わたしはタバコを吸ったことがないのでよく分からないが、タバコを吸う友人の話では、タバコを吸うと「嫌なことがあってもどうでもよく感じられる」らしい。
これはおそらくタバコに含まれるニコチンの効果だと思われるが、それが本当ならストレス社会の現代において非常に重宝する。
しかし、これだけの効能があるのだから副作用もすごいようで、なんとタバコを2本食べると死んでしまうようだ! ふつうに吸っていればそんなことはしないと思うが…。今回はタバコにまつわる、ちょっと怖い雑学を紹介していこう!
【人体雑学】タバコを2本「食べる」と死ぬ?
【雑学解説】タバコを2本食べるとニコチンの致死量に達する
タバコを吸う方ならご存知かもしれないが、タバコのパッケージには、タバコ1本のニコチン量が0.1mgなどと書かれている。しかしあれは、タバコ1本に含まれるニコチン量ではないことに注意が必要だ。
あれはある一定の条件のもと、機械が吸引した煙から検出されたニコチンの量を測定したもの。つまり、タバコの煙のほんの一部に含まれている量を測定しただけで、タバコ本体に含まれているニコチン量はどの銘柄も20mg程度。
成人のニコチンの致死量は40~60mgなので、どのタバコでも2本食べたら死んでしまう。なにかの弾みで誤って1本飲みこんでしまったとしても、2本目は絶対ダメなのだ!
ちなみに、子どもにおけるニコチンの致死量は10~20mgとされているので、1本食べてしまったらアウトである。
たまにジュースの空き缶を灰皿代わりに使っている人もみかけるが、あれは絶対に子どもの前ではしてはならない。
誤って空き缶の中身を子どもが飲んでしまったら、それが高濃度であれば5分以内に死亡するとされている。液体にニコチンがすでに溶け出しているので、体内にニコチンがダイレクトに吸収されてしまう。
これがタバコをそのまま食べた場合であれば、30分~4時間程度症状が現れるまでに時間がかかるので、すぐに嘔吐させれば助かる見込みが高い。まあ、吸収の時点で体が拒否反応を起こし、嘔吐してしまうことが多いらしく、大事には至らないそうなのだが…。
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【追加雑学①】タバコをやめると太る理由
タバコをやめると太るという話をよく聞くが、なんと実際に禁煙した人の80%が体重増加を経験しているらしい。この理由は、ニコチンには抗肥満作用が含まれていて、タバコをやめたことでこの効果が失われてしまうためだ。
ほかにもタバコをやめることで味覚や嗅覚が改善された結果、食べ物を美味しく感じるようになり、食事量が増えるという説もある。さらに、口寂しさを紛らわそうと食事摂取量や回数が増えてしまうこともある。
では太りたくなければ再喫煙すべきなのかと思うが、そうともいえない。禁煙による体重の増加量は平均で約2kgにとどまるのだそうで、しばらくしたら体が慣れてきて肥満現象が収まるのだそう。
喫煙を続けることによる健康リスクを考えると、多少の体重増加があったとしても禁煙に踏み切るべきだと私は思う。
【追加雑学②】タバコ1本で14分も寿命が縮む
20歳までに喫煙を開始した人は、そうでない人と比べて、男性で8年・女性で10年寿命が縮むことが研究で明らかになった。20歳前から1日20本、50年間タバコを吸っていたとすると合計で36万5,000本になる。
36万5,000本吸い続けて10年寿命が縮むと考えると、10年を分に換算して計算すると、一本で14.4分寿命が縮まることになる!
毎日20本吸うとは相当のヘビースモーカーだが、タバコには寿命を減らすデメリットがある。吸うときは「これで何分か寿命を縮めているのか…」と考えながら吸うと、やめるきっかけになるかも!
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。タバコを2本食べると死んでしまうのだ。嫌いな上司のグラスにタバコを2本こっそり入れておけば…などと考えずに、タバコは一種の猛毒だと肝に銘じておこう。
「タバコを吸うとストレスが和らぐので、なくてはならない」なんて人もいるだろうが、吸いすぎは禁物。お酒と同じでほどほどにしておこう。
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