誰の家にも必ずあるコンセント。普段何気なく使用しているが、このコンセントの穴は左右で大きさが違うことをご存じだろうか?
しかも、コンセントにプラグを挿すときは、左右を気にして挿したほうがいい場合もあるらしい。
今回は、知っているとちょっと得をする(かもしれない)コンセントに関する雑学を紹介する。
【面白い雑学】コンセントの2つの穴は大きさが違う
【雑学解説】コンセントの2つの穴の大きさ&大きさが違う理由
一般的に左の穴の9ミリに対して、右の穴は7ミリとなっている。2ミリほど差があるため、ちゃんと目で見ると違いがわかるレベルである。
さぁ、今すぐ近くのコンセントを見てみよう。配線工事が正しく行われている場合、すべてのコンセントは上記のようになっているはずだ。
【追加雑学①】コンセントの穴の大きさが違う理由
コンセントの大きさが違うのにはもちろん理由がある。左の穴は「コールド」で右の穴が「ホット」になっており、それを区別するために大きさを変えているのだ。
以上である。
もう少し詳しく説明しよう。
「コールド」とは、電気配線用語で電気の帰り道を指す。電線を通して地面に繋がっている穴で、「アース」といえばわかりやすいかもしれない。逆に「ホット」は、電気が通ってくる穴である。
乾電池でいえば+極と-極になるのだが、電気の流れが一方通行の乾電池と違って、コンセントは電流が往復して流れるようになっているため、左右を気にしなくても使用できる。しかし、なにかの事故で高圧の電気がホットから流れてきた場合は、コールドから電気を地面に逃がすことができるようになっている。
「あれ? それなら使う側から考えたら、やっぱり左右の穴の大きさを変えて区別する必要なんてないんじゃないの?」と思ったそこのキミ!
実は穴を挿す向きを考えたほうがいいときがあるんだぞ。
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【追加雑学②】穴を挿す向きを考えた方がいい場合
先ほども書いたように、基本的に左右を気にしなくても普通にコンセントを使用することはできる。
しかし、音響機器や通信機器、テレビなどにおいては、左右を正しく挿すことで、ノイズが入りにくくなって音質が向上したり、動作が安定したりするようになるのである。
これらの機器はノイズの影響を受けやすいため、ノイズを逃がすためのアース機構が本体に搭載されている。アースは、電源プラグを通じて機器の外にノイズを逃がしているため、プラグのアース側をコンセントのコールド側(一般的に左)に挿すことで、恩恵を得ることができるのだ。
ちなみに、アース側の電源コードには白い線が印刷されていることが多い。もし白い線がなかったら、コードに文字が印刷されている側がアースとなるため、そちらを左の大きい穴に挿すようにしよう。
雑学まとめ
左右どちらに挿しても問題なく使用できるコンセントの雑学だからこそ、初めて聞いてびっくりした人も多いのではないだろうか?
気にしなくても、普通に使用する分にはまったく問題ない。しかし、趣味で高額な音響機器をそろえている人や音質にこだわっている人は、ぜひ電源コードを確認してみてほしい。少しの労力で音質が向上するかもしれない。
逆に、もし音質にこだわっている知り合いがいたら、家に遊びに行ったときにプラグの向きをチェックしてみよう。もし左右間違えて挿していたら優しく教えてあげよう。
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