外を歩いていると、昔とくらべて町全体に高層建築が増えたと感じる。オフィス街に行けば超高層ビルが立ち並び、住宅街でも高層マンションの建築が進んでいるのだ。
気がつけば周りを超高層ビルに囲まれていたが、最初に超高層ビルが建てられたのはいつなのだろう? 超高層ビルを建てるような、きっかけとなる出来事があったのかもしれない。
早速、超高層ビルについての雑学を調査開始だ!
【歴史雑学】日本で最初に建てられた超高層ビルは「霞が関ビルディング」
【雑学解説】ビルの高さ規制がなくなり超高層ビルが建てられた
まず最初に、超高層ビルと呼ばれるのは、どのくらい高いビルなのかを説明しておこう。一般的には、高さが100m以上あるビルが、超高層ビルと呼ばれている。建物の階数だと、25階から30階ほどの高さだ。
日本で最初に建てられた超高層ビルは、今もまだ健在らしい。どんなビルなのか、動画で見てみよう。
老朽化して幽霊の出そうな廃ビルかもしれないと不安だったが、古さを感じさせない綺麗な超高層ビルだ! イベントも開催されていることから、日ごろから多くの人が利用する活気あふれるビルなのだろう。
このビルは、東京都千代田区霞が関に建つ「霞が関ビルディング」だ。霞が関ビルディングは1968年に完成した、高さ147mの超高層ビルである。
わかりやすく階数で示すと、最上階が36階だ。階段で上り下りしたくない…。
昔の日本では、原則としてビルの高さは31mまでと規制されていた。しかし、1964年の東京オリンピック開催が決まり、ホテルなどの建設が加速したタイミングで、ビルの高さ規制も廃止された。
オリンピックがきっかけで高層建築も可能になったが、最初に建てられた超高層ビルは霞が関ビルディングである。オリンピックにあわせて建築されたホテルでも、高さ100mを超えなかった。
規制が廃止されても、前例のない超高層ビルの建築には、そうかんたんに取り掛かれなかったのだろう。設計ミスがあれば、大惨事になるよな…。霞が関ビルディングの建設をした人たちって、すごい!
【追加雑学①】ガラス張りの超高層ビルによって車が溶けたことがある
ガラス張りの超高層ビルは、近代的でかっこいい。かっこよさだけでなく、ビルのガラスに空が映り、ビル街でも自然を感じやすいといったメリットも存在する。いいことずくめなら、全ての超高層ビルをガラス張りしたらいいのに。
だが、ガラス張りのビルによるとんでもないトラブルが発生したことをご存知だろうか? なんと、ビルの近くに駐車していた車が溶けてしまったのである!
トラブルは2013年9月に、イギリスのロンドンで起きた。建設中のガラス張りの超高層ビル「20フェンチャーチ・ストリート」の付近に駐車していた車が溶け、変形しているのが確認された。
車が溶けた原因は、ガラス張りのビルが太陽の光を反射した、反射光だった。そのビルは形が特徴的で、上部が湾曲していた。湾曲した形により反射した光が一点に集中してしまい、車が溶けるほどの強い光になってしまったのだ。
溶けた車の持ち主にはビルの開発会社から車の修理費が支払われ、同じトラブルが起きないようビルには日除けが設置されたとのこと。珍しいトラブルだとわかっていても、今後ガラス張りのビルの近くに駐車するのはちょっと怖いかも。
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【追加雑学②】恐怖!超高層ビルの滑り台
せっかく高いビルがあるなら、滑り台で遊べたら楽しいのに。そんな風に考えた人は、アメリカのロサンゼルスに行ってほしい。こちらの動画のような体験ができるぞ。
ロサンゼルスの「USバンクタワー」というビルでは、70階の外壁部分にガラス張りの滑り台が設置されているのだ。70階の高さは、地上から約300m。高いだけでも怖いのに、ガラス張りなので割れたらどうしようと恐怖心が倍増する…!
筆者は高い場所は好きなほうだが、これは高すぎる。人間が楽しく滑り台で遊べる高さじゃないと思う。人間の限界を超えたい人は、挑戦してみてくれよな!
雑学まとめ
日本で最初に建てられた超高層ビルの、霞が関ビルディングの雑学を紹介した。今はもう超高層ビルは珍しくない時代だが、歴史を感じる建物として残ってほしいものだ。
あなたは超高層ビルと昔ながらの一戸建て、どちらに住みたいだろう? 私は10階に住んでいたときにエレベーターになかなか乗れず、階段をダッシュしていた。足腰をきたえたい人には、高層建築はおすすすめだぞ!