おやつや休憩中の栄養補給として食べられている「チョコレート」。そのチョコレートの中に昆虫の「アリ」が入っている商品が存在したのをご存知だろうか。私は虫が大の苦手なので、考えただけで鳥肌もの…。
今回の雑学では、そんなアリ入りのチョコレート「チョコアンリ」について詳しく紹介していく。ちょっぴり衝撃的な内容もあるので、閲覧には注意が必要だ！
【面白い雑学】日本で「チョコアンリ」というアリ入りのチョコレートが製造されていた
【雑学解説】「アリ入りチョコ」はアメリカに輸出されていた！
アリ入りのチョコレートなんて…。と思った人も多いと思うが、このチョコレートが製造されていたというのは紛れもない事実なのだ。チョコアンリが作られていたのは1957年頃で、比較的最近のことだ。
中に入れられているのは「アカヤマアリ」と呼ばれるアリ。1粒に対して20匹ほどのアリが入っている。アリは素揚げした後に塩で味を付け、チョコレートと一緒に固められる。アリなしの普通のチョコレートを食べたいと思うのは私だけだろうか…。
アリは日本では食品として認められてなかったため、アメリカに輸出されていたと考えられる。日本に生息しているアリの質が良かったから日本で製造したが、売れなかったからアメリカへと渡っていったのだろう。その後、アカヤマアリの減少と共にチョコアンリの事業が衰退した。
【追加雑学①】チョコアンリのためにアリを捕まえる仕事が儲かっていた
チョコアンリを作るためには、当然大量のアリが必要になる。1粒に20匹も入っているのだから、相当な数のアリを捕まえる必要があったはずだ。チョコレートに入れるアカマツアリが生息していたのは長野県にある高原で、当時はアリを捕まえる仕事が儲かっていたのだ。
アカマツアリは非常に攻撃的な性格で、近づくと噛みつく習性があるので捕まえるのは比較的簡単だったそうだ。大量のアリを捕まえて、数日で大金を稼いだ話もあるのだとか。チョコアンリは食べたくないが、アリを捕まえて大金が貰えるというのはちょっと美味しい話である。
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【追加雑学②】チョコアンリの味は甘酸っぱい！？
ここまで来ると、チョコアンリの味が気になってくる。そもそもアリってどんな味がするのだろう。アリには蟻酸（ギ酸）と呼ばれる成分があり、蟻酸は酸性なので酸っぱい味がするそう。チョコレートと一緒に食べると甘酸っぱいのだろうか。
アリには塩がふられているので、甘酸っぱくてしょっぱいという何とも難しい味がしそうである。以前テレビで見たことがあるのだが、アリは食べるとジャリジャリしているらしい。想像したくはないが、きっと気持ちの良いものではないだろう。
【追加雑学③】チョコアンリはかなりの高級品だった
チョコアンリ、実はかなりの高級品で、1粒あたりの価格は当時およそ180円。高級ショコラティエに行けばもっと高いチョコレートもあるが、1粒180円はなかなかの価格である。しかも当時は大卒の初任給で4000円～5000円程度、かけそばが1杯15円で売られていたのでかなりの高級品だと分かる。
それでも相当売れていたようなので、きっと美味しかったのであろう。また、チョコアンリは強心剤としても重宝されていた。ただ食べるのではなく、薬や漢方のような使われ方をしていたのだ。そう考えると、高いのも納得がいく。
とはいえ、やはり食べたいとは思えない…。
チョコアンリの雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回の雑学では、アリ入りのチョコレート「チョコアンリ」について詳しく紹介した。けっこう衝撃的な内容もあったのではないだろうか。
外国には、アリを上質なたんぱく源として摂取する地域もある。アリを食べたいとは思えないが、どうやら栄養は豊富なようだ…。
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