インフルエンザにかかると高熱が出るし全身が痛くなるし、本当につらい。できればかかりたくない病気だ。まあ学校や仕事を一週間程度休めるわけだから、なかにはリスクを冒してでもかかりたい人もいるようだが…。
さてこのインフルエンザ、人間だけでなく他の動物もかかる病気だ。代表的なのが「鳥インフルエンザ」。鳥インフルエンザは人間がかかるインフルエンザより恐ろしいと話を聞くが…。真相を調べてみたので、雑学として紹介していこう。
【人体雑学】鳥インフルエンザが怖い本当の理由とは?
【雑学解説】鳥インフルエンザは人に感染する場合も。致死率も高い
鳥インフルエンザとは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に対して感染したインフルエンザだ。
よく養鶏場で鳥インフルエンザにかかったニワトリが大量発生したという報道を見かける。たとえば下記動画のように。
3万7,000羽とはすごい数だ。これだけのニワトリがいたら、どれくらいケンタッキー・フライド・チキンが生産されるのだろうかと考えてしまった。
ニワトリがかかっているのだから、このA型インフルエンザウイルスはニワトリの体内に潜んでいるのだろうと普通は思う。しかし、このウイルスの自然宿主は野生の水きん(カモ)類。
この野生のカモ由来のウイルスが、養鶏場のニワトリのように飼育された鳥のあいだで感染を繰り返すようになったのだ。
なかでもニワトリに対して高い病原性を示すウイルスに変異したものが、「高病原性」と呼ばれる。
鳥インフルエンザは通常なら人へと感染することはない。しかし、遺伝子の突然変異や交雑(別の種を掛け合わせて雑種を作ること)により、人へ感染するウイルスとなるケースがあるのだ。
特に先ほどの高病原性鳥インフルエンザウイルスが人に感染するとかなり危険。鳥インフルエンザが人に感染した場合の致死率は、30〜80%といわれている。かなり数字に幅があるが、最低でもかかると3割の確率で死んでしまうのだから、とても恐ろしいウイルスだ…。
ちなみに、ヒトインフルエンザウイルスは、水鳥のインフルエンザウイルスが何かの拍子で変化したものだと考えられている。ヒトにかかるウイルスも鳥がかかるウイルスと母体は同じだ。
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【追加雑学】インフルエンザにうがいは効果がない
鳥インフルエンザはもちろんのこと、ヒトインフルエンザもできればかかりたくない。インフルエンザの予防法には色々あるが、うがいはインフルエンザ予防の効果は薄い。
その理由は、インフルエンザウイルスが口から体内に侵入した場合、細胞のなかに混入するまでに要する時間は数分〜20分とかなり短いので、うがいをする暇などなく感染してしまうからだ。
20分毎にうがいをするのは、あまりにも現実的ではない。ということで首相官邸のHPでも「インフルエンザを予防する有効な方法」のなかに、うがいは含まれていないのだ。
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雑学まとめ
今回は、鳥インフルエンザにまつわる雑学をご紹介した。鳥インフルエンザが怖いのはヒトに感染する恐れがあり、しかも感染した場合、死にいたる確率がとても高いためだ。
人間が鳥インフルエンザにかかった場合、その致死率は30%〜80%と考えられている。80%の致死率とか、ほぼ死が決まっているようなものではないか…。
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