唐突だが、筆者の地元はとても田舎である。暖かい季節ともなれば、夜道を散歩していると街灯の周辺を「コウモリ」が飛んでいるくらいだ。窓を開けていると、まれに部屋の中に飛び込んでくることもある。
そんなコウモリの色をみなさんはご存知だろうか。コウモリといえば、よくドラキュラの使いとして黒のシルエットで描かれることが多い。だが実際に見てみると、茶色やネズミ色が混ざったような色をしている。
実はこれは日本に生息しているコウモリの話。世界には、白いコウモリが存在しているのだ。気になるそのコウモリについての雑学を紹介しよう。
【動物雑学】世界には白いコウモリ「シロヘラコウモリ」がいる
【雑学解説】世にも珍しい「シロヘラコウモリ」とは?
体が白い体毛でおおわれたコウモリ。その名は「シロヘラコウモリ」である。
主にコスタリカやパナマに生息しており、体長が数センチという小柄な生物だ。まずは以下の動画でその姿を確認してみてほしい。
うーむ、本当に真っ白なコウモリである。そのサイズ感からいっても、なんだかカワイイ動物だ。
シロヘラコウモリは動画でも確認できるように大きな葉っぱの下に隠れて、外敵や雨をしのいでいる。複数の個体が身を寄せ合って隠れていることも珍しくないそうだ。しかも、オス1匹にたいしてメスが何匹も集まって過ごすのが基本的な生活スタイルらしい。
なんともうらやましいかぎりだ…。
このシロヘラコウモリの個体数は年々と減少傾向にあり、生息しているジャングルに足を運んでも、なかなか出会えない。当然、日本にも輸入されておらず、国内でその姿を実際に見ることは不可能なのである。
実物を見たいという人は、中米の国々の情報を入念にリサーチしてみてほしい。
ちなみに余談なのだが、筆者はこのシロヘラコウモリをどこかで見たことがある気がしていた。しかし、日本にはいないのだからどこで見たのだろう…? と、ずっと考えていたところハッと気づいたのである。
筆者は無類のゲーム好きなのだが、モンスターを狩るゲーム「モンスターハンター・ワールド」に「パオウルムー」というモンスターが登場する。このモンスターがシロヘラコウモリそのものに見えるのだ。もしかしたら、モチーフにされているのかもしれない(わかってくれる人がいたらうれしい)。
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【追加雑学】アジアには食用の「フルーツコウモリ」がいる
コウモリの話題ついでに、もう1つ世界のコウモリを紹介しよう。その名も「フルーツコウモリ」。
なんだか美味しそうな名前だが、なんとこのコウモリは実際に食用とされているのだ。ちなみにフルーツコウモリは俗称であり、正確にはオオコウモリという分類に属するコウモリたちのことである。
主にインドネシアやラオスなどの東南アジアではこのコウモリを丸焼きにしたり、煮込んだりして食す文化があるそうだ。いわゆるカレー料理の具材としても使われており、お隣の中国でも高級食材として扱われることがある。
気になるその味はというと、牛肉に近いものらしい。さすがに丸焼きのような料理だと抵抗があるが、カレーなどの煮込み料理なら食べてみたいものである。
皆さんもアジアのどこかに旅行にいく機会があれば、ぜひその味に挑戦してみては。
雑学まとめ
今回は世界のコウモリについての雑学をお届けした。コウモリというと不気味な印象があるが、世界にはカワイイといえる種類のコウモリもいるのだ。あらためて動物図鑑などでこういった世界の珍しい動物を探してみるのも面白いかもしれない。
ちなみにどうでもいい情報なのだが、初代仮面ライダーの第2話に登場する怪人は「蝙蝠(コウモリ)男」である。筆者はその怪人のデザインがとても好きなので、興味のある人は調べてほしい。ぜんぜん白くないけど…。
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