこのころの古代ギリシャは男性中心の社会で、女性は基本的に家にいるものという考えだった。「女性は家にいるもの」という考えに加え、裸の男性しかいない会場…未婚の女性が観戦しにいったとは考えにくいと思われる。
【追加雑学①】女性がオリンピックを見に行くと、崖から突き落とされた!?
そうはいっても、古代オリンピックを見に行きたいという女性もいて、実際にこっそりと見に行っていた女性もいるという。女性禁制といわれていたオリンピックに、女性が見に行くとどうなるか…。
女性がオリンピックを見に行ったのが見つかると、恐ろしいことに「見にきていた女性を崖から突き落とす」という恐ろしい罰則が定められていたという。
しかし、安心してほしい。実際にこの恐ろしいルールは適用されたことがないといわれている。
というのも、実際にオリンピックに潜り込んで見つかった女性がいるのだ。その女性の名前は、カリパティラ。
いったい何者かというと、オリンピックに出場していた息子のコーチである。もともとは彼女の夫がコーチだったが、残念ながら亡くなったため彼女自身がコーチとなった。
女性は入場できないが、息子の勇姿を見ようと会場にもぐりこんだ。見事息子が優勝した姿に興奮し、その後みんなの前に飛び出してしまい女性ということがばれてしまう。
女性は崖から突き落とされる…という罰則だったが、カリパティラの場合は当時の有名なスポーツ一家の出身だったということもあり、罰則をまぬがれたという。たまたま免れたから良かったものの、本当に崖から突き落とされていたと思うと、ゾッとする…。
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【追加雑学②】女性だけのオリンピックが実は開催されていた
古代オリンピックは男性のみ。そうはいっても女性だって参加したいし観戦したい。そんな女性たちの願いを叶えるべく、なんと女性だけのオリンピックも開催されていたという。
この女性だけのオリンピックは「ヘライア祭」と呼ばれ、未婚の女性が参加できた。気になる種目は下の動画のような160メートルの短距離走のみ。
ここまで本格的に行われていたかは不明だが、優勝者には生贄の牛とオリーブの冠が与えられていたというから、そこそこ本格的だったのであろう。
ちなみに男性のオリンピックは全員裸だが、女性は短いワンピースのような服装で行われたという。女性まで裸でなくてよかった。
雑学まとめ
現代のオリンピックのもととなる古代オリンピックについての雑学をご紹介した。
女性は残念ながら参加できなかったが、女性だけのオリンピックが開催されていたとは知らなかった。禁止されても自分たちでオリンピックを作ってしまう古代ギリシャの女性たちには頭が下がる。
ちなみに女性のオリンピックを進行したのは、16人の女性とその助手だったといわれている。古代オリンピックが男性だけに対して、女性のオリンピックは女性だけ。ここまで男女別に分けると、むしろほほえましく感じてしまうのは私だけだろうか。
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