カンジダ…女性なら経験のある人も多いでしょう。デリケートな部分に症状が集中しているぶん、いわゆる”性病”なのではないか…と心配になってしまいますよね。
しかしカンジダは正確には性病ではなく、セックスをしなくてもかかり得る病気。それで深刻な事態になることもほぼありません。またセックスが原因で起こるカンジダもあるにはありますが、それもコンドームをしっかり使うことで予防できます。
【性の雑学】コンドームはカンジダ予防になる?
カンジダは誰にでもかかり得る症状・性病ではない
カンジダの原因となる「カンジダ菌」はいわゆるカビの一種で、皮膚や口腔内、腸内など、人体には必ず住んでいる常在菌です。
疲労がたまっていたりして免疫力が低下すると、この菌が異常に増殖してしまうことがあります。その影響で女性器が炎症を起こす、ヨーグルトのようなドロッとしたおりものが出てくるなどが主な症状です。
また抗生物質を服用している場合なども、常在菌のバランスが崩れて症状が出る場合がありますね。
なかには他人から感染するものもありますが、女性の場合はほとんどがこういった体調不良が原因。性病というのは間違ったイメージで、性行為をしていなくても誰でも発症するいたって普通の病気なのです。
お医者さんから処方された錠剤や軟膏を塗っていれば1週間ほどで治るので、そこまで深刻に捉えず、風邪のようなものと考えていて問題ありません。
コンドームがカンジダ予防になる
性病ではないのにコンドームを付けるとカンジダ予防になるってどういうこと? と思った人もいるでしょう。これにもいくつか理由があります。
ひとつは性行為によって膣内に傷が付き、そこからカンジダ菌が増殖してしまうことがあるため。そう、コンドームには潤滑液が塗られているので、そのまま挿入するときに比べて女性の身体に優しいのです。
男性のカンジダはわかりづらい!移し合いっこ防止のためにもコンドームを
またカンジダは自己感染がほとんどといっても、性行為をすればやはり彼氏に移る可能性があります。そういった意味でもコンドームを使って粘膜同士が触れないようにすることは重要です。
一度彼氏にカンジダが移ると、次にするときは逆に彼氏からカンジダが移るという「ピンポン感染」の状態になってしまうこともあります。
男性のカンジダは症状がほとんど出ないことが多く、わかりづらいもの。「治ったばかりなのにまたカンジダ…?」などと思っていたら、知らず知らずのうちに移し合いっこをしていたなんてこともあるんですよ。
カンジダの発症は身体からのSOS!生活習慣を見直すいい機会かも
前述したようにカンジダは、お医者さんから処方された薬を使って入れば自然に治ります。しかし、発症したのは何かしら身体に無理がいっているからで、同じ生活を続けていればまた症状が出てきてしまうかもしれません。
睡眠は足りているのか、栄養はしっかり摂れているのか、ストレスは適度に発散できているのか…よく考えてみましょう。身体からのSOSと捉えて生活習慣を見直していくのが、結局は一番の予防策です。
雑学まとめ
カンジダは免疫力の低下などで常在菌のバランスが崩れることで起こる病気。決して性病ではありませんが、コンドームを使って膣内を保護することで、発症のリスクやパートナーに移すのを防ぐことができます。
またこういった心がけはカンジダ以外の感染症予防にもなるでしょう。コンドームを使用して、パートナーと愛を深め合っていきたいですね!