神様と悪魔、どちらの方が人間に害をなしているのか? と聞いたら、多くの人は悪魔というだろう。字の通り、「悪」い「魔」物なのだから。
一方神様が人間に害をなすなんてとんでもない! 神様は私たちを守ってくれているんだ! のように思っている人も多いだろう。
しかしこれは、単なるイメージにすぎない。聖書を開くと、なんと悪魔より神様のほうがよっぽどヤバいやつだと判明するのだ!
【歴史雑学】聖書では悪魔より神のほうが人を殺している
【雑学解説】聖書において、最も人を殺しているのは神
聖書の中で殺される人は、人数が明確に分かるところだけを数えても約200万人ちょっと。ちなみにこれは神様か悪魔によって殺された人の数だ。
これだけ人が死んでいることにも驚かされるが、そのうち悪魔が殺したとされるのは、なんとたったの10人。ということは…もうお察しのとおり、残りは全部神様が殺したことになる。
その数2,038,344人。桁が違いすぎる…。
しかも、これは人数が明確に分かるところだけの数だから、ノアの方舟で洪水に巻き込まれた人々を踏まえると、さらに膨大な数になるだろう。いやいや…殺しすぎではないか?
そもそも神と悪魔はどういう存在なのか?
聖書における神様とは、創造主であり、父であり、また、全知全能であるとされる。つまりめちゃくちゃ偉いということだ。自分が作り出した人間を好きに殺したって、誰も文句は言わないだろう。
この神様に対して悪魔は対極の存在のように思えるが、実はそうではない。何せ、悪魔はもともと神様に仕えていた天使の成れの果てだからだ。彼らは神様に逆らったり、間違いを起こしてその怒りに触れたことで、悪魔になってしまった。
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悪魔がむやみに人を殺さないのは、神様への忠誠心や、天使だったころの善意が少し残っているからかもしれない。誰だって間違いを起こすことはあるというし…そう考えると悪魔が少し可哀想に思えてくる。
【追加雑学】人間は神の模造品である
創世記には、神様は人間を自らの形に創造したと書かれている。これは外見だけでなく、内面もである。つまり私たちが他の動物と違い、意志をもって思考することができるのは、神様に似せられたからだとされているのだ。
お気付きのように、人間の内面は良いものばかりではない。悪いことも考えれば、人を傷つけることもある。人間に似ているというなら、神様が気に入らないと人を殺してしまうことにも納得がいく。
どこか厳格なイメージがある神様だが、案外人間らしく、殺した後は後悔していたりして…。
雑学まとめ
神様が悪魔より何百万倍も多く人を殺していたなんて、イメージ的には意外も意外である。しかし創造主であれば秩序のために人を殺さないといけない場面もあるだろう。また存在している期間が圧倒的に長いのだから、それだけその機会も多くなる。
とんでもない数を殺してはいるが、それは「ヤバいやつ」なのではなく、責務を果たす上でのこと。神様もいろいろ大変なのだ。