中国に旅行に行ったことがあるひとならば、中国のテレビ番組見たことがあるだろう。それを見ていて何か気づいたことはないだろうか。
中国のテレビには字幕が付いているのだ。もちろん日本でもバラエティなどでは文字が表示される。
しかし、それはあくまでも「テロップ」。番組を面白くさせるための演出の一つに過ぎない。中国のテレビに表示される字幕は日本のテロップとは意味が違う。
広大な土地を持つ中国。そんな中国ならではの雑学をご紹介したい。
【世界雑学】中国では中国語のテレビでも字幕がでる
【雑学解説】中国ではエリアによって話す言葉が違うためテレビ字幕が必要
中国の土地が広く、人口も多い。それはもう誰もが知っているだろう。
たくさんの人が広大な土地に住んでいる。それぞれに地域の言葉や文化があるのは、考えてみれば当然だ。
中国と比べて、こんなに小さい日本にだって方言はある。時には同じ日本人であっても全く何を言っているのかわからないことも。
私は関東の片田舎に住んでいるが、やはりほかの県の方には通じない言葉がある。小さいころは普通に使っていたが、あるとき他県の友人と話が通じなくて「これ共通語じゃないんだ!」とびっくりしたことがあった。
中国ではこれと同じようなことがもっと広大な範囲で起こるのだ。そうなるともちろん標準とされる中国語が話せないという方もいる。
私は昔オーストラリアに滞在していたことがあるのだが、そこで働いていた時のオーナーが中国出身の夫婦だった。従業員にも中国出身の方がいたのだが、みんな英語で話している。ときどき中国語も聞くが、基本的には英語。
私をはじめ日本人やほかの国の方も働いていたからだと思っていたのだが、中国人従業員の一人がオーナーの言葉がわからないんだといった。ものすごく不思議だった。中国語が話せない私にとっては同じようにしか聞こえなかったが、本人は「かなり違う」と言っていて、母国は同じだが明確な違いがあるようだ。
中国語は発音が大きく異なるも、文字は同じ
このように、同じ国内でもが大きく異なる部分があるということから、中国のテレビ番組には字幕がつけられているのだ。しかし、それほど違うなら字幕だけ付けてもわからないんじゃない? と感じただろう。
なんと実際は中国語の発音が大きく違うというだけのことが多く、基本的には文字は同じものを使っているとのこと。
よってベースとなる中国語の標準語「北京語」を字幕として表示することが多いそうだ。
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【追加雑学①】中国のテレビチャンネルは100近くある
中国のテレビの言葉事情が少しわかったところで、中国のテレビについてもう少し掘り下げて調べてみた。
中国ではテレビ番組がなんと100以上もあるというのだ。これはもちろん大きなテレビ局・ローカル局すべて合わせた数。
放送エリアは広く、遠く離れたローカルな番組も見ることができる。たくさんの番組が見られるということはかなり嬉しいところではないだろうか。
【追加雑学②】中国では受信料を払わないとテレビを見ることができない
たくさんの番組を受信できるが、そのすべてが見れるかというとそういうわけではない。
中国のテレビ番組は事前に受信料を払い、視聴することができるシステム。チャージカードのようなものがあり、それを専用の機械に入れて見ることができる。
NHKやCS・BSといったシステムと同じようなものだ。日本では都内であれば5チャンネルが無料で放送されており、料金を払わなくても見ることができるので、その点は日本の方が少しお得かもしれない。
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雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回は中国のテレビ事情についての雑学をご紹介した。
日本でも方言のくせが強いと何を言っているかわからないことも多いが、中国のように土地が広ければその差がもっとひろがるのだということがよく分かった。
こちらはたまたま見つけた、倉木麻衣さんが中国のテレビ番組に出演したときの映像。日本語で話しているから字幕がついていると思いきや、現地の方のインタビューやナレーションにまできちんと字幕がついている。
なかなか中国のテレビを見る機会はないかもしれないので楽しんでみてほしい。