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"イチゴのクリスマスケーキ"は日本だけ!海外のケーキ事情とは?【不二家】

雑学カンパニー編集部

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クリスマスケーキを食べるのは日本だけ!?に関する雑学

クリスマスといえば、皆さん何を思い浮かべるだろうか? 「朝起きたら、クリスマスツリーの下にはサンタクロースのおじいさんからのクリスマスプレゼントが…!!」

「クリスマスデートで恋人とイルミネーションを観に行って、クリスマスディナーを食べて…。」「毎年、家族でクリスマスパーティー! チキンやごちそうを食べて、デザートにはもちろんクリスマスケーキ!!」

ワクワクすることだらけのクリスマス。中でも、クリスマスケーキは毎年欠かさず食べているという方も多いのでは!?

もちろんクリスマスケーキといえば、生クリームたっぷりのショートケーキに、真っ赤なイチゴが乗ったクリスマスケーキ…を思い浮かべるが、実はこれを食べるのは、日本だけの習慣だったのである!!

【食べ物雑学】"イチゴのクリスマスケーキ"は日本だけ!

ぷよぷよくん
クリスマスっていったら、生クリームたっぷりのイチゴが乗ってるホールケーキだよね。
ガリガリさん
それ、日本だけの習慣なんだぜ。
ぷよぷよくん
えぇ、うそ?!あれがないとクリスマスとはいえないのに…

【雑学解説】どうして日本ではクリスマスケーキを食べるようになった?

どうして日本ではクリスマスケーキを食べるようになったというトリビア

さあ、それではなぜ私たち日本人は、当たり前のように「真っ赤なイチゴが乗った生クリームたっぷりのホールケーキ」を、定番のクリスマスケーキとして食べるようになったのだろうか?

調べてみるとそのきっかけは、「不二家」の創業者である藤井林右衛門(ふじい りんえもん)さんが大正元年(1911年)に、アメリカへ修業に行ったことが始まりだった!

藤井さんが、アメリカで出会ったのが「ストロベリーショートケイク」。日本で定番のイチゴショートケーキとは違い、生クリームとイチゴをスコーンで挟んであるというものであった。

ぷよぷよくん
スポンジじゃなくってスコーン…食べ応えがありそうなケーキだね。

帰国後の大正11年(1922年)、藤井さんはなんとその「ストロベリーショートケイク」のスコーンの部分を、日本人に好まれるフワフワのスポンジに変えて彼が売り出した! これが、今や日本で定番中の定番になっている「イチゴショートケーキ」である。

それでも売り出した当時にはケーキは値段も高く高級品で、しかも家庭に冷蔵庫もなかったことから、なかなか今のように「どの家庭でも、気軽に毎年クリスマスケーキを食べる」というわけにはいかなかったようだ。

それが現在のように、どの家庭でもクリスマスケーキを当たり前のように食べるようになったのは、戦後1950年ごろからのことだったようである。

ガリガリさん
戦後イチゴの生産量が伸びて庶民にも買えるフルーツになったことが、イチゴショートケーキが定着した理由のひとつらしいぜ。

ではなぜ、ケーキの中でもこの「イチゴショートケーキ」が、日本で定番のクリスマスケーキとして定着することになったのだろうか? その理由はこのケーキの「色」にあった!

生クリームの白は「雪」真っ赤なイチゴは「サンタクロース」を表現しているというのが、1つ目の理由。そういえば、最近のクリスマスケーキにはサンタクロースの飾りまで乗っている。

もう1つの理由は、日本人がもっている「紅白=おめでたい」というイメージだ。この2つの理由が日本人に受け入れられ、今や「クリスマスの定番!!」ともなったクリスマスケーキの由来と考えていいだろう。

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【追加雑学】世界ではクリスマスデザートに何を食べるの?

世界ではクリスマスデザートに何を食べるのかというトリビア

もちろん世界でも、クリスマスデザートがクリスマスの大きな楽しみの1つなのは変わりない。ただ、日本のクリスマスケーキとはまったく違うものが食べられているのである!

フランス 「ブッシュドノエル」

これは見たり食べたりしたことのある方も多いであろう。切り倒した木を横にしたような形のケーキで、クリスマスを意味する「ノエル」という言葉も名前の中に入っている。

ぷよぷよくん
ブッシュドノエルって見た目が豪華だよね。うーん…今すぐかぶりつきたい!
ガリガリさん
節分の恵方巻じゃねぇぞ?

ブッシュドノエル。これをクリスマスケーキに食べるのが恒例という家族もいるのでは!? 家でみんなで作るのも楽しそうだ!

ドイツ 「シュトーレン」

こちらはケーキというよりもむしろパンに近いと感じる方が多いかもしれない。クリスマス前にはパン屋さんなどに並んでいることも多いので、見たことがある方は多いのでは!?

こちらはクリスマス当日、パーティーのデザートにみんなで切り分けて食べるというものではない。クリスマスの1ヶ月前から、毎日スライスして少しずつ食べていくのが習慣だ。

ラム酒などの洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツがたっぷり入っているので、日に日に味の熟成が進んでどんどん美味しくなっていき、クリスマス当日もどんどん楽しみになっていく、というものなのである。

ぷよぷよくん
クリスマス当日を楽しみに少しずつ毎日食べていく…そういうケーキも良いなぁ。
イタリア 「パネトーネ」

もうひとつ有名なのがイタリアの「パネトーネ」。こちらもシュトーレンと同じように、ケーキというよりは菓子パンに近いといえるかもしれない。

ドライフルーツの入ったブリオッシュ生地の、大きなドーム型の甘いパンで、シュトーレンがどっしりしたタイプなのに対して、パネトーネはフワフワしている。

ガリガリさん
今ではイタリア中で食べられているけど、もともとパネットーネはミラノ発祥のスイーツなんだぜ。

見た目や食感もそうだが、作り方もやはりパンの作り方のようだ。家で自分好みの味に作って、日を追うごとに変化していく味をじっくり楽しむのも良さそうである。

他にもイギリスの「クリスマスプディング」や、ノルウェーの「ジンジャーブレッドハウス」・ハンガリーの「ベイグリ」・オーストリアの「キプフェル」など、挙げ出せばキリがないが、やはり日本のような華やかなクリスマスケーキは日本ならではのもののようである。

雑学まとめ

私たちが当たり前のように毎年食べているクリスマスケーキが、日本でしか食べられていないものだったとは驚きである。

馴染みのある日本のクリスマスケーキはもちろん大好きだが、シュトーレンやブッシュドノエルなど、海外のクリスマスデザートもまた違った魅力がある

今日紹介した海外のクリスマスデザート以外にも、食べてみて美味しいものが見つかれば、ぜひぜひご一報いただきたい!

ぷよぷよくん
今度のクリスマスは、日本のクリスマスケーキにに加えて世界のクリスマスデザートも食べることにするよ。何か国制覇できるかな…うふふふ…
ガリガリさん
クリスマスのごちそうに加えてデザート…お前の胃袋強すぎだろ…

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