ビーチバレーは、その名のとおりビーチで行うバレーボールだ。間違っても浜辺でスイカ模様のビーチボールを、キャッキャウフフしながら打ち合うものではないぞ。
日本人選手の中にも美女やイケメンが多いスポーツだ…と私は思う。健康的に焼けた肌にスラリと長い手足…うーむ、目の保養になる!
しかし、テレビで試合中継を見ることも少ないし、体育館で行う室内バレーボールに比べてマイナーであることは否めない。どんなスポーツなのか、詳しく知らない人も多いだろう。
筆者も2対2で行うことは知っていたが、そのほかのルールについてはほとんど知らなかった…というか、室内バレーと同じだと思っていた。
実は、コートの大きさも体育館の中のバレーコートとは違うのだ! そのほかにも、ビーチバレー独自のルールがたくさんある。今回の雑学では、そんなビーチバレーのルールについて解説しよう。
【スポーツ雑学】ビーチバレーとバレーボールでコートの大きさが違う
【雑学解説】ビーチバレーとバレーボールではルールがけっこう違う
バレーボールのコートの大きさは9m×18m。一方ビーチバレーのコートは8m×16mで、ビーチバレーの方が自コートと相手コートで、1平方メートルずつ小さい。
しかしコートが狭くなるのも、考えれば当然のこと。バレーボールは6人、ビーチバレーは2人で守るわけだから、選手1人が守らなければならない範囲が全然違うのだ。
砂の上にはラインもない
バレーボールでは、コートにアタックラインとセンターラインがある。アタックラインはセンターラインから3m離れた所にあり、後衛の選手はそのラインを越えて攻撃してはいけない。
バックアタックをするときは、アタックラインより後ろで行わなければならないのだ。また、センターラインはネットの下にあるラインで、ブロックなどをしたあとにセンターラインを踏んで相手コートに足が入ってしまうと反則となる。
しかしビーチバレーでは、アタックラインもセンターラインもないため、コートを自由に使って攻撃することができるぞ!
ネットの高さは同じ
コートの大きさやラインの有無を考えると、人数による違いこそあれど、ビーチバレーの方がプレーしやすそうな環境に感じる。
しかし、ネットの高さはビーチも室内も変わらず、男子は2m43cm、女子は2m24cmだ。体育館と砂の上では、絶対砂の上の方がジャンプしにくいのに…。砂に足を取られては、助走をつけるのも大変そうだ…。
ビーチバレーの様子
実際のビーチバレーの試合を見ていただこう。動画は第33回ビーチバレージャパンの女子決勝の様子だ。
砂の上とは思えない俊敏な動きと高いジャンプ! 一人あたりの守備範囲の広さがまた、この競技の醍醐味になっているといえる。そして、引き締まった身体がとても美しい…!
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【追加雑学】ビーチバレーとバレーボールのその他の違い
コートの違いのほかにも、ビーチバレーとバレーボールにはたくさんの違いがあるぞ。以下よりその他のルールの違いを解説しよう。
ビーチバレーはブロックも1タッチとしてカウント
バレーボールは、相手のスパイクをブロックしてはじいたボールが自コートに入ってきた場合、さらにもう3回タッチできる。
「ブロック・はじいたボールを拾う・トス・アタック」という流れが普通で、ブロックでボールに触った場合は1回のタッチにはカウントされない。
しかしビーチバレーは、ブロックではじいた場合もタッチ1回にカウントされる。「ブロック・はじいたボールを拾って上げる・相手コートへ」といった具合に、ブロックに加えてあと2回しかタッチできないのだ。
バレーボールと違い、ブロックでボールに触れた人がはじいたボールを拾ってもいいというルールもある。
こういったルールからも、一人あたりの運動量が明らかに多いことがわかる。しかも砂の上でだ! なんだか想像しただけで息苦しくなってきた…。
頻繁にコートチェンジがある
バレーボールはセットが終わるごとにコートを交代するが、ビーチバレーでは両チームの得点の合計が7の倍数になったらコートチェンジをする。そして3セット目は間隔がさらに短くなり、5の倍数になる。
これは、太陽や風など周囲の環境がプレーにもろに影響するからである。環境によって有利なコートが出てくるため、公平な状態で試合を行うために、コートチェンジの間隔が短くなっているのだ。
なんでもビーチバレーならではの、太陽や風を利用した打ち方もあるのだとか。もしビーチバレーが漫画化やアニメ化されたら、すごい派手なエフェクトで描かれそう…と妄想してしまう。
選手交代できない
ビーチバレーには控え選手がいない。もしプレー中にケガをしてしまった場合は治療時間が5分間与えられ、復帰できない場合は試合終了となり、負け扱いになってしまう。
ちなみにビーチバレーのコート内は、貝殻や小石などがないかしっかりチェックされているので、その点は心配ないぞ!
ちなみに、試合中にコーチからアドバイスをもらうことも禁止されている。パートナーとの信頼関係が、何より大事になってくるだろう。
オーバーハンドをあまり使わない
バレーボールでは、ボールを上げるときにオーバーハンドでトスを上げているのをよく見かける。
しかしビーチバレーでは、「ダブルコンタクト」という1人で2回ボールに触れてしまう反則を取られやすいため、基本的にオーバーハンドは使わない。バレーボールより反則の基準が厳しめなのだ。
ユニフォームに決まりがある
ユニフォームは基本的には水着で、2人同じものでなければならない。しかしショートパンツは認められる。足は裸足でなければならず、帽子やサングラスの着用は任意。そして、男女でもユニフォームの規定に差がある。
- 男性…タンクトップとショートパンツのセパレートタイプ、ダボダボ禁止。
- 女性…タンクトップにブリーフ型orワンピース型でダボダボ禁止、色は鮮やかなものでなければいけない。
色の指定まであるとは驚きだ! たしかに、グレーや茶色じゃ保護色になってしまって、観客にとっては見にくいだろう。
雑学まとめ
ビーチバレーとバレーボールの違いについての雑学を紹介してきた。
ビーチバレーとバレーボールの差は、プレーする場所と人数、水着くらいしかないと思っていた…しかしコートの広さに始まり、ルールの違いは多岐に渡っていた! バレーボールとはまったく別モノとして、新鮮な目で観戦できそうだ。
もっとテレビ中継などが頻繁に行われれば、認知度も高まりそうなものだが…。
そんなビーチバレー、実はオリンピックで最も観客動員数が多い競技だという。マイナーと思わせて、意外に人気競技なのだ!
ちなみに2020年東京オリンピックでは、開催国枠で男女ともに1チームは必ず出場できる。日本人選手の活躍が楽しみだ。水着のイケメンや美女の美しい肉体から…いや、プレーから目が離せない!
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