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元祖感ある〜。世界初のレトルトカレーはボンカレー!【大塚食品】

雑学カンパニー編集部

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初めてレトルトカレーが発売されたのは大塚食品の「ボンカレー」という雑学

レトルトカレー。レトルトパックをお湯で3分煮込むだけで、本格的なカレーが1人前できあがる。私たちの食生活にすっかりおなじみの食べ物だ。

今では数多くの種類が発売されているレトルトカレーだが、初めて発売されたのは大塚食品の「ボンカレー」なのだ!

「やはりボンカレーか!」と、素直に納得してしまう。「レトルトカレーといえば?」と聞かれたら、多くの人が「ボンカレー!」と答えるのではないだろうか。もはや国民食といえるほど有名すぎるレトルトカレーだ

今回は、このボンカレーにまつわる雑学を紹介するぞ!

【食べ物雑学】初めてレトルトカレーが発売されたのは大塚食品の「ボンカレー」

秀吉くん
僕、この間ボンカレー献上されたんっすけど、あれ美味いっすよね。びっくりしたっすよ。
信長さん
簡単にできるのにあれだけ美味いのは奇跡だな。ところで、ボンカレーは一般向けに作られた初のレトルト食品なのだぞ。

【雑学解説】大塚食品の「ボンカレー」は、世界初のレトルトカレー

大塚食品の「ボンカレー」は、世界初のレトルトカレーというトリビア

1964年(昭和39年)、もともとカレー粉や缶詰を製造販売していた会社を引き継いで、大塚食品が誕生した。当時の日本では洋食が大ブームで、中でもカレーは一番人気。庶民のごちそうだった。

この頃、各メーカーがカレー粉や缶詰として販売していたのだが、他のメーカーとは違う、もっと手軽で画期的な商品を作れないだろうか…と大塚食品は考えていた。

そんなとき偶然目にしたアメリカの雑誌に、軍の携帯食として作られたウインナーの真空パックが紹介されていた。これだ! そうひらめいた大塚食品の開発チームは、この技術ならお湯で温めるだけのカレーが出来るかもしれない…と考え、開発が始まったのだ。

  • 常温で長期保存が出来ること
  • 保存料を使わず安心して食べられること

この2つを課題にしたというのだが、当時の人々にとっては、カレーを常温で長期保存するなど無理難題だったに違いない。まして、保存料を使わずに!? 腐るでしょ…そう思って当然である。

レトルトパックにするためには、まず高温で殺菌するのだが、中身が膨らみ破裂…そこで破裂を防ぐために圧力をかける技術が必要だった。大塚食品は、高温高圧でパウチできる「レトルト釜」というものを自社で作ってしまったのだ

何かを初めて世に出す人々の情熱と根性はすさまじい…。開発スタートから4年、試行錯誤の末に完成した世界初のレトルトカレー「ボンカレー」が発売されたのだ!

信長さん
4年間もかけてこの商品を生み出したとは…。
秀吉くん
すごい執念っすね!

【追加雑学①】40年近くも無菌状態を保っていた!

40年近くも無菌状態を保っていた!【レトルトカレー】についてのトリビア

とあるテレビ番組で、40年近く開封されずに残っていたボンカレーを開封するという、とんでもない企画があった。おそらく発売されて間もない頃のボンカレーだ。開封するのも恐ろしいが…。

実際にボンカレーを開封すると、漢方薬のようなニオイがしたという…。しかし、成分の検査をしたところ、雑菌が一切見つからなかったのだ! 大塚食品のレトルトパウチがいかに優れた技術なのかが証明されたのである。

秀吉くん
完璧な無菌真空包装じゃないっすか!!

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【追加雑学②】カレーの本場インドへ挑戦!? インド版ボンカレー!

インドと言えばカレーの本場。そのインドへの進出にボンカレーが挑戦しているというのだ。

インドは宗教上ベジタリアンである。牛肉100パーセントが売りのボンカレーをインド人が受け入れるはずがない。また、インドのカレーは、日本のカレーのようにご飯にこってりかけるものとは違い、汁とパラパラとしたライスを同時に食べるといったスタイル

そこで! インドにボンカレーを受け入れてもらうための挑戦をしているのだ。

  • ベジタリアンでも食べられる野菜中心のボンカレー
  • カレーライスにこだわらず、カレーパン用のボンカレー

食文化が違う国…しかもカレーの本場インドへ進出とは…。すごい発想だ!始まったばかりの挑戦だが、世界初のレトルトカレーであるボンカレーがインドで受け入れられるか、その動向に期待したい。

信長さん
あえて本場にカレーを持っていくとは…なかなかのチャレンジ精神の持ち主だな。
秀吉くん
インドに殴り込みっすか?これは頑張ってほしいっす!!

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【追加雑学③】元祖パッケージのボンカレーは、沖縄でしか買えない

元祖パッケージのボンカレーは、沖縄でしか買えない。というトリビア

今ではカラフルな三重丸の絵が大きく描かれた「ボンカレーゴールド」がスタンダードだが、発売当初の元祖パッケージのボンカレーは、宣伝用に全国に貼られたホーロー看板と同じ女優がカレーを持ったデザインが使われた。この元祖ボンカレーは今でも沖縄限定で売られており、味も当時のままだ!

気になる…食べてみたい…。

当時のコマーシャルを動画で発見!

ボンカレー発売当初のコマーシャルがこれだ! 当時のホーロー看板で、今でいうイメージキャラクターになった女優が、コマーシャルにも出演している

秀吉くん
ボンカレーって新婚の味だったんっすね…。

着物を着ていても、ボンカレーなら汚れることも気にせず作れるなぁ…と、妙に感心してしまった。ボンカレーの歌が笑える…。

雑学まとめ

今回は、ボンカレーにまつわる雑学を紹介した。ボンカレーが世界初のレトルト食品だとは…なんだか我が家にあるボンカレーが輝いて見える。

ちなみに、元祖ボンカレーが沖縄で今も売られているのは、一つの物を長く愛する沖縄の県民性と、本土復帰前に国産のものを食べたい、というボンカレーとの感慨深い最初の出会いを今も大事にしているからだ。

そして…インド版カレー! おかずの一つとしてインドに浸透していったらすごい。

信長さん
なんか俺腹減ってきた。おい猿、ボンカレーを俺にも用意しろ。
秀吉くん
え?!お湯で温めるだけなんで、それくらい自分でやってくださいっすよ…。

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