新しいiPhoneが発売されるたびに、マニアやパリピやそうでない人々もハイタッチをして大きなリンゴのマークが目印のAppleストアにインしていく姿が映し出されたり、古参のファンよろしく歴代のコンピュータを収集し自慢する人がいたりと、ポップさとマニアックさを兼ね備え、人々を魅了する数々のプロダクツを世に発信しているアップル社。
このApple社のロゴマークは、その名の通りリンゴが使用されているが、特徴的なのは「かじられている」ことである。今回は、相当美味だったであろうこのかじられたリンゴの雑学についてご紹介しよう!
【面白い雑学】Appleコンピュータのリンゴマークがかじられている理由
【雑学解説】Apple社のかじられたリンゴの理由とは?
このかじられたリンゴのロゴマークのデザイナーは、アメリカのRob Janoff(ロブ・ジャノフ)さん。彼はこのロゴマークにした理由をこう語った。
「さくらんぼと見間違わないためだよ」
なんかこうもっと、ふんふんなるほど、それでなのですね! とリアクションをしたかったのに、何ともシンプルなお答えに逆に哲学的なものを感じるが、よく考えるともしかしたらトマトやさくらんぼと間違える人がいるかもしれない。
どう見てもリンゴだろ、Apple社なんだから、というへりくつなどを置いといて、かじられたあとがリンゴさをより際立たせているように思える。
このジャノフさんは、そうはいってもいろいろなリンゴをいろいろな角度で眺めながらアイデアを構築していき、最終的に「かじった部分がある」・「かじった部分がない」の2パターンを、かの有名なスティーブ・ジョブズ氏に差し出したという。
そこでジョブズ氏は「かじったリンゴ」をチョイスしたのである。かじってる方がリンゴっぽくね? と言ったとか言わなかったとか。
ジョブズ氏がジャノフさんに伝えたロゴ作成への指示もまたシンプルで、「可愛いロゴにしないでほしい」のみ。
誰もが知ってるかじられたリンゴのマークは、デキる男達のシンプルなやり取りで生まれたのである!
ダブルミーニングだった?
実はこのかじられたリンゴの理由は、一人歩きしている諸説がいろいろある。「かじる」という言葉、英語では「bite(バイト)」といい、コンピューター用語の単位で使われる「byte(バイト)」とのダブルミーニングではないかという説。
アダムとイブが…?
アダムとイブがリンゴの果実をかじったことで人類は「知恵」を身につけたと言われることから、知恵の象徴としてかじった跡を表したともいわれていて、先に述べた説とのループを楽しむことも出来る。
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【追加雑学①】Appleのロゴはそもそもなんでリンゴなの?
それでは、かじる前にそもそもなんでリンゴなのか?これは長年明らかにされていなかったが、ジョブズ氏の自伝書で「果実食主義の食事の一つであるから」と記されている。欠かせない大切な物ということだろうか。
そしてAppleという言葉が「面白そうで活発な上、高圧的ではない」というイメージであることが理由として挙げられている。
もともとはニュートンがいた
Apple社の創業時のロゴマークは「第三の共同創業者」と言われるロナルド・ウェイン氏がデザインしたもので、ニュートンがリンゴの木に寄りかかって本を読んでいる姿が描かれている。現在のロゴマークからは全く想像がつかない複雑なロゴマークであった。
失礼ながら、こんな複雑な絵画みたいなロゴマークなんか覚えられるか! と言いたくなるようなデザインである。
Appleロゴマークは7種類
絵画チックなロゴから現在のシンプルなロゴまで、現在までで7種類あるAppleのロゴマーク。
イメージで表現すると、絵画→虹→水→単色→ガラス→メタル→単色となっており、それぞれのプロダクトにフィットしやすいイメージになっている気がする。レインボーAppleロゴのステッカーを貼った車を当時よく見かけて、シャレてるだろ感を強要された気になり複雑な気分になった。
今後ロゴマークはどのように推移していくのか、最新ステッカーを貼った車に出会えるのかも楽しみの一つである。
【追加雑学②】マッキントッシュの由来
ところで、Apple社のパソコンは「Macintosh(マッキントッシュ)」と呼ばれ、呼びやすさから「Mac(マック)」とも呼ばれることもある。これはどこからやってきたのかというと、ロゴマークのリンゴの品種である「McIntosh」から名付けられた。
カナダのオンタリオ原産のリンゴで、日本語名は「旭」という品種でなんだかめでたい。
本当のところはそのまま使用したかったが、当時既にこの名前のオーディオ製品メーカーがあったために、Mとcの間にaを加えてMacintosh(マッキントッシュ)と命名したのである。こっちの方が日本人にとっては読みやすい気がするので助かった。
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【追加雑学③】ビートルズとリンゴ
リンゴのマークを語る上ではこちらも知っておきたい。米Apple社創業当時、イギリスにもAppleという名前の会社があった。言わずと知れた「ビートルズ」が中心となって設立したアップル・レコード(Apple Records)いわゆる自主レーベルだ。
このアップルレコードが、え、俺らの名前だし、と商標権侵害に関する訴訟を米Appleに対して起こした。そしてけっこうすぐに高額な金額が米Appleからアップルレコードに支払われ、じゃぁこれからは音楽の方の、コンピュータの方の、という感じで、それぞれに事業参入しないことねと仲直りをしたが、え、入って来てるじゃん、いやこの分野は違うじゃん俺らの方じゃん、などといざこざが勃発したりしてけっこう長い間もめていたが、2007年にやっと本格的に和解。コンピュータの方のAppleが「Apple」に関する全ての商標を保有することになった。
そして今では、iTunesStoreでビートルズの曲が配信されるようにもなった。
【追加雑学④】マークをMacやiPhoneで表示
MacやiPhoneで見かけるAppleマーク「」をどうやって表示させるのか? ちなみに、Android端末やOSがWindows環境の場合は文字化けしてしまうため見れない。サッドアップル←知っている人いるかな。
・Macで入力する方法
キーボードで「Option(alt)+ shift + k」を同時に押す
・iPhoneやiPadで入力する方法
「」←こちらをコピーして辞書登録を行う。設定>一般>キーボード>ユーザ辞書で、お好みの読み方をつけてどうぞ。
Appleマニアのあの子に送っちゃえば距離もググッと縮まるかも?!
Apple社の雑学まとめ
今回はApple社のロゴ、かじられたリンゴマークについての雑学をご紹介した。びっくりするほどシンプルな理由であったが、デザイナーの心にはけっして欠けることない真摯な気持ちがあったのだろう。
スタバでMacBookを開くというシャレたスタイルは今でも健在。これ見よがしにデキる&クリエイティブでしょアピールこの上ないアーバンな人間のステイタスの一部でもあるマシンに白く浮かび上がるリンゴのマーク。だが実際やってみると意外と気持ちよかったりする…。
つくづく選ばれた果物が「リンゴ」でよかったと思う。バナナでもさくらんぼでも桃でもなく、りんごでなんかよかった!
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