由来

古代インドが由来!将棋とチェスはもともと同じゲーム

雑学カンパニー編集部

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日本の将棋と西洋のチェス、もともとは同じゲームだった?に関する雑学

チャトランガ

将棋チェスといえば、ビデオゲームやスマホゲームが発展した現在でも多くの人に楽しまれているボードゲームである。どちらもマス目の上の駒を動かして、相手の王の駒を取り合う…というのが基本ルールであり、かなり似たゲームだといえるだろう。

どうやら、偶然にも世界の東西で同じような遊びが誕生したようだ…と思いきや、調べてみたところ、将棋もチェスも同じボードゲームから派生した兄弟だったのだ!

そのボードゲームとは「チャトランガ」。このチャトランガとは、どのようなゲームだったのか? 今回の雑学ではこれについて探っていきたいと思う。

【生活雑学】日本の将棋と西洋のチェスは、もともとは同じゲーム

日本の将棋と西洋のチェスは、もともとは同じゲームという雑学

孫ちゃん
おばあちゃん、将棋とかチェスってやったことある?

おばあちゃん
う~ん…将棋は昔ちょっとやったことあるけどチェスはないねぇ。
孫ちゃん
同じクラスに将棋が好きな子がいてその子が言ってたんだけど、将棋もチェスも、インドの「チャトランガ」ってボードゲームがもとになってたんだって。
おばあちゃん
へぇ。将棋もチェスも同じゲームが発祥なのかい。…っていうかそのお友達、中学生なのにずいぶんと渋い趣味を持ってるんだねぇ…。

【雑学解説】将棋とチェスのもとになった「チャトランガ」ってどんなゲーム?

チャトランガとは、古代インドで誕生したボードゲームであり、紀元前3世紀には存在していたとの説もあるほど古い遊びだ。インドの高僧が戦争好きの王様に戦争を止めさせるために、戦争を模したゲームを献上したのが始まりだといわれている。

孫ちゃん
疑似恋愛ならぬ疑似戦争だ。

チャトランガとはサンスクリット語で「4つの要素(部分)」という意味であり、このゲームにおいては「象・馬・戦車・歩兵」のことである。そのためか、「チャトランガ」は、象・馬・戦車・歩兵の4種類に王を加えた5種類の駒を8×8のマス目の上で動かして遊ぶゲームとなっているのだ。

ちなみに、ヨガにも「チャトランガのポーズ」というものがあるが、これは四肢で体を支えるものである。ボードゲームとは無関係だが、どんなポーズなのかは下記の動画をご覧いただきたい。

孫ちゃん
これは難しそう…。
おばあちゃん
ヨガは以外と体力を使うっていうからねぇ。

さて、ボードゲームのチャトランガに話を戻そう。

チャトランガには2人制4人制があり、4人制ではサイコロを使って動かす駒を決めていたようだ。かつては4人制のほうが「チャトランガ」の起源であり、2人制は4人制が派生したものである…という説が有力だったが、現在では2人制の方が先にできていたとの説に変わりつつあるという。

インドで生まれたチャトランガは、世界へ広がっていった。西へと伝わるとチェスになり、シルクロードを通って東に伝わった結果、日本では将棋となったのだ。

もちろん、チャトランガが派生したゲームは、将棋とチェスだけではない。中国の「シャンチー」タイの「マークルック」など、チャトランガがもとになったゲームは世界中に存在している!

おばあちゃん
こんなに世界中に広まってるなんてすごいねぇ。

まさか、チャトランガがここまで世界中に広がり、現在でも遊び続けられているとは、きっとインド人もビックリ! な出来事に違いない。

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【追加雑学①】チャトランガにまつわる神話のエピソード

チャトランガの神話エピソードに関する雑学かなりの歴史があるチャトランガは、なんとインド神話にも登場している。そのエピソードを紹介しよう。

かつて、インドの神様・クリシュナが賢者の姿となって王様のもとを訪れ、チャトランガの勝負をすることになった。王様から「勝ったらどんな褒美が欲しいか?」と聞かれたクリシュナは「少しの米粒が欲しい」と答えたという。

ただ、クリシュナは「チャトランガの1マス目に米1粒、2マス目に2粒、3マス目に4粒…と倍々にして、最後の64マス目までの合計の米粒が欲しい」との条件をつけたのである。王様はそれだけだと少ないと考えたが、クリシュナはそれ以上は望まなかったそうだ。

そして、勝負の結果はもちろんクリシュナの勝利。褒美を渡そうと米粒の数を計算すると、64マス目にはなんと1万8000×1000兆以上の米粒が必要だとわかったのである!

おばあちゃん
いや…もう合計がいくつかわからなくなるね…。

もちろん、そんなに米を用意することができず、途方に暮れた王様。そこでクリシュナは神様の姿に戻り、「いますぐ払う必要はない。時間をかけて返しなさい」と告げたという。

孫ちゃん
これビックリするよね~。今まで勝負してた相手がいきなり神様の姿に戻っちゃって。

その後、王様は寺院を訪れる人々に米粥を振る舞うようになったそうである。めでたし、めでたし…というお話だ。

もし、これが将棋だったら9x9の81マスになるので、米粒の量はさらに激増していただろう…。

【追加雑学②】将棋の駒が五角形の理由

将棋の駒が五角形の理由に関する雑学チャトランガの駒人や馬などを模したものであり、チェスでも立体的な駒を使い、各々の駒の色を分けることによって敵味方の判別を行なっている。

また、中国のシャンチーや朝鮮半島のチャンギでは円状などの平面の駒を使っているが、文字の色分けによって敵味方の判別をつけているのが特徴だ。

だが、日本の将棋では色による敵味方の判別はつけず、五角形の駒を使用している。これはなぜだろうか?

冒頭でも触れたように、将棋はチェスなどと違い、取った駒を自分の戦力として再活用することが可能だ。そのため、色で区別せず、向きを変えるだけで攻撃する方向がわかり、かつ敵味方の判別がつく五角形になった…という説が有力である。

おばあちゃん
もとの遊び方そっくりそのままではなく、やっぱり少しずつ変化していくんだねぇ。

また、将棋の駒は木簡をリサイクルして使っていたからとする説もある。木簡とは紙ができる以前に使われた、木材に文字を刻んだ文書のこと。この木簡には五角形の木材が使用されていたために、将棋の駒も五角形になったとされているのだ。

いずれにしても、日本独自の理由で決まった将棋の駒の形。将棋好きとの雑談の際に、このトリビアを披露していただければ幸いである。

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雑学まとめ

チャトランガに関する雑学まとめ今回の雑学では「チャトランガ」についてご紹介してきたが、いかがだっただろうか。将棋チェス、そして、世界中に存在するボードゲームの元祖である「チャトランガ」がいかに偉大なものだったのか、おわかりいただけただろうか?

孫ちゃん
将棋とチェスなんて全然違うものだと思ってたのにね~。

インド神話にも登場するほど歴史のある「チャトランガ」だが、植民地時代に禁止された影響もあり、本家のインドでも競技人口は少なくなっているようだ。

残念ながら、日本でも本家本元の「チャトランガ」を入手することは難しいが、機会があればボードゲームの母ともいえる「チャトランガ」をぜひ遊んでみたいものである。

おばあちゃん
おばあちゃんもちょっとどんなもんか見てみたいねぇ。

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